気がつけば3000万円差の賞金レース首位。今平周吾のスイングはドコがすごい?
優勝回数こそ1回だが、気がつけばいつでも優勝争いをしているイメージがある今平周吾。身長165センチと小柄なのに、ドライバー平均飛距離は294ヤードも飛ばし、 出場試合の3分の2でトップ10入りを果たす。どうしてそんなにすごいのか、テレビ・雑誌で活躍するゴルフスイングコンサルタント・吉田洋一郎が解説!
配信日時:2019年11月11日 03時10分
WGC回避策が大当たり。「マイナビABC」単独2位で賞金トップに返り咲き
「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」が終了、国内男子ツアーも4試合を残すのみとなった。先週は優勝こそチェ・ホソン(韓国)に譲ったものの今平周吾が2週連続の単独2位となり、賞金ランクトップを維持している。
今平の今年の賞金合計額は11月11日時点で約1億2600万円。唯一の1億円突破プレイヤーとなっており、2位のチャン・キム(米国)に約3000万円の差をつけて、2年連続の賞金王獲得にぐっと近づいている。ちなみに今平は3年連続の1億円突破である。
昨年は優勝1回で賞金王になり話題となった今平。今年の優勝回数も現時点では「ブリヂストンオープン」の1回のみだが、それでも21試合に出場して予選落ちなし、トップ10入りが14回と、単独2位が5回と抜群の安定感を誇っている。
どうしてここまで上位に居続けられるのか? 欧米の最新スイング理論に詳しい、ゴルフスイングコンサルタントの吉田洋一郎に聞いてみた。
「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」終了時点で、今平プロは平均ストロークなど公式記録14項目のうち5項目で1位となっており、非常に高いパフォーマンスを発揮しています。中でも注目されるのはパーキープ率の1位とパーオン率の2位です。つまり、2打目以降でグリーンに乗せる精度が高く、ボギーを叩かない。スイングの再現性が高いからこその結果でしょう」
では、今平のスイングの再現性を高めているのはどのポイントか。吉田は自ら師事したこともある、世界4大メジャータイトル21勝に貢献した世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターの影響を指摘した。
今平の今年の賞金合計額は11月11日時点で約1億2600万円。唯一の1億円突破プレイヤーとなっており、2位のチャン・キム(米国)に約3000万円の差をつけて、2年連続の賞金王獲得にぐっと近づいている。ちなみに今平は3年連続の1億円突破である。
昨年は優勝1回で賞金王になり話題となった今平。今年の優勝回数も現時点では「ブリヂストンオープン」の1回のみだが、それでも21試合に出場して予選落ちなし、トップ10入りが14回と、単独2位が5回と抜群の安定感を誇っている。
どうしてここまで上位に居続けられるのか? 欧米の最新スイング理論に詳しい、ゴルフスイングコンサルタントの吉田洋一郎に聞いてみた。
「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」終了時点で、今平プロは平均ストロークなど公式記録14項目のうち5項目で1位となっており、非常に高いパフォーマンスを発揮しています。中でも注目されるのはパーキープ率の1位とパーオン率の2位です。つまり、2打目以降でグリーンに乗せる精度が高く、ボギーを叩かない。スイングの再現性が高いからこその結果でしょう」
では、今平のスイングの再現性を高めているのはどのポイントか。吉田は自ら師事したこともある、世界4大メジャータイトル21勝に貢献した世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターの影響を指摘した。
今平周吾の最新ドライバースイング
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「今平プロは高校を中退してフロリダ州のIMGゴルフアカデミーで2年間学んでいますが、そのプログラムはレッドベターの“ボディターンスイング理論”がベースとなっています。彼のスイングはまさにレッドベター的。両腕と胸の空間のサイズが変わらないのが特徴で、毎回同じスイングをしやすい、リピータブルなスイングです。そして体と腕の動きがシンクロすることにより、スイングのパワーもボールに伝えやすくなるのです。また、彼のドライバーの飛距離は294ヤードと165cmの身長からするとかなりの飛ばし屋ですが、飛ばすだけでなく曲がらないのは、インパクト前後の曲げられた左肘にその鍵があります。ジョーダン・スピースにも同じような動きが見られますが、左手の甲を目標方向に出して、ボールを運ぶイメージを持っているのでしょう。またこの動きは肘の負担を減らすメリットもあります」