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    episode 1 【ゴルフは社交術】

    社内ゴルフコンペ参加者の平均年齢が50歳を超えたことに気が付いた役員から「若い参加者を増やせ!ただし、コンプライアンスには十分に注意せよ」という特命を帯びた上司A。一切の強要なしに若い部下たちをグリーンに誘うことは可能なのか? 上司Aの挑戦は始まった……

    配信日時:2020年5月7日 06時00分

    • ゴルフライフ
    目次 / index
    「若い連中は、どのくらいゴルフをしているのかなぁ?」

    上司Aは、まずは、実態の調査が必要だと考えて、社内コンペに参加している中で、最も若い男性社員Bに色々と聞いてみることにした。若いと言っても、彼は30代後半で、大学ゴルフ部採用枠で入社した最後の社員だ。面倒見が良く、後輩からも慕われているという評価に期待してのことだ。

    「完全に把握はしていませんが、それなりにゴルフしている社員はいると思います」

    上司Aは、彼に特命のことを話して、協力して欲しいとお願いをした。

    「社内コンペに参加していない先輩社員ともゴルフをしたことがありますし、プライベートでは同期の連中とは頻繁にゴルフしています。最後のゴルフ部入社ということは有名ですから、後輩社員が共通の話題として、ゴルフの話をしてくることがありますが、彼らとプライベートでゴルフに行ったことはないです……」

    最後のゴルフ部採用枠社員Bは、やはりなかなか頼れる男だった。話をまとめるとこういうことになる。

    ◆30代、40代の社員は社内コンペには出なくとも、社内の人間とプライベートでゴルフに行く機会がある
    ◆同期の社員同士でゴルフをすることは定期的にある
    ◆ゴルフの話ができるぐらいにゴルフをしている若い社員も複数いる
    ◆若いゴルファーほど、仲間との親交を深めるためにゴルフをしている傾向がある


    「もし君が、ゴルフ部採用でなかったとしたら、社内コンペには出ないかい? 社内コンペに出るメリットは何だと思う?」

    上司Aは、本質的な質問をしてみた。

    「社内コンペには参加すると思います。普段は接しない部署や先輩方と知り合えることは、僕にとっては貴重な機会になっていますし、ゴルフは社交術として最高のものだと知っていますから」

    上司Aは納得しながら考えた。

    “自分たちの世代にとって、ゴルフはまさに社交術だ。そして、それは、同期の絆を深めるよりも、先輩や後輩という上下の人間関係を潤滑にするために機能してきた。しかし、若い世代にとってのゴルフは上下ではなく、横に広がる仲間と楽しむ純粋な趣味になっているようだ”

    「同期の連中や、プライベートでゴルフに行く社内の先輩たちにも、社内コンペに出るように促してみます。露骨でなくとも、社内コンペに出てみたい、と思わせる工夫があると成功率が上がるはずですので、僕からもAさんに今後は提案をして、お手伝いもさせていただきます」

    男性社員Bの言葉に感謝しながら、上司Aは、朧気ではあるものの、前向きに特命が動き出した感触を得ていた。

    今回の金言

    (写真・Getty Images)

    (写真・Getty Images)

    「スタートホールは、最終ホールと同じぐらい重要だ。まず、1番ホールに勝つべし。」
    (スコットランドの古い格言)


    ゴルフは生まれた直後から近年まで、マッチプレーのゲームだった。この金言は、マッチプレーの必勝の鉄則として広く使われたものである。

    先制攻撃は最大の防御なり、というのは、マッチプレーに限らずにストロークプレーにも当てはまる。スタートホールで、良くも悪くも、その日のゴルフが決まるというゴルファーも少なくない。“始め良ければ、全て良し”ということもある。

    スタートホールで勝つための必勝法は、抜かりない準備だ。スタートする日時は、特別な例を除けば、かなり前からわかっている。

    前夜までに、必要なもののチェックと大まかな時間割を決めて、逆算した上で、出発時間を確認する。コースに着いたら、順番にこれをして、あれをしてと、予定通りに過ごすようにする。余裕を持って、じっくりと流れる時間を楽しむぐらいの感覚は、スタートホールで15本目のクラブになってゴルファーを助けるものだ。

    逆に、ギリギリを狙う効率の良さは、余裕なき負の連鎖を生むことがよくある。結果的に、コース内でも、ギリギリの距離、ギリギリの狙いを繰り返して、小さなミスで傷口を広げてしまうパターンに陥るゴルファーは、準備不足に原因があったりするのである。

    上司Aは、何を隠そう社員Bの十数期前のゴルフ部採用で、若い頃はそれなりの成績を残した競技ゴルファーだった。準備万端が生む余裕が、ゴルフにおいても、仕事においても、人生においても、強力な力になって、勝利に導く要因になることを彼は痛いほど知っていたのだ。

    特命を受けたときに、何を準備すれば良いか? とすぐに考えつつも、情報収集を優先したのは目的達成の第一歩なのである。アウトラインの情報を得た上司Aは、更に必要な情報を得ることの必要性を感じていた。

    マッチプレーで例えれば、上司Aの1番ホールは引き分けである。

    【著者紹介】四野 立直 (しの りいち)

    バブル入社組作家。ゴルフの歴史やうんちく好きで、スクラッチプレーヤーだったこともある腕前。東京都在住。

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