第40回『アウトイン回るって何ですか?』
ゴルフの秘密を多角的に探ってみましょう。
配信日時:2019年12月2日 06時00分
ゴルフを始めたときに、誰もが口にするのが「もっと早く始めれば良かった」というセリフです。ゴルフをしない人にとって、酸いも甘いも知り尽くした偉い人までゴルフに夢中になっているのは不思議なもので、ゴルフをしている人も夢中になりすぎて、ゴルフの魅力を説明できないという奇妙な現実もあります。ゴルフの秘密を探ってみましょう。
今回は、アウトイン回るって何ですか? というお話です。
ゴルフコースデビュー。お天気も最高。準備も完璧。フロントでサインインして、ロッカーで着替えて、ワクワクしながら、クラブハウスから出て……目の前に出てきた看板を見て、戸惑ってしまうビギナーがいます。
「アウト? イン? 1番ホールはどこに?」
1番ホール〜9番ホールのことをアウトコース。10番ホール〜18番ホールのことをインコースと呼ぶのです。クラブハウスから出たところにある看板は、アウトに向かえば1番ホールが、インに向かえば10番ホールのティーがあるという意味なのです。
ちなみに、欧米のコースでは、アウト・インの看板をあまり見かけません。1番ティー、10番ティーというように具体的な表記が多いのです。
欧米では(特にアメリカでは)、アウトコースのことをフロント9、インコースのことをバック9と表現します。カッコイイと思って、「フロント9はイマイチだったから、バック9で取り返すよ」なんて言う人もいますが、日本の場合は、アウト・インが定着しているので、冗談ならまだしも、本気なほど滑稽になってしまうので注意が必要です。
今回は、アウトイン回るって何ですか? というお話です。
ゴルフコースデビュー。お天気も最高。準備も完璧。フロントでサインインして、ロッカーで着替えて、ワクワクしながら、クラブハウスから出て……目の前に出てきた看板を見て、戸惑ってしまうビギナーがいます。
「アウト? イン? 1番ホールはどこに?」
1番ホール〜9番ホールのことをアウトコース。10番ホール〜18番ホールのことをインコースと呼ぶのです。クラブハウスから出たところにある看板は、アウトに向かえば1番ホールが、インに向かえば10番ホールのティーがあるという意味なのです。
ちなみに、欧米のコースでは、アウト・インの看板をあまり見かけません。1番ティー、10番ティーというように具体的な表記が多いのです。
欧米では(特にアメリカでは)、アウトコースのことをフロント9、インコースのことをバック9と表現します。カッコイイと思って、「フロント9はイマイチだったから、バック9で取り返すよ」なんて言う人もいますが、日本の場合は、アウト・インが定着しているので、冗談ならまだしも、本気なほど滑稽になってしまうので注意が必要です。
ゴルフが育ったスコットランドの古いリンクスコースが、海岸沿いの細長い砂丘を真っ直ぐに進んでいって、折り返して戻ってくる構造になっていて、前半は「to play out」、後半は「to play back in」と言ったことが、アウト・インの語源のようです。
一周するように18ホールをプレーするので、ラウンドするという用語もできました。「いくつで回りましたか?」というように使われる「回る」という用語は、ラウンドの和訳なのです。18ホールがラウンドの単位となります。18ホールを2回、プレーすると2ラウンドとなります。自然発生的に、9ホールはハーフと言うようになりました。
一部の特権階級の遊びだったゴルフが、広く一般の人々までプレーするようになった頃、ゴルフコースは爆発的に増えていくのですが、そのときに、より多くの人がプレーできるように9ホールで一度クラブハウスに戻るルーティングの【2ループ】コースが一般的になっていき、現在は、それが当たり前になったのです。
18ホールではなく、もっとホール数が多いコースでは、アウト・インではなく、東西南北で呼ぶ9ホールがあったり、エリアの名所などを採用して、山コース、川コース、海コースのような名称にしているコースもあります。
アウトコースからプレーするのが王道で、インコースからスタートするのは裏街道だ、なんていうオールドゴルファーもいますが、プレー料金に違いがあるわけではありませんので、気にする必要はありません。ビキナーの場合は、一切の手加減なしでラウンドできるようになることが最初の目標です。まずは、18ホールを思いっ切り堪能しましょう!
さて、どうして18ホールなの? という話も面白いのですが…… それはまた、別のお話。
文・篠原嗣典/画像・GettyImages
一周するように18ホールをプレーするので、ラウンドするという用語もできました。「いくつで回りましたか?」というように使われる「回る」という用語は、ラウンドの和訳なのです。18ホールがラウンドの単位となります。18ホールを2回、プレーすると2ラウンドとなります。自然発生的に、9ホールはハーフと言うようになりました。
一部の特権階級の遊びだったゴルフが、広く一般の人々までプレーするようになった頃、ゴルフコースは爆発的に増えていくのですが、そのときに、より多くの人がプレーできるように9ホールで一度クラブハウスに戻るルーティングの【2ループ】コースが一般的になっていき、現在は、それが当たり前になったのです。
18ホールではなく、もっとホール数が多いコースでは、アウト・インではなく、東西南北で呼ぶ9ホールがあったり、エリアの名所などを採用して、山コース、川コース、海コースのような名称にしているコースもあります。
アウトコースからプレーするのが王道で、インコースからスタートするのは裏街道だ、なんていうオールドゴルファーもいますが、プレー料金に違いがあるわけではありませんので、気にする必要はありません。ビキナーの場合は、一切の手加減なしでラウンドできるようになることが最初の目標です。まずは、18ホールを思いっ切り堪能しましょう!
さて、どうして18ホールなの? という話も面白いのですが…… それはまた、別のお話。
文・篠原嗣典/画像・GettyImages