【ゴルフうんちく講座】第1回 ヘッドカバーはロンドン駐在日本人商社マンが靴下をかぶせたのが始まり
ゴルフ発祥の歴史について諸説あるように、逸話に事欠かないのもゴルフの魅力の1つ。ゴルフの歴史に詳しいゴルフジャーナリストの三田村昌鳳氏と松尾俊介氏に、珠玉のストーリーを厳選してもらいました 今回は、「ヘッドカバーは日本人商社マンが発明した」「ユーティリティとハイブリッドの名前の由来」をお届けします (※ALBA765号掲載記事を転載)
配信日時:2020年5月1日 04時00分
ヘッドカバーはロンドン在住日本人商社マンが発明した
日商(現・双日)創設者である高畑誠一氏が大正時代、鈴木商店ロンドン支店駐在中にハマったのがゴルフ。特注したドライバーの出来栄えに感激し、傷つけたくないと靴下をかぶせたのがヘッドカバーの始まり。後日、知人の妹にヘッドカバーを編んでもらうとたちまち評判に
その後、欧米で様々な素材のヘッドカバーが作られたが発明者はまぎれもなく日本人である(三田村)
■ ルールブックの作成も
高畑氏はヘッドカバーのほかに日本で初めてルールブックを作成したことでも知られている。また、昭和天皇に初めてゴルフを教えたのも氏だった
その後、欧米で様々な素材のヘッドカバーが作られたが発明者はまぎれもなく日本人である(三田村)
■ ルールブックの作成も
高畑氏はヘッドカバーのほかに日本で初めてルールブックを作成したことでも知られている。また、昭和天皇に初めてゴルフを教えたのも氏だった
ユーティリティとハイブリッド 名前の由来は?
1988年、ロングアイアンでもショートウッドでもない横浜ゴムの「インテスト」(通称たらこ)が大ヒット。
さらに、97年リョービの「ビガロスメディア」が発売され、その便利さから「ユーティリティ」という日本独自のカテゴリーが生まれた。その後、アメリカでも同様のクラブが発売されたがアイアンとウッドの掛け合わせという意味で「ハイブリッド」と呼ばれている(松尾)
さらに、97年リョービの「ビガロスメディア」が発売され、その便利さから「ユーティリティ」という日本独自のカテゴリーが生まれた。その後、アメリカでも同様のクラブが発売されたがアイアンとウッドの掛け合わせという意味で「ハイブリッド」と呼ばれている(松尾)
真っ赤なビジュアルと独特な形状がまさに”たらこ”を彷彿させる「インテスト」。ユーティリティの元祖として名高い名器だ
解説者プロフィール
■三田村昌鳳 氏(みたむら・しょうほう ゴルフジャーナリスト)
「週刊アサヒゴルフ」副編集長を経てスポーツ編集プロダクション(株)S&Aプランニングを設立。翻訳書「タイガー・ウッズ伝説の序章」のほか著書多数
■松尾俊介 氏(まつお・しゅんすけ ゴルフジャーナリスト)
ゴルフ用品販売業務に携わり、以後、ゴルフ工房の主宰やメーカー広報などを経てフリーに。著書「GOLFクラブがわかれば上手くなる!」(スキージャーナル社)など
「週刊アサヒゴルフ」副編集長を経てスポーツ編集プロダクション(株)S&Aプランニングを設立。翻訳書「タイガー・ウッズ伝説の序章」のほか著書多数
■松尾俊介 氏(まつお・しゅんすけ ゴルフジャーナリスト)
ゴルフ用品販売業務に携わり、以後、ゴルフ工房の主宰やメーカー広報などを経てフリーに。著書「GOLFクラブがわかれば上手くなる!」(スキージャーナル社)など