第47回『ゴルフクラブってどうやって買うの?』
ゴルフの秘密を多角的に探ってみましょう。
配信日時:2020年1月20日 06時00分
ゴルフを始めたときに、誰もが口にするのが「もっと早く始めれば良かった」というセリフです。ゴルフをしない人にとって、酸いも甘いも知り尽くした偉い人までゴルフに夢中になっているのは不思議なもので、ゴルフをしている人も夢中になりすぎて、ゴルフの魅力を説明できないという奇妙な現実もあります。ゴルフの秘密を探ってみましょう。
今回は、ゴルフクラブってどうやって買うの? というお話です。
ゴルフを始めたばかりの若い人たちに話を聞いて、驚きました。ゴルフを続けると決めて、一番最初に買い揃えたものが『ゴルフウェア』だという回答が一番多かったのです。
まずは形から入る、ということなのかと思って、数名に詳しく聞いてみたところ、そういうことではなく、ウェアなら今までも自分で買ったことがあるから方法がわかっていたし、どうせなら、納得いく格好でゴルフをしたほうが楽しいに違いないと思ったから、ということでした。
平成の初心者が恵まれているといわれる根拠は、昭和の頃にはなかった中古ゴルフショップチェーンが全国に広がったことで、型落ちのクラブなどを気軽に安い値段で手に入れることができるようになったからです。一昔前までは、ゴルフを続けようと決断したゴルファーの多くは、練習場に行きながら、自然と憧れのブランドや好きなメーカーなどができて、クラブを充実させるところから始まるのがセオリーでした。
ウェアが後回し気味になるので、服装で初心者だとわかることも多々ありました。しかし、令和の時代には、ウェアが最初に一人前になってしまうので、ウェアでは熟練度の判断が付かなくなりつつあるというわけです。
今回は、ゴルフクラブってどうやって買うの? というお話です。
ゴルフを始めたばかりの若い人たちに話を聞いて、驚きました。ゴルフを続けると決めて、一番最初に買い揃えたものが『ゴルフウェア』だという回答が一番多かったのです。
まずは形から入る、ということなのかと思って、数名に詳しく聞いてみたところ、そういうことではなく、ウェアなら今までも自分で買ったことがあるから方法がわかっていたし、どうせなら、納得いく格好でゴルフをしたほうが楽しいに違いないと思ったから、ということでした。
平成の初心者が恵まれているといわれる根拠は、昭和の頃にはなかった中古ゴルフショップチェーンが全国に広がったことで、型落ちのクラブなどを気軽に安い値段で手に入れることができるようになったからです。一昔前までは、ゴルフを続けようと決断したゴルファーの多くは、練習場に行きながら、自然と憧れのブランドや好きなメーカーなどができて、クラブを充実させるところから始まるのがセオリーでした。
ウェアが後回し気味になるので、服装で初心者だとわかることも多々ありました。しかし、令和の時代には、ウェアが最初に一人前になってしまうので、ウェアでは熟練度の判断が付かなくなりつつあるというわけです。
「ゴルフクラブって、どこで買うものなのでしょうか?」
色々と話を聞いていて、複数の初級者に逆に質問されました。ネットとかでも売っているし、街中にもチェーン店があるのはわかるのですが、敷居が高くて、どうして良いのかと戸惑っているそうです。また、何を基準にして買えば良いのか? などもわからない、ということでした。
今までは先輩が後輩を指導するのがゴルフの一つの流れでしたが、最近の若者は同級生同士だけでゴルフをするグループが多いので、今までは信じられないような問題があるようです。
ゴルフの量販店に行ってみれば試打ができることを説明し、リアルな環境が嫌なら、ネットでも購入できると説明しました。実際にクラブは全体としてやさしくなっているので、初心者用でなくとも「やさしい」をキーワードに探せば、選択肢は無限にあることも説明しました。
彼らに更に聞いてみると、面白いことに、ボールや小物のアクセサリーは、ショップではなくゴルフコースの売店で買うことが多いそうです。そこには置いていないクラブが疑問になったというわけです。
あらゆる世代が、それぞれの方法で楽しめるのがゴルフです。先輩に連れて行かれて、ゴルフショップの敷居を跨ぐ時代が終わっても、ゴルフは続いていますし、新しいゴルファーに向けてのクラブ販売も進化していくのです。
仲間の一人が高額のドライバーを購入して、今までよりも30ヤードも飛ぶようになったのを見て、それまでクラブには関心がなかったのに、数ヶ月で仲間全てが新しいドライバーになったという話も聞きました。ゴルフの連鎖は留まることを知りません。
オールドゴルファーの一人として、負けずに頑張ろうと、彼らの話を聞きながら決意を強くしました。
さて、パターとドライバーのどっちが先? という話も面白いのですが…… それはまた、別のお話。
文・篠原嗣典/画像・GettyImages