5GとIoTで、ゴルフはどう変わる?「5G×IoTゴルフソリューション展示会」
情報インフラ大手のミライト・ホールディングスが提案する“未来のゴルフシステム”を実際に体験できる「5G×IoTゴルフソリューション展示会」が11月、埼玉県の日本カントリークラブで開催された。5GとIoTでゴルフはどう変わるのか。
配信日時:2020年12月5日 01時00分
20XX年、マスターズ最終日。トップタイでホールアウトした松山英樹は、プレーオフの10番ホールでティショットを右の林に打ち込んでしまう。ヘッドマウントディスプレイでLIVE観戦しているあなたは、松山と同じ目線で、林の中からの脱出ルートを探る――。
こんな試合観戦が、技術的にはもう可能になっている。
情報インフラ大手のミライト・ホールディングスが提案する“未来のゴルフシステム”を実際に体験できる「5G×IoTゴルフソリューション展示会」が11月、埼玉県の日本カントリークラブで開催された。5GとIoTでゴルフはどう変わるのか。
こんな試合観戦が、技術的にはもう可能になっている。
情報インフラ大手のミライト・ホールディングスが提案する“未来のゴルフシステム”を実際に体験できる「5G×IoTゴルフソリューション展示会」が11月、埼玉県の日本カントリークラブで開催された。5GとIoTでゴルフはどう変わるのか。
ゴルフコースも「ストリートビュー」に。3Dスキャナ&高精度CGでデジタルツイン化
冒頭のマスターズ仮想観戦は、「デジタルツイン化」技術で実現できる。3Dスキャナでコースを計測し、データ化した後にCGでデジタルツイン(デジタル上の双子)化する。デジタル上に再現されたコースは、実物と数センチの誤差しかないという。そのデータを、グーグルマップのストリートビューのようにPCで見るか、もしくはゲームのようにヘッドマウントディスプレイで見れば360度自由に視点を動かすことができる。「この隙間からスライスかけて、グリーン狙えるかな?」といったVR試合観戦やVRラウンドも、好きな視点からできてしまう。
スマホで「デジタルキャディ」。残り距離や風向き、グリーン周りの状況まで
「残り208ヤード、風は若干のフォロー。グリーン右サイドのラフは深くなっていますので、外すなら左サイドのほうが安全です」
ラウンド中にスマホをタップするだけで、リアルタイムでこんな攻め方をアドバイスしてくれる「デジタルキャディ」も、IoTで実現できる。
もともと、インターネットはコンピュータとコンピュータをつなぐものだった。しかし、今は掃除機やエアコン、照明器具などの家電のほか、自動車やシューズ、居酒屋のコースターまでがインターネットに接続するようになった。これが昨今ニュースで話題になっている”モノのインターネット”「IoT(Internet of Things)」だ。
ゴルフ場での活用例なら、カメラ、風速計、温度計、スプリンクラーや水分量センサー、芝刈り機をインターネットにつなげることで、デジタルキャディのみならず、芝刈りの無人化やグリーンの管理、コースのメンテナンス作業も省力化できる。
当日の天気予報を元にスプリンクラーの散水量を調整、芝刈り機で伸びすぎたラフを刈る作業だって集中管理・無人化できてしまう。「明日来場のコンペのお客さんはハンデが高い人が多いから、ちょっとラフを短めにしてグリーンも遅めにしておこう」なんてことも、予約情報とコース管理情報を統合することで可能になるという。
ゴルフが必要とするスペースは広大だ。その広大なスペースに芝の種を蒔き、様子を見ながら散水して肥料や農薬を散布し、ラフ、フェアウェイ、グリーンを決められた長さに刈り込む。さらに施設の点検維持、今年からはコロナ対策も加わった。
それらの膨大な手間をテクノロジーに委ねることによって、ゴルフ場の施設管理コストが削減されるのは間違いないだろう。それがいつもお世話になっているゴルフ場の経営状況改善につながるのであれば喜ばしいし、回り回ってプレーフィが安くなってくれるのであれば大歓迎だ。
2024年には5G通信サービスが国内モバイル通信サービス市場全体の26.5%を占める、と予測されている。高速通信回線とIoTでゴルフがもっと面白くなる未来まで、あと少しだ。
ラウンド中にスマホをタップするだけで、リアルタイムでこんな攻め方をアドバイスしてくれる「デジタルキャディ」も、IoTで実現できる。
もともと、インターネットはコンピュータとコンピュータをつなぐものだった。しかし、今は掃除機やエアコン、照明器具などの家電のほか、自動車やシューズ、居酒屋のコースターまでがインターネットに接続するようになった。これが昨今ニュースで話題になっている”モノのインターネット”「IoT(Internet of Things)」だ。
ゴルフ場での活用例なら、カメラ、風速計、温度計、スプリンクラーや水分量センサー、芝刈り機をインターネットにつなげることで、デジタルキャディのみならず、芝刈りの無人化やグリーンの管理、コースのメンテナンス作業も省力化できる。
当日の天気予報を元にスプリンクラーの散水量を調整、芝刈り機で伸びすぎたラフを刈る作業だって集中管理・無人化できてしまう。「明日来場のコンペのお客さんはハンデが高い人が多いから、ちょっとラフを短めにしてグリーンも遅めにしておこう」なんてことも、予約情報とコース管理情報を統合することで可能になるという。
ゴルフが必要とするスペースは広大だ。その広大なスペースに芝の種を蒔き、様子を見ながら散水して肥料や農薬を散布し、ラフ、フェアウェイ、グリーンを決められた長さに刈り込む。さらに施設の点検維持、今年からはコロナ対策も加わった。
それらの膨大な手間をテクノロジーに委ねることによって、ゴルフ場の施設管理コストが削減されるのは間違いないだろう。それがいつもお世話になっているゴルフ場の経営状況改善につながるのであれば喜ばしいし、回り回ってプレーフィが安くなってくれるのであれば大歓迎だ。
2024年には5G通信サービスが国内モバイル通信サービス市場全体の26.5%を占める、と予測されている。高速通信回線とIoTでゴルフがもっと面白くなる未来まで、あと少しだ。