肩や腰が痛い ゴルファーが悩む痛みの原因は“肋骨”にアリ!?
肩や腰が痛い ゴルファーが悩む痛みの原因は“肋骨”にアリ!?
配信日時:2021年1月29日 01時00分
痛みに悩むゴルファーは多い
腰痛に肩こり、背中が張るなど体の痛みに悩むゴルファーは多く、ALBA.Netで行ったアンケート結果でも同部位が上位に入っている。そんな中、最近よく耳にする筋膜に着目した施術療法があると聞き、ゴルファーの悩み解消に役立てるべく体験してきた。
体験したのは16年間の臨床経験を持つ、理学療法士・沖倉国悦さんが開発した「六層連動操法」。病院勤務や論文などで理論を研究し作り上げた。聞きなれない言葉が並ぶが、受けてみた感想としては整体院での施術といった感じで痛みもない。一般的な整骨院やマッサージ店では痛い部位を揉んだりするが、六層連動操法では揉みほぐすことはせず、「六層に連なる筋膜に圧をかけて痛みをとる」という技法。
体験したのは16年間の臨床経験を持つ、理学療法士・沖倉国悦さんが開発した「六層連動操法」。病院勤務や論文などで理論を研究し作り上げた。聞きなれない言葉が並ぶが、受けてみた感想としては整体院での施術といった感じで痛みもない。一般的な整骨院やマッサージ店では痛い部位を揉んだりするが、六層連動操法では揉みほぐすことはせず、「六層に連なる筋膜に圧をかけて痛みをとる」という技法。
もう少し詳しく紹介すると、ケガや病気などで筋肉に炎症が起きると筋膜に癒着ができる。この部分が固定されることで動きが制限され、筋肉が固まり痛みの原因になる。六層連動操法では、痛みの原因となっている深層部の骨膜や筋膜の癒着に、骨をてこのようにして圧をかけて癒着をはがすテクニックを使う。そのため通常の方法より、痛みの取れるスピードが速いという。
沖倉さんはこの施術法を広める活動のほか、自身のHEATH整体院(東京都・港区)でプロスポーツ選手なども診ている。スポーツでの体の動きにも詳しく、ゴルファーの体の痛みについてはこう話す。「ゴルフをするのに大切になるのは回旋です。体が回らないのに無理にスイングをすれば腰を痛めますし、スムーズに体が回れば飛距離アップと好スコアにも関わってきますよね」。無理に腰を回してぎっくり腰になった、なんて話も聞いたことがある。では、回旋がスムーズにできるにはどうしたらいいのだろう。
その答えは肋骨にある。「肋骨の柔軟性が大事です。回旋は肋椎関節という胸椎と肋骨のあいだにある関節が大事で、分かりやすくいうと肋骨の背中側です」。ほかにも、肋骨は肩甲骨や股関節、骨盤の動きとも連動しているため柔軟性が大きな要因になることが多いのだそう。
そこで、肋骨の柔軟性を高める施術を受けて、回旋に違いがあるか確かめてみた。内容は肋骨の横、脇腹の上あたりを軽く押して肋椎関節に圧をかける簡単なもの。施術前後に、上半身の回旋具合を体をひねって確かめてみると、効果を感じた。また、下半身には圧をかけていないのに足を広げやすくなるなど、肋骨と股関節などが連動しているのも実感。肋骨の柔軟性は重要なようだ。沖倉さんは、「猫背でクラブを打っている人がいますが、肋骨を上手く使えないのでダメです。体が回らずクラブが上手く振れないので、飛距離も出ません。体が伸びている方が飛距離が出るのもそのせいです」と付け加えた。
回旋に効く、良いスイングにつながるとなれば施術を受けたいところ。しかし、そうもいかないゴルファーのために、ラウンドや練習場でのウォーミングアップにもなる簡単なセルフエクササイズを教えてもらった。肩や腰に痛みを抱える人にもぜひ試してほしい。また、日常でおこなっても肩こりや腰痛軽減につながるため、普段から取り入れてみても良さそうだ。
そこで、肋骨の柔軟性を高める施術を受けて、回旋に違いがあるか確かめてみた。内容は肋骨の横、脇腹の上あたりを軽く押して肋椎関節に圧をかける簡単なもの。施術前後に、上半身の回旋具合を体をひねって確かめてみると、効果を感じた。また、下半身には圧をかけていないのに足を広げやすくなるなど、肋骨と股関節などが連動しているのも実感。肋骨の柔軟性は重要なようだ。沖倉さんは、「猫背でクラブを打っている人がいますが、肋骨を上手く使えないのでダメです。体が回らずクラブが上手く振れないので、飛距離も出ません。体が伸びている方が飛距離が出るのもそのせいです」と付け加えた。
回旋に効く、良いスイングにつながるとなれば施術を受けたいところ。しかし、そうもいかないゴルファーのために、ラウンドや練習場でのウォーミングアップにもなる簡単なセルフエクササイズを教えてもらった。肩や腰に痛みを抱える人にもぜひ試してほしい。また、日常でおこなっても肩こりや腰痛軽減につながるため、普段から取り入れてみても良さそうだ。
プレー前に試してみたいセルフエクササイズ
■肩こり軽減にも効果アリ・肩まわりのセルフエクササイズ■
1 両腕をまっすぐにあげ、手のひらを外に向け腕を外旋させる。
2 腕を外旋させながらヒジを曲げ下ろしていき、背面に腕をゆっくりおろす。
※筋肉の張りを感じたまま下げていくのがポイント。
2 腕を外旋させながらヒジを曲げ下ろしていき、背面に腕をゆっくりおろす。
※筋肉の張りを感じたまま下げていくのがポイント。
■腰痛軽減にも効果アリ・腰のセルフエクササイズ■
1 イスに腰かけ、ヒザは曲げたまま大股に座る
2 両方の親指で、仙腸関節(腰骨の真ん中付近に出っ張りを感じる部分)を内側に押す
2 両方の親指で、仙腸関節(腰骨の真ん中付近に出っ張りを感じる部分)を内側に押す
3 2の状態を保ったまま、上半身を10秒かけて前に倒す
4 上半身を倒しきったら、10秒かけて元の状態に戻す
※上半身を上下する際はヒザを内側に入れないのがポイント
それぞれのエクササイズは2回を1セットで行う。セット数に特に決りはないが、寝る前に行うなど習慣づけて行うのがおすすめ。
4 上半身を倒しきったら、10秒かけて元の状態に戻す
※上半身を上下する際はヒザを内側に入れないのがポイント
それぞれのエクササイズは2回を1セットで行う。セット数に特に決りはないが、寝る前に行うなど習慣づけて行うのがおすすめ。