第39回『グリップって何ですか?』
ゴルフの秘密を多角的に探ってみましょう。
配信日時:2019年11月25日 06時00分
ゴルフを始めたときに、誰もが口にするのが「もっと早く始めれば良かった」というセリフです。ゴルフをしない人にとって、酸いも甘いも知り尽くした偉い人までゴルフに夢中になっているのは不思議なもので、ゴルフをしている人も夢中になりすぎて、ゴルフの魅力を説明できないという奇妙な現実もあります。ゴルフの秘密を探ってみましょう。
今回は、グリップって何ですか? というお話です。
ゴルフにおいてグリップは最も大事だという説があります。確かに、説得力があります。ゴルフを習うときに、最初に教わるのはクラブの握り方だったりするからです。
ゴルフにおいて、グリップは複数の意味があります。一つは、クラブを握る意味です。握ることを「グリップする」と表現しますし、握り方も「オーバーラッピンググリップ」などを始め、何種類もあります。
もう一つは、クラブのパーツの名称です。最も一般的なのは、シャフトに樹脂でできたチューブ状のパーツを装着したものです。シャフトを直接握るのは滑って危険ですし、力も入らないので、握りやすいように装着されたのをグリップと呼ぶわけです。
グリップは、ゴルファーとクラブを結ぶ唯一の接点です。一目見ただけで、たくさん情報がわかってしまう怖いものでもあります。僕がショップ店員だった頃、お客様の腕前は聞かずともグリップを見ればわかると言われていました。上手なゴルフファーは、ほぼ例外なく、美しいグリップをしているからです。
美しいグリップがわかるなんて不思議だと思うかもしれませんが、これは遺伝子のようなものなのです。多くのゴルファーが世界中で採用している「オーバーラッピンググリップ」は、19世紀末に、当時のトップゴルファーだった一人のハリー・バードンが、指に怪我をして「インターロッキンググリップ」で握れなくなり、一時的に採用したものが世界中に広まったものです。
今回は、グリップって何ですか? というお話です。
ゴルフにおいてグリップは最も大事だという説があります。確かに、説得力があります。ゴルフを習うときに、最初に教わるのはクラブの握り方だったりするからです。
ゴルフにおいて、グリップは複数の意味があります。一つは、クラブを握る意味です。握ることを「グリップする」と表現しますし、握り方も「オーバーラッピンググリップ」などを始め、何種類もあります。
もう一つは、クラブのパーツの名称です。最も一般的なのは、シャフトに樹脂でできたチューブ状のパーツを装着したものです。シャフトを直接握るのは滑って危険ですし、力も入らないので、握りやすいように装着されたのをグリップと呼ぶわけです。
グリップは、ゴルファーとクラブを結ぶ唯一の接点です。一目見ただけで、たくさん情報がわかってしまう怖いものでもあります。僕がショップ店員だった頃、お客様の腕前は聞かずともグリップを見ればわかると言われていました。上手なゴルフファーは、ほぼ例外なく、美しいグリップをしているからです。
美しいグリップがわかるなんて不思議だと思うかもしれませんが、これは遺伝子のようなものなのです。多くのゴルファーが世界中で採用している「オーバーラッピンググリップ」は、19世紀末に、当時のトップゴルファーだった一人のハリー・バードンが、指に怪我をして「インターロッキンググリップ」で握れなくなり、一時的に採用したものが世界中に広まったものです。
百数十年を経て、ゴルファーは先人の知恵をリレーしながら、現在に至るのです。上手い人を真似て、繋がっていくので、自然と見本となる形を理解して、美しいとわかるようになるというわけです。
パーツとしてのグリップも多弁です。ゴム製のものが主流ですが、素材は天然ゴムのものも、合成ゴムのものもありますし、表面に本革を巻いたものもあります。微妙に形も違いますし、太さも様々ですし、重さも色々です。手の大きさや体力やスイングのタイプで選ぶゴルファーもいますし、感性で選ぶゴルファーもいます。
多くのゴルファーは、購入したクラブに装着されているグリップをそのまま使用しているのが現実です。でも、グリップが自分に合っていなければ、クラブは性能をフルに発揮できないだけではなく、スコアアップも思い通りにはならないものです。
パーツとしてのグリップを観察してみると、一部だけが強く磨り減ったりして、持ち主の癖やゴルフの悩みがわかることもあります。本人だけが気が付かない、ということもよくあるのです。
ゴルフを初めてするときにグリップを教わっても、変な感じがして、自分流に変えてしまうものです。それを我慢して、最初から美しいグリップを維持しているゴルファーもいます。
これからゴルフをする場合、グリップの重要性を理解していれば、違和感を乗り越えた近道を進めるはずです。現在、ゴルフで伸び悩んでいる人は、もう一度、グリップを確認してみましょう。一気に開眼するかもしれません。一番目かどうかは別として、ゴルフにおいて、グリップはかなり重要なものだということは間違いないようです。
さて、グリップはいつ生まれたの? という話も面白いのですが…… それはまた、別のお話。
文・篠原嗣典/画像・GettyImages
パーツとしてのグリップも多弁です。ゴム製のものが主流ですが、素材は天然ゴムのものも、合成ゴムのものもありますし、表面に本革を巻いたものもあります。微妙に形も違いますし、太さも様々ですし、重さも色々です。手の大きさや体力やスイングのタイプで選ぶゴルファーもいますし、感性で選ぶゴルファーもいます。
多くのゴルファーは、購入したクラブに装着されているグリップをそのまま使用しているのが現実です。でも、グリップが自分に合っていなければ、クラブは性能をフルに発揮できないだけではなく、スコアアップも思い通りにはならないものです。
パーツとしてのグリップを観察してみると、一部だけが強く磨り減ったりして、持ち主の癖やゴルフの悩みがわかることもあります。本人だけが気が付かない、ということもよくあるのです。
ゴルフを初めてするときにグリップを教わっても、変な感じがして、自分流に変えてしまうものです。それを我慢して、最初から美しいグリップを維持しているゴルファーもいます。
これからゴルフをする場合、グリップの重要性を理解していれば、違和感を乗り越えた近道を進めるはずです。現在、ゴルフで伸び悩んでいる人は、もう一度、グリップを確認してみましょう。一気に開眼するかもしれません。一番目かどうかは別として、ゴルフにおいて、グリップはかなり重要なものだということは間違いないようです。
さて、グリップはいつ生まれたの? という話も面白いのですが…… それはまた、別のお話。
文・篠原嗣典/画像・GettyImages