夏ゴルフは「心拍数」に注意するといいことづくめ その1
暑さのせいで、いつもより疲れやすい夏ゴルフ。さらにスコアが悪ければ、心へのダメージも少なくないだろう。そんな夏ゴルフで力を発揮するには、心拍数を気にするのがいいらしい!
配信日時:2020年8月18日 02時00分
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理想の心拍数は110前後。高すぎ、低すぎには要注意
体調や運動強度によってさまざまな変化を起こす心臓。運動時には体が必要とする酸素が増加し、それを供給するために心臓の動きが活発になる。その1分間に動く回数、心拍数を管理することでパフォーマンスを上げられるというのは、かつては箱根駅伝で活躍し、今はランニングコーチとして五輪選手を育てる金哲彦さんだ。
「ランニングやウォーキングなどの有酸素運動と、短距離走やゴルフなどの無酸素運動では違いがあるものの、心拍数がある程度上昇しなければ筋肉は温まっていないので、体を思うようには動かせません。何もしなくても汗をかく季節ですが、体を動かしてうっすらと汗をかけば、心拍数が上昇して運動する準備が整います」
「ランニングやウォーキングなどの有酸素運動と、短距離走やゴルフなどの無酸素運動では違いがあるものの、心拍数がある程度上昇しなければ筋肉は温まっていないので、体を思うようには動かせません。何もしなくても汗をかく季節ですが、体を動かしてうっすらと汗をかけば、心拍数が上昇して運動する準備が整います」
それではゴルフにおいて理想的な心拍数の数値はどのくらいなのか。普段の練習から、心拍数を意識しているというのは、解説やレッスンで活躍し、ギアにも造詣が深い金谷多一郎プロだ。
「心拍数が高すぎれば呼吸が乱れてリズムが悪くなります。反対に低すぎれば酸素が足りなくて、体が思うように動かなかったり、疲れやすくなったりするのでメリットがありません。心は落ち着きながらも、体が温まった状態とは心拍数110から120前後。この状態ならいつものスイングがしやすくなります」
ドキドキをコントロールできたら、疲れにくく、メンタルも安定して、ナイスショットにもつながるのだ。
「心拍数が高すぎれば呼吸が乱れてリズムが悪くなります。反対に低すぎれば酸素が足りなくて、体が思うように動かなかったり、疲れやすくなったりするのでメリットがありません。心は落ち着きながらも、体が温まった状態とは心拍数110から120前後。この状態ならいつものスイングがしやすくなります」
ドキドキをコントロールできたら、疲れにくく、メンタルも安定して、ナイスショットにもつながるのだ。
心拍数が上がってリズムが悪くなる状況とは
朝イチのティショットで緊張する
緊張すると交感神経が優位になってノルアドレナリン値が上昇し、瞬時に心拍数が上がる。ところが体は動く準備ができていない。
小走りにボールへ駆け寄って息が切れる
小走りにボールへ駆け寄って息が切れる
ミスが重なって急いでボールに駆け寄ることで、急激に心拍数が増加する。精神的な要素からも心拍数が増えやすく、ミスを生むパターン。注意が必要だ。
キンキンに冷房が効いたクラブハウスから出る
キンキンに冷房が効いたクラブハウスから出る
冬の風呂上がりと同じことで、急激な温度変化によって心拍数が上昇する。さらに体が対応するために、エネルギーを多く消費するので疲れやすくなる。
心拍数が低すぎて体が思うように動かない状況とは
カートから降りてすぐに打つ
フェアウェイへの乗り入れができたりすると、カートに乗っている時間が長くなる。そのため体をあまり動かさない状況となり、心拍数は低下する。いざスイングするときに、思うように体が動かない。
心拍数チェックにはゴルフウォッチやスマホアプリを活用
ゴルフウォッチをラウンドのお供として利用しているゴルファーも多いはず。心拍数センサーつきのゴルフウォッチであれば、コースレイアウトを確認しながら、合わせて心拍数もチェックできる。
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ガーミン アプローチ S62(黒)/心拍数センサーがついた最上位モデル。従来のモデルよりも稼働時間が2倍に増え、バーチャルキャディなどの新機能も加わった。¥62,000
ショットナビ ハグビヨンド(白)/シリーズ初のカラー液晶モデル。レイアップルートの距離も表示するリアルディスタンス機能などでスコアアップに導く。¥26,400円(税込)
専用アプリを入れれば、手持ちのスマホで心拍数の計測が可能になる。“心拍数”でアプリ検索をすると、たくさんのアプリがヒットする。カメラに指を置くだけで心拍数が測れて、しかも無料で使えるものも多数ある。データも保存できるので、日々の健康管理にもお役立ちだ。
ショットナビ ハグビヨンド(白)/シリーズ初のカラー液晶モデル。レイアップルートの距離も表示するリアルディスタンス機能などでスコアアップに導く。¥26,400円(税込)
専用アプリを入れれば、手持ちのスマホで心拍数の計測が可能になる。“心拍数”でアプリ検索をすると、たくさんのアプリがヒットする。カメラに指を置くだけで心拍数が測れて、しかも無料で使えるものも多数ある。データも保存できるので、日々の健康管理にもお役立ちだ。
もちろんウォッチやアプリを利用せずとも、心拍数はすぐに測れる。親指の下の手首、撓骨動脈に手を当てて15秒間心拍数を数えて、それを4倍した数値が心拍数となる。
写真/福田文平 イラスト/渡辺隆司 構成/兵藤 宙
ALBA802号より転載
写真/福田文平 イラスト/渡辺隆司 構成/兵藤 宙
ALBA802号より転載