疲れにくい体を作るゴルファーの新睡眠習慣
猛暑で疲れがピークな今こそ、生活習慣を少し変えてゴルフも仕事もバリバリできる体を作ってみよう!
配信日時:2020年9月1日 23時00分
疲れをとる最大の手段は睡眠。「そんなことは知っている」というなかれ。世の中には、疲れがとれる”正しい睡眠”をしていない人が多いのだ。ここでは、質の良い睡眠を妨げる寝汗といびきの解消法を、東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身先生に教えてもらった。
エアコンは24〜25度にして羽毛布団で寝る寝汗対策
私たちは運動すると疲れを感じますが、疲れているのは筋肉や内臓ではなく脳です。中でも体温や呼吸、心拍の調整を司る「自律神経」の機能が低下することで疲労は起こります。だから疲労を取り除くには、自律神経の機能を回復させなければいけません。そのためには、自律神経の中枢を冷やし、質の良い睡眠をとることが大事です。
脳に最適な気温は約23度。自律神経の中枢は頭のど真ん中、ちょうど鼻腔の真上にあるので、鼻から冷たい空気を吸うことで脳をクールダウンできます。逆に鼻が詰まるとボーっとするのは脳が熱を持つから。額を氷枕で冷やすより冷たい空気を吸うほうが疲労にも、熱中症予防にも有効です。
脳に最適な気温は約23度。自律神経の中枢は頭のど真ん中、ちょうど鼻腔の真上にあるので、鼻から冷たい空気を吸うことで脳をクールダウンできます。逆に鼻が詰まるとボーっとするのは脳が熱を持つから。額を氷枕で冷やすより冷たい空気を吸うほうが疲労にも、熱中症予防にも有効です。
寝汗をかくということは室温が高い証拠。ただでさえ、体温調節するために自律神経が頑張っているのに、鼻から暖かい空気しか入らなければ、深い睡眠はとれません。だから夏は、熱帯夜でも冷たい空気を吸えるように、エアコンを24〜25度に設定すること。そして、体が冷えないように羽毛布団をかけて寝ましょう。「室温を調整して、一年中同じ布団を使って寝る」ことが、質のよい睡眠には大事なのです。
舌が気道を塞がないように高反発枕で横向きがいびき対策
睡眠においてもうひとつ大事なのは、いびきをかかないことです。いびきをかくということは、舌が気道を塞いで、体内に入るべき酸素の量が少なくなっている状態。それに対処するため、自律神経が心拍や呼吸を上げようと必死に頑張ります。その結果、眠っているにもかかわらず、自律神経は疲弊してしまうわけです。
いびきを解消する方法としてオススメしたいのは、横向きに寝ること。そうすると舌の落ち込みがなくなるので、いびきが減ります。左右どちら向きでもかまいませんが、胃の出口がある右側を下にしたほうが、消化を促進し、自律神経への負担が軽くなります。
いびきを解消する方法としてオススメしたいのは、横向きに寝ること。そうすると舌の落ち込みがなくなるので、いびきが減ります。左右どちら向きでもかまいませんが、胃の出口がある右側を下にしたほうが、消化を促進し、自律神経への負担が軽くなります。
また、横向きで寝る場合は、枕も重要。横向きになったとき顔の中心から、首までのラインが真っすぐに伸びる高さの枕で、頭が沈まない高反発(硬め)のものを使うようにするのが効果的です。
取材・文/真鍋雅彦 イラスト/田中康一 画像/Getty Images
ALBA803号より転載
取材・文/真鍋雅彦 イラスト/田中康一 画像/Getty Images
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