これまで2回にわたり、ゴルフ＋グランピングのゴルフトリップを紹介してきた。ゴルフ場の敷地内にも施設ができるほど、グランピングはブームになっている。だがグランピングについてイメージ先行で誤った思い込みをしていないだろうか。

キャンプ・アウトドアの情報メディアである「hinata」の編集責任者である石田礼さんによると、グランピングが話題になりだしたのは5年くらい前、今でも新しいグランピング施設が次々とオープンしているという。

「ちょっとラグジュアリーなキャンプという一面はありますが、リッチな若いカップルが着飾って、おしゃれなテントの中でワイングラスを傾ける、といったセレブなイメージを抱いているのであれば、それはグランピングの一部でしかありません」

「グランピングは手ぶらで行かれる、アウトドアの入り口。テントの設営、撤収の必要もなければ、買い出しもしなくていい。テント内にはエアコンもついているし、ウォシュレットのトイレだってめずらしくない。今では温泉ばかりか、サウナまで用意されているところもあります。それなのに街中では体験できない、自然の中での非日常を味わえるのがグランピングです。フツーのキャンプのように雨が降ったら大変ということもないですし、気になるとしたら、蚊などの虫が飛び回ることくらいでは。セレブやラグジュアリーといった言葉だけではくくれない魅力があります」

当然のことながら、アウトドア感を味わえる自然豊かなロケーションにあるというのが、グランピング施設の特徴。だがよく考えてみると、それはゴルフ場のあるロケーションと重なってくる。ゴルフ場の敷地内や隣接というわけにはいかないが、近くにゴルフ場があるグランピング施設は多い。ゴルフとグランピング、それぞれの異なる空気感を満喫したいなら、近くにゴルフ場があるグランピング施設という選択肢もアリだ。そこで気になるスポットを紹介しよう。

施設内では自然の中で楽しむ10種類を超えるアクティビティが用意されており、ゴルフに出かけるとき以外でも充実した時間を過ごすことができる。お子様連れでも心配無用だ。中でもインストラクターが常駐する農園では、通年で60品目、100種類以上の野菜の収穫体験（もちろんとりたてをいただくことも）ができるのが特徴。もちろんグランピング同様に手ぶらでOKだ。

グランピング施設はロケーションや、付属するアクティビティなどによって異なる7タイプが用意されている。テント内はふかふかのセミダブルベッド2台（3名以上の場合はシュラフを利用）が設置され、エアコンはもちろんWiFiにも対応する。夕食のBBQはビーフステーキ、地元産のポークや農園で栽培された野菜などボリューム満点。和牛やパエリア、ロブスターなども追加オーダーできる。ラウンジにはシャワーもあるが、敷地内の天然温泉も自由に利用できる。BBQ付きの宿泊プランは、1棟の使用料金（2名分料金を含む）は31,460円〜（曜日、時期により異なる）。

近隣のゴルフ場
成田の森カントリークラブ・成田東カントリークラブ

●千葉県香取市西田部1309-29　TEL.0478-79-0666

笠間市郊外、愛宕山の上にあるETOWA KASAMAは、天気がよければ霞ケ浦を一望でき、夜景と星空を一緒に楽しめる絶好のロケーション。冬の朝には雲海を拝めることも。日常とはまったく異なる自然に囲まれた環境の中で、ゆっくりと時間を過ごす贅沢を満喫できる。ACTUSが監修したしつらえもアウトドアの雰囲気と調和して心地いい。

グランピング用のテントは定員3名で4棟用意されている。ゆったりとしたテント内には３つのベッド（ひとつはソファーベッド）が用意され、冷暖房完備。食事は季節ごとに変わるBBQ。今の季節は、春野菜のミネストローネ鍋まで加わった豪華なものだ。地元ならではの食材もふんだんに用いられている。さらに星空のもとでお酒を楽しめるアウトドアバーや、たき火を囲むファイヤープレイスで過ごす時間はまさに格別。今日のゴルフの反省会だけにしてしまうには惜しいようなひとときだ。グランピング宿泊者専用のシャワーもある。グランピング1泊の料金は（1名分）は12,833円〜（時期・曜日により異なる）。

近隣のゴルフ場
宍戸ヒルズカントリークラブ・サミットゴルフクラブ・石岡ウエストカントリークラブ

●茨城県笠間市上郷2775-7　TEL.0299-56-7075

花の販売など手がける日比谷花壇がプロデュースするグランピング施設。豊かな里山の自然に加えて、日比谷花壇らしく花と緑を巧みに配したスペースとなっており、極上の癒しを味わうことができる。テントだけでなく、100?を超える広大なデッキと、山並みを臨むパノラマカウンターテーブルなどのプライベート空間でも、自然体でリラックスできる時間をすごせるはずだ。

テントは6名収容で、それぞれにパノラマデッキを備えて、グランピングにはめずらしい和モダンを意識したインテリアの「RURI」、洋風でシックなリビングルーム感覚の「ECRU」の2棟。28?の広々としたテント内はエアコン完備。さらにエアウィーブの “四季布団”、“ハイパーダウン”、“枕”が用意されており、心地いい眠りにつくことができる。食事はフルサービスで、地元の旬の食材を多く取り入れた本格的なコース料理となっており、和と洋の2コースからセレクト。オプションでBBQも楽しめる。施設内にはシャワーもあるが、近隣の提携温泉施設を利用できるようになっている。ゴルフをする時間以外には、たき火やコーヒー焙煎体験といったアクティビティを楽しむのもアリだ。BBQ付きの宿泊プランは、1棟の使用料金（2名分料金を含む）は42,000円〜（ハイシーズンの金・土・日・祝は60,000円〜）。

近隣のゴルフ場
神奈川カントリークラブ・相模湖カントリークラブ

●神奈川県相模原市緑区牧野4611-1

ゴルフ＋グランピングに出かけてみようと思ったら、ゴルフ場のリサーチは、ALBA.Netユーザーならば詳しいはず。グランピング施設とのアクセスも確認しておく。そしてグランピングビギナーのために、「hinata」の石田さん流グランピング施設の選び方を聞いてみた。グランピングを名乗っているのであれば、手ぶらで出かけられるとか、テント内の冷暖房完備というのは大前提。さらにチェックポイントとしては、

●料理のメニュー
BBQだとしても、その土地ならではの食材などが用意されているとテンションが上がります。

●ペットを連れていけるか
ドッグランなどがあり、ペットと一緒に出かけられたらより楽しめます。

●たき火ができるか
たき火はキャンプの醍醐味。大人も子供もたき火を囲むだけで非日常を感じられます。

●インスタでチェック
実際にそのグランピング施設を訪ねた人の写真をみれば雰囲気がよくわかります。

お決まりのゴルフ旅行がまだ思うに任せない日々、ゴルフ＋グランピングで新たなゴルフの楽しみ方を見つけてみてはどうだろう。