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    【ゴルフうんちく講座】第2回 「18ホールでウイスキーがなくなったから」は都市伝説だった

    ゴルフ発祥の歴史について諸説あるように、逸話に事欠かないのもゴルフの魅力の1つ。ゴルフの歴史に詳しいゴルフジャーナリストの三田村昌鳳氏と松尾俊介氏に、珠玉のストーリーを厳選してもらいました (※ALBA765号掲載記事を転載)

    配信日時:2020年5月6日 22時00分

    • ゴルフライフ
    目次 / index

    ゴルフが18ホールになった理由「18ホールでウイスキーがなくなったから」は都市線伝説だった

    世界最古のトーナメント「全英オープン」の主催者であり、全英ゴルフ協会でもあるR&A(ロイヤル・アンドエンシェント・ゴルフクラブ・オブ・セント・アンドリュース Royal and Ancient Golf Club of St Andrewsの略)。今は全米ゴルフ協会と共同だが、それまでのゴルフ規則はすべてここで定められていた。

    きっかけは、18世紀半ば。もともとゴルフコースは空き地があるから造ろうという発想だから、4ホールもあれば12ホールもあり、それぞれ独自のルールが決められていた。

    実際、セント・アンドリュースは当12ホールで、不便さやクラブハウスを考慮し22ホールに。さらに改良して18ホールに落ち着いた。よく、18ホールはフラスコに入れたウイスキーをちょうど飲み終えたから、などというが都市伝説にすぎない。

    そもそもクラブというのは、都会の学生が作った同好の集まり。ゴルフに限らずポロや乗馬、テニスなど様々なクラブがあった。そのクラブが都会ではできないレジャーを郊外に求めたからカントリークラブ、というわけだ。そのクラブの一つがセント・アンドリュースをホームコースとしていた現在のR&A。当時クラブ同士が一緒にプレーしようとなった時、ルールを統一する必要に迫られ、1754年、R&Aの前身である「ソサエティ・オブ・セント・アンドリュース・ゴルファーズ」が中心となり「セント・アンドリュースの13か条」が制定された。(三田村)
    4ホールや12ホールなどもあった中、セント・アンドリュースが18ホールにしたことで、ほかのコースも18ホールに変えたほど影響力があった

    解説者プロフィール

    ■三田村昌鳳 氏(みたむら・しょうほう ゴルフジャーナリスト)
    「週刊アサヒゴルフ」副編集長を経てスポーツ編集プロダクション(株)S&Aプランニングを設立。翻訳書「タイガー・ウッズ伝説の序章」のほか著書多数

    ■松尾俊介 氏(まつお・しゅんすけ ゴルフジャーナリスト)
    ゴルフ用品販売業務に携わり、以後、ゴルフ工房の主宰やメーカー広報などを経てフリーに。著書「GOLFクラブがわかれば上手くなる!」(スキージャーナル社)など

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