疲れにくい体を作るゴルファーの新入浴習慣
猛暑で疲れがピークな今こそ、生活習慣を少し変えてゴルフも仕事もバリバリできる体を作ってみよう!
配信日時:2020年9月8日 23時00分
帰り道の渋滞が気になるけれど、プレーのあとはゆっくりお風呂に浸かりたい。これは入浴によって、さっぱりできて気持ちがいいこともあるし、疲れもとれそうだからという思いもある。だが前回の新睡眠習慣でも紹介したが、疲れを感じるのは、筋肉や内臓ではなく脳。中でも体温や呼吸、心拍の調整を司る自律神経の機能低下が原因だ。そのため入浴も少し考えなおしたほうがいいところがある。
そこで疲れにくい体を作るための入浴について、今回も東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身先生に教えてもらった。実はゆっくりとお風呂に浸かることは、必ずしも自律神経を休めることにはならないらしい。
そこで疲れにくい体を作るための入浴について、今回も東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身先生に教えてもらった。実はゆっくりとお風呂に浸かることは、必ずしも自律神経を休めることにはならないらしい。
サッとシャワーを浴びて疲労を翌日にもちこさない
「じっくりとお湯に浸かれば疲れはとれるもの」と思って込んでいる人は多いようです。ところが、“長湯”、“ 熱いお湯”は実は逆効果なのです。その理由は、入浴による体温調節をすることで自律神経が疲弊してしまうから。そして脳がさらに熱をもってしまうためです。また同じ理由で、首までお湯に浸かるのもおすすめできません。
寒い季節を除き、38〜40度のぬるめのお湯に、5〜10分の半身浴が理想です。とりわけ疲れたときほど、長湯はしないのが鉄則です。
寒い季節を除き、38〜40度のぬるめのお湯に、5〜10分の半身浴が理想です。とりわけ疲れたときほど、長湯はしないのが鉄則です。
覚えておきたいのは、長湯、熱いお湯が自律神経を疲れさせてしまうこと。そのためラウンドのあとクラブハウスのお風呂に入るとき、しっかりと湯船に浸かりたいところですが、シャワーだけですませて、さっと汗を流す程度にしておくことが疲れた体にはおすすめです。
ラウンド中は汗を濡れタオルで拭いて体温を下げる
流れる汗を、乾いたタオルやハンカチで拭きとるというのも直したい習慣。体温は汗が蒸発することによって下がるので、乾いたタオルで拭きとると蒸発する水分がなくなってしまいます。それによって体温が下がらなくなってしまいます。ところが濡れタオルであれば、汗を拭いても水分が皮膚に残るので、気化熱によって体温を下げてくれます。
取材・文/真鍋雅彦 イラスト/田中康一 画像/Getty Images
ALBA803号より転載
取材・文/真鍋雅彦 イラスト/田中康一 画像/Getty Images
ALBA803号より転載