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【第4回】世界には6つの異なるハンディキャップシステムがあった! その問題とは?

【第4回】世界には6つの異なるハンディキャップシステムがあった! その問題とは?

世界統一のワールドハンディキャップシステム(WHS)が今年から導入され、準備ができた国からWHSを順次採用を始めている。実は昨年まで、世界には大きく分けると6つの異なるハンディキャップシステムが存在していた。

配信日時:2020年10月28日 10時00分

今年中にハンディキャップシステムが世界で統一されようとしている(写真:Getty Images)

今年中にハンディキャップシステムが世界で統一されようとしている(写真:Getty Images)

2020年から世界統一の『ハンディキャップシステム』が施行され、日本でも現在導入の準備をしているのを知っていましたか? というより、そもそも自分は競技には出ないし、エンジョイゴルファーだから『ハンディキャップ』なんて必要ない、関係ない、と思っていませんか? 70台を目指すゴルファーだろうが100切りゴルファーだろうが、せっかくゴルフをやっているのに『ハンディキャップ』を持っていないなんてもったいない。というわけで『ハンディキャップ』の意外な真実や楽しみ方、会員権を持っていなくても取得できる方法まで、やさしく紹介していきます。

【目次】
第1回 スコアカードの『ハンディキャップナンバー』 本当の遊び方、知ってる?
第2回 『クラブハンディキャップ』と『JGAハンディキャップ』って何が違うの?
第3回 ゴルフは『パー72』との戦いではなく、『コースレート』との戦いだった!
第4回 世界には6つの異なるハンディキャップシステムがあった! その問題とは?
第5回 会員権がなくても大丈夫! 実際に『JGAハンディキャップ』を取ってみた

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ハンディキャップが統一されていないと、クレームを受ける?

世界には大きく分けると6つのハンディキャップシステムが存在していた(提供:JGA)

世界には大きく分けると6つのハンディキャップシステムが存在していた(提供:JGA)

『JGAハンディキャップ』の仕組みについては、第2回と第3回で詳しく触れました。これで国内のハンディキャップ事情はわかっていただけたと思います。今度は世界のハンディキャップについて目を向けてみましょう。

2012年から米国のUSGA(全米ゴルフ協会)と英国のR&A(ロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフクラブ・オブ・セントアンドリュース)が共同で、世界統一ハンディキャップシステム(WHS)を作ろうと話し合いを始めました。その段階で調べてみたら、世界には大きく分けて6つのハンディキャップの仕組みがあることがわかったのです。

計算の仕組みが違うため、例えば南アフリカのハンディキャップ5のプレーヤーと、アルゼンチンのハンディキャップ5のプレーヤーでは、実力が一致していませんでした。それだと、海外でアンダーハンディキャップ戦に出たときに、すごいスコアで優勝してクレームを受けたり、または、良いスコアで回っても順位に反映されなかったりと、不都合がありました。つまり、クラブ競技ではよくある問題が、世界でも起こっていたのです。

昨年時点で世界には、ゴルフ・オーストラリア、英国およびアイルランドのナショナルゴルフ連盟協議会(CONGU)、ヨーロッパゴルフ協会(EGA)、南アフリカゴルフ協会(SAGA)、アルゼンチンゴルフ協会(AGA)、および全米ゴルフ協会(USGA)の世界6団体が運用するハンディキャップ制度が少なくとも存在していました。これらの制度の下でハンディキャップを取得しているゴルファーは、世界 80 カ国で約1500万人いるそうです。ちなみに日本では、USGAハンディキャップが採用されています。現在の日本のゴルフ人口は580万人といわれていて、そのうち『JGAハンディキャップ』取得者は62万人。休眠ゴルファーもいるかもしれませんが、およそ10人に1人が『JGAハンディキャップ』を持っています。

ゴルフ界の4つ目の規則として、世界でハンディキャップが統一される

USGAのCEO、マイク・デービス(写真:Getty Images)

USGAのCEO、マイク・デービス(写真:Getty Images)

ゴルフは世界中で楽しまれているスポーツの1つです。『ゴルフ規則』、『アマチュア資格規則』、『用具の規則』の3つは統一されているのに、『ハンディキャップ』だけはバラバラでした。ゴルフ界の4つ目の規則として、WHSが今動いていて、今年中に世界で統一される予定となっています。

これについてR&A チーフエグゼクティブのマーティン・スラマーズは、「ゴルフは、現代のゴルファーのニーズに応えるために変革しています。ルール近代化は、そのための重要な一歩であり、ワールドハンディキャップシステムは次なるステップです」とコメントしています。

また、USGAのCEOを務めるマイク・デービスは、「我々は過去何十年にも渡ってハンディキャップが、ゴルフをプレーするすべての人々に素晴らしい楽しみを提供してきたのを見てきました。世界統一のハンディキャップシステムによって、国境を越えてゴルファーが繋がるのです。この取り組みを通して、全世界が最高の恩恵を得られることに、我々は興奮しています」と述べました。

世界統一ハンディキャップシステムの導入で何が変わる?

プライベートの9ホールのスコアも合算して提出できるようになる

プライベートの9ホールのスコアも合算して提出できるようになる (撮影:ALBA)

それでは我々に直接関係してくる『JGAハンディキャップ』は、世界統一ハンディキャップの導入で何が変わるのでしょうか? 簡単にいうと『JGAハンディキャップ』の取得がより容易になります。WHSの概要をいくつか紹介しましょう。

・競技だけでなくプライベートラウンドのスコアもハンディキャップ査定に採用
・54 ホール分のスコアを提出すれば、新規にハンディキャップを取得できる
(9 ホールスコア、18 ホールスコア、両者の組合せでも可)
・ハンディキャップの基本計算式は、最新20枚中のベスト8枚の平均
・ハンディキャップ査定用のホールスコアの上限はネットダブルボギー
・ハンディキャップの上限は、男女一律で 54.0
・ハンディキャップは、翌日反映される

1つ目の競技ラウンドだけでなく、プライベートラウンドのスコアも提出できる点は変更なし。ただ、世界には競技のスコアしか採用しないハンディキャップもあったことから、この条文が入ったのでしょう。

2つ目の「54ホール分」はスコアカード3枚でハンディキャップを取得できることを意味しています。これまでのJGAハンディキャップ規定では、最低5枚のスコアカード提出が条件でした。さらに9ホールのスコアも合算できることから、ハンディキャップ取得のハードルが、かなり下がったことが分かります。

3つ目の「20枚中ベスト8枚」は、これまでは「20枚中ベスト10枚」でした。スコアカードの悪いほうから、さらに2枚減らされるので、従来のハンディッキャップインデックスよりも数字が良くなるのは間違いありません。

4つ目と5つ目によって、ハンディキャップを取得できるレベルをかなり引き下げています。今までハンディキャップインデックスの上限は、男子は36.4、女子は40.4でした。それが54.0になったので、ゴルフを始めたばかりの初心者でも、自分の実力を数値化できるわけです。その数字を小さくしていくことで、上達へのモチベーションが生まれます。これは一般ランナーがタイムを縮めていく過程と似ていますね。

最後は6つ目。これまでハンディキャップインデックスは1カ月ごとに更新されていました。10月のスコアカードは、11月1日に反映されます。それが今回はスコアカードを入れた翌日に数字が更新されるようになります。例えば、ハンディキャップが出場資格に満たなかった大会でも、翌月の更新を待たずに、エントリーできる可能性があるのです。

というわけで最終回は、所属コースを持たない私が、実際に『JGAハンディキャップ』を取得するまでをレポートしたいと思います。自称平均95のゴルファーのハンディキャップはいくつになるのか乞うご期待。

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