一般社団法人日本ゴルフ場経営者協会と公益社団法人日本パブリックゴルフ協会からは、ゴルフ場事業者に向けた『「新型コロナウイルス感染症」感染拡大防止ガイドライン』が出されている（最新は5月21日改訂版）。

「3つの密を徹底回避」、「身体的距離の確保」、「新しい生活様式への徹底した行動変容」が中心で、ベーシックな対策は各団体ホームページをご覧になっていただきたいが、その中に「ゴルフプレーヤーの協力なくしては、ゴルフ場における新型コロナウイルス感染症対策は成功しない」とある。ぜひゴルファーも覚えておいてほしい事項を、下記にピックアップしてみた。

・（一社）日本ゴルフ場経営者協会（NGK）ホームページはこちら
・（公社）日本パブリックゴルフ協会（PGS）ホームページはこちら

■入場後の依頼事項
・ゴルフ場（クラブハウス）入場時において、「手の消毒」を依頼。
・昼食時やプレー終了後には、「手洗い」を励行するよう依頼。その際、可能な限り「手指消毒」も励行するよう依頼。
・「ロッカールーム」では「身体的距離の確保」（※）と会話の自粛を要請する。
・発熱等の風邪症状がプレー中に生じた方は、プレーの中断を依頼するケースがあることを事前告知しておく（不安の方はお申し出により、非接触型の体温計により検温）
・来場に際しては、マスク着用を依頼。
・複数人でのプレーの場合、「身体的距離の確保」（※）を常にとり、会話を控えるかマスク着用。
・「乗用カート」は、乗車中の会話を控えるか、マスク着用で利用可。

■「新型コロナウイルス感染症」対策として従業員の接遇について
・従業員はマスク着用の上、感染予防に必要とされる「身体的距離の確保」（※）の上、業務を遂行させていただくことを事前告知しておく。
・キャディはプレーヤーが乗車中は原則乗車しないこと、原則「身体的距離の確保」の上、サービスをさせていただくことを事前告知しておく。
・「レストランの営業」は中止しているため、弁当持参を認めることや、事前注文にて屋外で飲食可能なメニューは準備していることを事前告知しておく。
・浴場は使用を中止していることを事前告知しておく。

■感染発覚後の連絡依頼
・来場後に万が一「新型コロナウイルス」に感染した場合は、できる限り連絡を入れていただくよう事前に依頼しておく。
・万が一感染が発生した場合に備え、個人情報の取り扱いにも十分注意しながら、来場者の名簿を適正に管理する。

注：（※）「身体的距離の確保」とはできるだけ2ｍを目安に（最低1ｍ）確保するよう努めることをいう。

そのほか、次のようなガイドラインが示されていることも覚えておきたい。
・「ロッカールーム」や「フロント受付」における「人と人との接触を防止」は、予約時間（スタート時刻）の間隔が決め手となるため、通常時よりもスタート間隔を拡大した営業政策が必要。（参考：コロナウイルス禍におけるスタート間隔について、USGA は 12 分〜20分間隔、R＆A は 10 分間隔を奨励している。）
・プレー代金の精算は、「自動精算機」の使用を奨励する。対面の場合は、クレジットカー ドや電子マネーでの精算をお願いする。
・「使用ロッカー」をスタート時刻に応じて間隔を取るなどの工夫し、接触機会を大幅に少なくする。また、プレーヤー同士のロッカー室内での会話を自粛するよう要請する。ロッカールームでの滞留時間は、通常長くても 10 分以内と考えられるが、それをさらに短縮するために、入場時の服装もプレースタイルを許可する。
・トイレにはペーパータオルを設置。（ハンドドライヤーは休止）
・浴室並びに脱衣室の使用は閉鎖する。
・昼食を取らないプレースタイル（18 ホールスループレーや 9 ホールプレー）を採用し、「レストラン営業」を休止する方法もある。さらにプレースタイルに係らず食堂を休止し、弁当持参を認めるケースや事前注文でのテイクアウトでの提供等、いずれのケースも屋外での飲食とする方法もある。
・旗竿（はたざお）は抜かないようにする。（ホールカップを浅くする。）
・練習グリーン用マーカー（含むカップレスマーカー）を撤去。
・ バンカーレーキは撤去し、足で均す。（この場合、臨時のローカルルールを要検討。）
・ボール洗機の使用中止。
・「レンタルクラブ」、「レンタルシューズ」は中止するか、継続する場合は使用後に消毒を実施。
・キャディバッグの運搬はプレーヤー自身で行うシステムに変更。