ゴルフウエアの素材は、プレーに特化した機能性のアップで注目されることが多い。今回の目利きであるスタイリストの高塩崇宏さんは、目新しい素材の機能面だけでなく、新鮮なルックスや質感にも注目した。

「ストレッチメッシュにフィルムをコーティングしたという素材感が独特です。ラバーのような、ビニールのような感じで、ウエアに使われる素材としてはあまり見たことがありません。一見、ゴワゴワして着心地が心配になりますが、着てみるととてもやわらかで、伸縮性もたっぷりあります。もちろんデザインにも立体感があって個性的ですが、この質感によって、フツーのブルゾンとの違いがはっきりわかりますね」。

「素材に触れた感触から、撥水とか風に強いというのはうなずけます。けれど着ているとムレないのかが気になりました。ところが裏はメッシュ仕様になっていて、さらに脇や、背中の肩甲骨に沿うようにベンチレーションもついていて、そのあたりもケアされていますね。しかも一重の作りなので、裏地のストレスを感じることがありません」。

「フロントには4つのポケットがあり、マーカーやティなどを別々に収納できるのも便利です。下はちょっとタイトな黒いパンツを合わせて、ブルゾンはいつもより気持ち大きめなサイズ感でもよさそうです。今どきのビッグシルエットっぽい着こなしがサマになりそうなブルゾンですから」。


ポリエステル95％＋ポリウレタン5％　撥水・透湿速乾・ストレッチ・防風
￥18,000（オークリー）

今日の目利き
高塩崇宏（スタイリスト）

『MADURO』、『LEON』WEB、タレントのスタイリングなどで活躍。『ALBA』誌のゴルフウエアページも長く担当。ゴルフウエアは機能性はリスペクト。けれどゴテゴテ、ギラギラ系デザインは苦手。