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アジアゴルフ紀行
【中国編】中国当局がゴルフレッスンを認めた
コロナ禍を発端に、中国では様々な環境の変化がおきている。アジアゴルフ紀行中国編を担当してもらっている日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロ会員で中国在住の森田愁平さんからのレポート。
配信日時:2020年11月5日 04時00分
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前回の原稿で、中国では「ゴルフレッスンという業態に経営許可が下りない」というお話をさせていただきました。
しかし、中国のゴルフレッスンを取り巻く環境は大きく変化しました。ゴルフをはじめとするスポーツレッスンに対する「体育指導」という経営許可区分が新設されたのです。業界にとって大きなニュースです。
しかし、中国のゴルフレッスンを取り巻く環境は大きく変化しました。ゴルフをはじめとするスポーツレッスンに対する「体育指導」という経営許可区分が新設されたのです。業界にとって大きなニュースです。
グレーゾーンが解消
そもそも、なぜゴルフレッスンの経営許可が下りずにいたか? 背景には中国特有の事情があります。
当局が関知しない「レッスン=教育」など許されないというロジックです。ただし、中国にも多数ある様々なスクールビジネスは「教育」ではなく「コンサルティング」の経営許可で事業を行ってきました。「ゴルフを『教える』のではなく『コンサルティング』する」、学習塾なら「成績をコンサルティングする」というようにです。
このように制度面が曖昧であったことから、新型コロナの感染拡大期には、「うちはスクールではない」と主張して営業休止命令を避けようとするゴルフスクールが多数あったと聞いています。こうした経緯もあって「体育指導」が認められ、当局より「スポーツを教えていい」との許可が出ることになりました。
正式な経営許可がないというのは、ある日、突如として営業禁止が命じられるリスクと隣り合わせです。グレーゾーンが解消された意味で、業界の前進と感じています。
当局が関知しない「レッスン=教育」など許されないというロジックです。ただし、中国にも多数ある様々なスクールビジネスは「教育」ではなく「コンサルティング」の経営許可で事業を行ってきました。「ゴルフを『教える』のではなく『コンサルティング』する」、学習塾なら「成績をコンサルティングする」というようにです。
このように制度面が曖昧であったことから、新型コロナの感染拡大期には、「うちはスクールではない」と主張して営業休止命令を避けようとするゴルフスクールが多数あったと聞いています。こうした経緯もあって「体育指導」が認められ、当局より「スポーツを教えていい」との許可が出ることになりました。
正式な経営許可がないというのは、ある日、突如として営業禁止が命じられるリスクと隣り合わせです。グレーゾーンが解消された意味で、業界の前進と感じています。
新型コロナについては予断を許しませんが、中国のゴルフ市場の未来は明るいと私は信じています。レッスンを健全な形で再開することができ、シミュレーションゴルフにご来店いただくお客様数は最多記録を更新し続けています。歴史が動く「時」に居合わせる、なかなかできない経験だと思います。
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