第33回『ゴルファーって孤独なんですか?』
ゴルフの秘密を多角的に探ってみましょう。
配信日時:2019年10月14日 06時00分
ゴルフを始めたときに、誰もが口にするのが「もっと早く始めれば良かった」というセリフです。ゴルフをしない人にとって、酸いも甘いも知り尽くした偉い人までゴルフに夢中になっているのは不思議なもので、ゴルフをしている人も夢中になりすぎて、ゴルフの魅力を説明できないという奇妙な現実もあります。ゴルフの秘密を探ってみましょう。
今回は、ゴルファーって孤独なんですか? というお話です。
初めてゴルフをする際に、最も気になるのが『誰と』一緒にするかということです。一昔前までは、ゴルフをよく知っている先輩に指導してもらいながらゴルフコースデビューするのが普通でしたが、最近では、未熟でも仲間同士でデビューすることも珍しくなくなっています。
ゴルフは基本的には四人一組か、三人一組でプレーします。近年では、二人でプレーするケースも一般的になってきました。人数が限られているので、『誰と』というのは重大だと考えるのは理解できます。
ゴルフをするようになって、すぐに、『どこで』を重要視するようになります。一緒にゴルフをするメンバーは固定されがちですので、順番で考えれば、何ら不思議はありません。多くの場合で、自分を甘やかしてくれるやさしいゴルフコースが好きになるのです。つまり、時代に関係なく、どのゴルファーも同じような階段を上って一人前になるのです。
最初に『誰』が気になり、すぐに、『どこ』が気になるという経緯に、孤独かどうかを見極めるヒントがあります。
今回は、ゴルファーって孤独なんですか? というお話です。
初めてゴルフをする際に、最も気になるのが『誰と』一緒にするかということです。一昔前までは、ゴルフをよく知っている先輩に指導してもらいながらゴルフコースデビューするのが普通でしたが、最近では、未熟でも仲間同士でデビューすることも珍しくなくなっています。
ゴルフは基本的には四人一組か、三人一組でプレーします。近年では、二人でプレーするケースも一般的になってきました。人数が限られているので、『誰と』というのは重大だと考えるのは理解できます。
ゴルフをするようになって、すぐに、『どこで』を重要視するようになります。一緒にゴルフをするメンバーは固定されがちですので、順番で考えれば、何ら不思議はありません。多くの場合で、自分を甘やかしてくれるやさしいゴルフコースが好きになるのです。つまり、時代に関係なく、どのゴルファーも同じような階段を上って一人前になるのです。
最初に『誰』が気になり、すぐに、『どこ』が気になるという経緯に、孤独かどうかを見極めるヒントがあります。
ゴルフは個人でするゲームです。一緒にプレーする仲間は、同時に、ライバルでもあります。スコアの善し悪しの基準は様々ですが、一緒に回った仲間の中での勝ち負けも無視はできません。一緒に行く仲間は、あまり変動はしないので、ライバルとしての関係はディープになっていきます。
どのコースでプレーするかは、突き詰めていくと、自分にとって合っているコースかどうか? ということになっていくのです。ゴルファーとしてのアイデンティティが確立されていくと、孤独な感じが滲んで来るものなのです。
単純に個人競技だから孤独なのかもしれませんが、ゴルフは自らが審判で、極端な話、一人でプレーすることも可能だということも影響しているのでしょう。更に、どこを狙おうが、どう打とうが、全てプレーヤーの責任で、誰の助けも借りられないという本質的な部分も影響していると思います。
強いていえば、キャディーさんだけが規則でも認められている手助けができる人になりますが、最近では、セルフプレーというプレーヤーだけでプレーするスタイルが多くなっているので、全く無関係な話だという人もいます。
ゴルフは規則で一人でプレーすることを正式なプレーと認めないことになっています。複数でプレーしてこそゴルフなのです。上手くいかないことばかりなのに誰のせいにもできず、もうゴルフなんてやめたいと思ったときに、一緒に回っている『誰』が心の支えになったりするのです。
ゴルフは、孤独なゲームでもあり、仲間との集いでもあるのです。ゴルファーは、孤独と集いは背中合わせであることをゴルフを通して教えられて育っていくものなのです。そう考えれば、ゴルファーは孤独ではないと言えるのです。
さて、ゴルフコンペて何ですか? という話も面白いのですが…… それはまた、別のお話。
文・篠原嗣典/画像・GettyImages
どのコースでプレーするかは、突き詰めていくと、自分にとって合っているコースかどうか? ということになっていくのです。ゴルファーとしてのアイデンティティが確立されていくと、孤独な感じが滲んで来るものなのです。
単純に個人競技だから孤独なのかもしれませんが、ゴルフは自らが審判で、極端な話、一人でプレーすることも可能だということも影響しているのでしょう。更に、どこを狙おうが、どう打とうが、全てプレーヤーの責任で、誰の助けも借りられないという本質的な部分も影響していると思います。
強いていえば、キャディーさんだけが規則でも認められている手助けができる人になりますが、最近では、セルフプレーというプレーヤーだけでプレーするスタイルが多くなっているので、全く無関係な話だという人もいます。
ゴルフは規則で一人でプレーすることを正式なプレーと認めないことになっています。複数でプレーしてこそゴルフなのです。上手くいかないことばかりなのに誰のせいにもできず、もうゴルフなんてやめたいと思ったときに、一緒に回っている『誰』が心の支えになったりするのです。
ゴルフは、孤独なゲームでもあり、仲間との集いでもあるのです。ゴルファーは、孤独と集いは背中合わせであることをゴルフを通して教えられて育っていくものなのです。そう考えれば、ゴルファーは孤独ではないと言えるのです。
さて、ゴルフコンペて何ですか? という話も面白いのですが…… それはまた、別のお話。
文・篠原嗣典/画像・GettyImages