飛ばない手打ちの原因は猫背にあるかも
生活習慣病と呼ばれるほど、今や猫背や猫背予備軍の人は増える一方。姿勢の悪さは見た目だけでなく、ゴルフのスイングにも悪影響を及ぼす厄介なものだ。
配信日時:2020年10月27日 04時00分
私たちの日常は猫背になりやすい環境にある。たとえばスマートフォンなどを使うとき、画面に集中し過ぎると、無意識にアゴが前に出る体勢になり、猫背になりやすい。またテレワークによって自宅で仕事をする人も増えたが、ずっと同じ体勢でPCに向かい続けることで、姿勢は悪くなる。
まずはセルフチェックから。直立した状態で真横から見て、耳、肩、くるぶしが一直線になっているかを確認してみる。もし一直線上にこの3か所がこない場合は、猫背を含めて姿勢が悪くなっている。
そこで『ねこ背は10秒で治せる!』などの著書があり、姿勢から体を改善させることをモットーに、猫背で悩む多くの人を助ける柔道整復師、鍼灸師の小林篤史さん。そして現在は「IMPACT A BODY」を主宰。女子プロとしてツアー通算6勝するも、長年腰痛に悩まされ、猫背も自認する天沼知恵子さん。おふたりに猫背について聞いてみた。
そこで『ねこ背は10秒で治せる!』などの著書があり、姿勢から体を改善させることをモットーに、猫背で悩む多くの人を助ける柔道整復師、鍼灸師の小林篤史さん。そして現在は「IMPACT A BODY」を主宰。女子プロとしてツアー通算6勝するも、長年腰痛に悩まされ、猫背も自認する天沼知恵子さん。おふたりに猫背について聞いてみた。
猫背が直れば股関節が使えて大きく飛ばせる!
天沼/私の場合、腰を痛めていたこともありますが、ずっと猫背に悩んできました。ゴルファーには猫背が本当に多いんですが、なぜなってしまうのですか?
小林/アゴが前に出て背中が丸まった状態になるのが猫背の典型的な症状。直立した状態で猫背になるのは股関節が弱いからです。ゴルフの場合、前傾姿勢を取るので重い頭を支えるために、お尻が落ちて、首が前に出るような体勢になりやすい。股関節が弱いとバランスを取ろうと他のどこかでカバーしようとして、猫背になってしまうわけです。
BAD お尻が落ちて、どうしてもだらしない構えに…
小林/アゴが前に出て背中が丸まった状態になるのが猫背の典型的な症状。直立した状態で猫背になるのは股関節が弱いからです。ゴルフの場合、前傾姿勢を取るので重い頭を支えるために、お尻が落ちて、首が前に出るような体勢になりやすい。股関節が弱いとバランスを取ろうと他のどこかでカバーしようとして、猫背になってしまうわけです。
BAD お尻が落ちて、どうしてもだらしない構えに…
天沼/股関節を鍛えると猫背は解消されるということですか?
小林/その通りです。野球などスポーツにおいて股関節はかなり重要な箇所ですが、ゴルフも同じですよね?
天沼/はい、股関節を使うためにアドレスでは「股関節に入れる」という表現を使うほどですから。
小林/その通りです。野球などスポーツにおいて股関節はかなり重要な箇所ですが、ゴルフも同じですよね?
天沼/はい、股関節を使うためにアドレスでは「股関節に入れる」という表現を使うほどですから。
GOOD 腰の位置が高く、アドレス自体が大きく見える!
小林/逆の言い方をすれば、猫背は股関節が使えない体勢とも言えます。股関節が使えないことは下半身が使えないことを意味します。
天沼/つまりトッププロが安定して飛ばせるのは、股関節を使える状態で構えているからなんですね。
小林/はい。だからまずは股関節の柔軟性を高めて鍛えることが大切です。
文・構成/出島正登 写真/高橋淳司、田邉安啓(JJ) イラスト/丸口洋平 取材協力/IMPACT A BODY
ALBA 807号より転載
天沼/つまりトッププロが安定して飛ばせるのは、股関節を使える状態で構えているからなんですね。
小林/はい。だからまずは股関節の柔軟性を高めて鍛えることが大切です。
文・構成/出島正登 写真/高橋淳司、田邉安啓(JJ) イラスト/丸口洋平 取材協力/IMPACT A BODY
ALBA 807号より転載