なぜキャデラックに心惹かれるのか？　そもそもキャデラックという響きが心を打つが、デザインも独特なものがある。歴史を振り返ってみると、世界のデザイン潮流を作り出してきたアメリカのカーデザインだが、その中核にキャデラックは居続けている。この点が他車に対して、まず別格。見る者の心を強烈に引きつけて止まない魅力がある。

実際、街なかでの注目度はかなりのもので、信号で止まれば横断歩道を渡る人々の視線がこちらに向けられるし、路肩に止めても振り返る人が実に多かった。伝統を重んじながらも、最新のデザインエッセンスをうまく取り入れたキャデラックに乗る。憧れが現実になる瞬間だ。

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最近のクルマは個性がない、という嘆きにも似た声を聞くことがある。実際正しいこともあるが、ことキャデラックに限ってはそんなことはない。

顔つきはどこから見ても最新のキャデラックらしさを強烈にアピールしているし、そこに付くエンブレムも同様。4つのタイヤは可能な限り4隅に配置され、安定感と引き締まったアスリートのような安定感を見る者にアピールする。クロームメッキやライトの配置も、絶妙でセンスがいい。「個性がない」なんていう言葉とは無縁だ。

時間を忘れてハンドルを握り、ドライブを楽しむ。何物にも代えがたい至福の時だが、走りにこだわるなら、コクピットの雰囲気は大切だ。XT6はスポーティなメーターまわり、そしてウッドパネルとカーボンパネルをうまく組み合わせたインパネなど、ラグジュアリー＆スポーティな雰囲気がドライバーを迎え入れてくれる。極上な風合い、座り心地の本皮シートは、座った際の姿勢もとても自然で運転に集中することができる。

実際に走らせて見ても、パワフルでストレスはまったくない。そのボディサイズからは想像できないほど、俊敏で意のままに操ることができる。XT6とひとつになった、一体感が楽しめて、気持ちは高揚してくる。日常を忘れ、走りを楽しむ相棒にはXT6ももってこいだ。

家族みんなで楽しみつつ、男だけの密かなドライブの相棒としてもXT6は最適。さまざまなシチュエーションで、常に頼もしい存在であり続けてくれる。これが最新のキャデラックであり、XT6の魅力である。ぜひこの世界観、体感して欲しい。

◆全長_全幅_全高：5060×1960×1775mm ◆車両重量：2110kg ◆エンジン形式：V6DOHC ◆総排気量：3649cc ◆最高出力：231kW（314ps）/6700rpm ◆最大トルク：368N・m（37.5kg-m）/5000rpm ◆ミッション：9速AT ◆定員：6人 ◆価格：870.0万円

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