第31回『フェアウェイって何ですか?』
ゴルフの秘密を多角的に探ってみましょう。
配信日時:2019年9月30日 06時00分
ゴルフを始めたときに、誰もが口にするのが「もっと早く始めれば良かった」というセリフです。ゴルフをしない人にとって、酸いも甘いも知り尽くした偉い人までゴルフに夢中になっているのは不思議なもので、ゴルフをしている人も夢中になりすぎて、ゴルフの魅力を説明できないという奇妙な現実もあります。ゴルフの秘密を探ってみましょう。
今回は、フェアウェイって何ですか? というお話です。
ゴルフに夢中になっている人が、こんなことを話しているシーンがよくあります。
「ドライバーがバキューンって飛んでさ。フェアウェイの真ん中に向かっていく瞬間に、脳内麻薬が出まくったよ」
ゴルフにおいて、ボールがどこまでも飛んでいく様子は最大の魅力ですが、ややっこしいのは、飛ぶだけではなく方向も狙った通りに行かないとミッションクリアにならないところなのです。両方が上手くいった!という快感は、確かにシビれます。
ゴルフは、ホールカップにボールを沈めるゲームであり、そのために、パッティンググリーンにボールを止めるゲームでもあります。そして、グリーンに届かない場所からは、ファエウェイを狙うゲームでもあるのです。
今回は、フェアウェイって何ですか? というお話です。
ゴルフに夢中になっている人が、こんなことを話しているシーンがよくあります。
「ドライバーがバキューンって飛んでさ。フェアウェイの真ん中に向かっていく瞬間に、脳内麻薬が出まくったよ」
ゴルフにおいて、ボールがどこまでも飛んでいく様子は最大の魅力ですが、ややっこしいのは、飛ぶだけではなく方向も狙った通りに行かないとミッションクリアにならないところなのです。両方が上手くいった!という快感は、確かにシビれます。
ゴルフは、ホールカップにボールを沈めるゲームであり、そのために、パッティンググリーンにボールを止めるゲームでもあります。そして、グリーンに届かない場所からは、ファエウェイを狙うゲームでもあるのです。
フェアウェイというのは、正式には、ジェネラルエリアで芝生を短く刈り揃えたエリアということになります。ゴルファーが打ちやすいように整えられた場所なので、狙い所になるのです。
フェアウェイは、みんなが狙うのに、どうして正式なゴルフ用語ではないのかは複数の説がありますが、その紹介は別の機会にするとして、そもそもの語源を紹介します。フェアウェイは、船乗りの用語なのです。
水面には出ていない岩礁や浅瀬などがあって、船が座礁する事故が起きやすい海域が世界中にあります。初めて訪れた場所では、どんなベテランでも正確な海図がなければ事故を起こしてしまいます。そんなときに、船が安全に通れるルートを案内するのが、水先案内人です。そして、海の安全なルートをフェアウェイというのです。
現在では詳細な海図が手に入りますが、昔は、どこでもフェアウェイはトップシークレットだったので、水先案内人なしでは港に辿り着けなかったのです。そう考えて、ゴルフコースを見てみれば、フェアウェイ=安全な航路という意味はバッチリ当てはまります。
フェアウェイは、ゴルファーのために、大変な労力と費用と時間をかけて整備されています。感謝しつつ、芝生を大切にプレーするのがゴルファーの心意気です。フェアウェイを上手に利用して、安全なゴルフをするのが、上達への最短距離でもあるのです。
さて、夏芝と冬芝って何ですか? という話も面白いのですが…… それはまた、別のお話。
文・篠原嗣典/画像・GettyImages
フェアウェイは、みんなが狙うのに、どうして正式なゴルフ用語ではないのかは複数の説がありますが、その紹介は別の機会にするとして、そもそもの語源を紹介します。フェアウェイは、船乗りの用語なのです。
水面には出ていない岩礁や浅瀬などがあって、船が座礁する事故が起きやすい海域が世界中にあります。初めて訪れた場所では、どんなベテランでも正確な海図がなければ事故を起こしてしまいます。そんなときに、船が安全に通れるルートを案内するのが、水先案内人です。そして、海の安全なルートをフェアウェイというのです。
現在では詳細な海図が手に入りますが、昔は、どこでもフェアウェイはトップシークレットだったので、水先案内人なしでは港に辿り着けなかったのです。そう考えて、ゴルフコースを見てみれば、フェアウェイ=安全な航路という意味はバッチリ当てはまります。
フェアウェイは、ゴルファーのために、大変な労力と費用と時間をかけて整備されています。感謝しつつ、芝生を大切にプレーするのがゴルファーの心意気です。フェアウェイを上手に利用して、安全なゴルフをするのが、上達への最短距離でもあるのです。
さて、夏芝と冬芝って何ですか? という話も面白いのですが…… それはまた、別のお話。
文・篠原嗣典/画像・GettyImages