2020年は新生活様式のゴルフ元年!
新型コロナウィルス禍。感染病との戦争で、人類は四苦八苦しています。
ゴルフが禁止された国やエリアもあったりして、ゴルフは絶滅してしまいそうでしたが、5月になって、やっと欧米では、再開という雰囲気になってきました。日本では、自粛要請業種となったのは室内練習施設ぐらいですが、自主休業しているゴルフコースや練習場があります。
三密にならないように注意すれば、ゴルフほど感染リスクが少ないものはない!と声高に叫びたくとも、非国民だと後ろ指を指されそうで、怖くて主張しづらい状況が続いています。
とはいえ、多くのゴルフコースは、ウィルス感染しないように考慮した新生活様式のハウツーを取り入れて、時限的とはいえ工夫しながらゴルファーを迎え入れています。
スループレーの推奨。クラブハウスでの密集や密閉を防ぐための機能の制限。プレー人数の制限。コース内では、共用するバンカーレーキを撤去し、ピンフラッグに触れなくも簡単にボールを拾えるように上げ底のカップを設置したり、涙ぐましい努力です。2020年は、新しい常識でゴルフをするという意味の元年と言えます。
新生活様式のゴルフは、よりゴルフが気軽にできるハウツーだ、と歓迎する声がある一方で、こんなどうしようもないゴルフは今だけのことで、すぐに元通りのゴルフができると少し憤りながら主張している人もいます。
ウィルスとの戦いはいつまで続くのか?
残念なことですが、誰にもわかりません。
ゴルフが禁止された国やエリアもあったりして、ゴルフは絶滅してしまいそうでしたが、5月になって、やっと欧米では、再開という雰囲気になってきました。日本では、自粛要請業種となったのは室内練習施設ぐらいですが、自主休業しているゴルフコースや練習場があります。
三密にならないように注意すれば、ゴルフほど感染リスクが少ないものはない!と声高に叫びたくとも、非国民だと後ろ指を指されそうで、怖くて主張しづらい状況が続いています。
とはいえ、多くのゴルフコースは、ウィルス感染しないように考慮した新生活様式のハウツーを取り入れて、時限的とはいえ工夫しながらゴルファーを迎え入れています。
スループレーの推奨。クラブハウスでの密集や密閉を防ぐための機能の制限。プレー人数の制限。コース内では、共用するバンカーレーキを撤去し、ピンフラッグに触れなくも簡単にボールを拾えるように上げ底のカップを設置したり、涙ぐましい努力です。2020年は、新しい常識でゴルフをするという意味の元年と言えます。
新生活様式のゴルフは、よりゴルフが気軽にできるハウツーだ、と歓迎する声がある一方で、こんなどうしようもないゴルフは今だけのことで、すぐに元通りのゴルフができると少し憤りながら主張している人もいます。
ウィルスとの戦いはいつまで続くのか?
残念なことですが、誰にもわかりません。
こういう時だからこそゴルフ?
イングランドは、再開したゴルフコースで、プレーするのは家族単位にしましょう、と呼びかけています。実に面白い試みです。家族であれば、感染しても影響は最小限で済みますし、他者と交わらないという意味で安全でもあります。
ゴルフをしない家人や子供を誘って、家族でワイワイ楽しむ方法として、スクランブルというゲーム形式もあります。さり気なく、ゴルフをする人を増やすこともできるのです。
日本でも、イングランドをお手本にして、家族でゴルフをしましょう!というキャンペーンをすれば、絶対に面白いのに、と思うのですが、スクランブル競技を経験したことがあるゴルファーは、ほんの数%ですから、ちょっと難しいのかもしれません。
ちなみに、スクランブル競技は、チーム内で最も良いと思うショットを選択して、他のボールは拾って、選択した地点からチーム全員で次ショットを打ち、それをホールアウトまで繰り返して1枚のスコアカードを作るという競技です。
スクランブル競技には、運良く繋がるとプロ並みのスコアが出る面白さと、自分のショットが貢献する可能性が均等にあるのでワクワクするようなゲーム性があります。良いボールを選んで進むので、進行もスムーズになりやすいという利点もあります。
様々なレベルのプレーヤーが一緒になってプレーできるのは、ゴルフの誇るべき特徴ですので、未経験者が経験者と一緒になって楽しめるゴルフ入門ゲームとして、奨励されているのです。
ストロークプレーの個人戦ばかりがゴルフではないことは、書くまでもないことです。緊急事態の世の中だからこそ、今できるゴルフを考えてみるのは悪いことではなく、振り返ったときに、思い出の始まりになるかもしれないのです。
ゴルフをしない家人や子供を誘って、家族でワイワイ楽しむ方法として、スクランブルというゲーム形式もあります。さり気なく、ゴルフをする人を増やすこともできるのです。
日本でも、イングランドをお手本にして、家族でゴルフをしましょう!というキャンペーンをすれば、絶対に面白いのに、と思うのですが、スクランブル競技を経験したことがあるゴルファーは、ほんの数%ですから、ちょっと難しいのかもしれません。
ちなみに、スクランブル競技は、チーム内で最も良いと思うショットを選択して、他のボールは拾って、選択した地点からチーム全員で次ショットを打ち、それをホールアウトまで繰り返して1枚のスコアカードを作るという競技です。
スクランブル競技には、運良く繋がるとプロ並みのスコアが出る面白さと、自分のショットが貢献する可能性が均等にあるのでワクワクするようなゲーム性があります。良いボールを選んで進むので、進行もスムーズになりやすいという利点もあります。
様々なレベルのプレーヤーが一緒になってプレーできるのは、ゴルフの誇るべき特徴ですので、未経験者が経験者と一緒になって楽しめるゴルフ入門ゲームとして、奨励されているのです。
ストロークプレーの個人戦ばかりがゴルフではないことは、書くまでもないことです。緊急事態の世の中だからこそ、今できるゴルフを考えてみるのは悪いことではなく、振り返ったときに、思い出の始まりになるかもしれないのです。
僕らはゴルフ史の大変革のページを生きる
20世紀の終わり頃、バルブで急増したゴルフコースは、バブル崩壊で供給過多になって青息吐息でした。とにかく、誰でも良いのでゴルフコースに来て欲しい、という願望が、色々な工夫と変化を生み、結果的に、この国のゴルフの大衆化を加速させました。
その頃、僕は本気で「エチケットを守れない輩は、ゴルフコースに来て欲しくない」と公言していました。エチケットは、「また、一緒にゴルフをしようと思い合えるために作られた約束なのだ」と、必死で啓蒙していました。平成の時代に、ゴルフは間違いなく大衆化しました。社用族が主役だったゴルフコースは、趣味で楽しむ人たちが集う場に変わったのです。
新型コロナウィルスの影響で、ゴルフは新しい工夫で生き残りをかけています。ニューノーマル(新しい常識)のゴルフが始まったことは間違いありません。
ただ、それが一時的なものなのか。継続していくものなのか。なんともいえません。感染のリスクが減れば、忘れてしまう、と決めつけるのも、乱暴のような気がします。
新しい時代がどんなゴルフを選ぶのか?
ごく一部のリーダーたちが決めることではなく、末端のゴルファーたちの総意で決まるのです。大衆化したからこそ、古いゴルフを守るゴルフコースは、古いゴルファーの人数分だけ、ほんの少し残れば良くて、大衆が求める形でニューノーマルのゴルフは作られていくはずです。
新しいゴルフを楽しまなければ、新しいページは開きません。振り返れば、2019年のゴルフ規則の大改革でエチケットという章がなくなった時点で、こんな日々が来て、ゴルフが生まれ変わることが決まっていたのかもしれない、と…… ゴルフ中心に、この宇宙が回っているのだと妄想してしまうのも、ゴルファーの性(サガ)です。
ゴルフを再開する準備は、もうできているはずです。
その頃、僕は本気で「エチケットを守れない輩は、ゴルフコースに来て欲しくない」と公言していました。エチケットは、「また、一緒にゴルフをしようと思い合えるために作られた約束なのだ」と、必死で啓蒙していました。平成の時代に、ゴルフは間違いなく大衆化しました。社用族が主役だったゴルフコースは、趣味で楽しむ人たちが集う場に変わったのです。
新型コロナウィルスの影響で、ゴルフは新しい工夫で生き残りをかけています。ニューノーマル(新しい常識)のゴルフが始まったことは間違いありません。
ただ、それが一時的なものなのか。継続していくものなのか。なんともいえません。感染のリスクが減れば、忘れてしまう、と決めつけるのも、乱暴のような気がします。
新しい時代がどんなゴルフを選ぶのか?
ごく一部のリーダーたちが決めることではなく、末端のゴルファーたちの総意で決まるのです。大衆化したからこそ、古いゴルフを守るゴルフコースは、古いゴルファーの人数分だけ、ほんの少し残れば良くて、大衆が求める形でニューノーマルのゴルフは作られていくはずです。
新しいゴルフを楽しまなければ、新しいページは開きません。振り返れば、2019年のゴルフ規則の大改革でエチケットという章がなくなった時点で、こんな日々が来て、ゴルフが生まれ変わることが決まっていたのかもしれない、と…… ゴルフ中心に、この宇宙が回っているのだと妄想してしまうのも、ゴルファーの性(サガ)です。
ゴルフを再開する準備は、もうできているはずです。
【著者紹介】篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家・ゴルフギアライター。ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、現在はゴルフエッセイストとして活躍中。