ひとことで中綿パンツといっても、どの部分に、どの程度、中綿を入れているかでかなり違いがあると、今回の目利きであるヴィクトリアゴルフ新宿店の佐藤千春さんはいう。このパンツは、昔ながらの中綿パンツのイメージがほとんどない進化形といえる。

「パンツに中綿が入っていて、いちばん暖かく感じるのはウエストとヒップだと思います。そのためこの部分だけ、モコモコ感の強いブランドもあります。逆にヒザ下は中綿がかなり薄くてもあまり寒くは感じません。どこに、どの程度、中綿を入れるのかは、パンツによって違いがあるものです。このパンツはヒップと太モモに中綿が薄く入っています。それでも今どきの中綿ですから、暖かく感じるはずです」。

「やはり中綿パンツは、一般的なゴルフパンツよりも動きにくいと感じる人は多いようです。たとえば、しゃがんだときとか、ヒザまわりの中綿が気になるという話もよく聞きます。このパンツは中綿を入れる場所を限定し、さらにヒザ周辺にはステッチがなく、立体裁断になっています。しかも表面の生地はストレッチが効いているので、ストレスはかなり軽減されています」。

「シルエットは裾に向かって細くなっているものの、それほど強調されているわけではなく、はいた感じはスマート。中綿パンツで連想しがちなボリューミーで野暮ったいイメージはありません。またストレッチ性だけでなく、優れた保温性も備えた機能素材を用いているので、見た目はすっきりしていますが、防寒力の高いパンツになっています」。


ポリエステル100％　ストレッチ・撥水・保温
￥20,000（ロサーセン）
今すぐゲットするならこちら

今日の目利き
佐藤千春
（ヴィクトリアゴルフ新宿店ゴルフウエア担当）

商品の企画、販売と10年近くゴルフウエアに携わる。商品企画として作り手側にいた経験から、商品にぶら下がっている機能を示すタグだけではわからない、隠れた機能や使い勝手のよさを見抜いていくエキスパート。