コロナワクチン接種前にゴルファーが気になること
ワクチン接種はしたいけれど、ゴルフライフにどんな影響があるのだろう? 特に接種後の近々で、プレーの予定が決まっているゴルファーは気にかかるところだ。
配信日時:2021年6月29日 07時00分
90%以上のコロナ発症回避、重症化も防ぐワクチン接種。なる早で打ちたいのだが、どちらの腕に注射する? 次の日はラウンドできる? などなど、ゴルファー的な疑問を解決してから、ワクチン接種に臨みたい。東商ビル診療所所長の杉村浩美先生に聞いてみた。
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Q)右利きならどっちの腕に打つほうがいい?
原則として利き腕とは反対の腕に打つことが推奨されている。日常生活への支障を抑えるためで、何気ない動作でも利き腕を使っていることが多いからだ。右利きで右打ちならスイング時には左腕が軸になるのだが…。痛みが出た時のことを考えて、ここは日常生活を優先して利き腕とは反対に打ちたい。
「利き腕とは反対に接種しましたが、痛みが出て、左腕が肩よりも上に上がりませんでした。3日ほどで痛みは引きましたが、日常生活を考えると、やっぱり利き腕とは反対側に打ったほうが影響は少なそうです」。(新井美佐子さん/68歳)
Q)ワクチン接種の次の日にプレーしてもいいの?
快適にラウンドしたいのであれば、接種後1週間はプレーの予定を入れないほうが安心だろう。ワクチン接種の副反応(発熱、頭痛、倦怠感など)は個人差が大きいものの、若年層や女性に出やすい。また1回目よりも2回目の接種後のほうが発生しやすくなる。発熱はわりと早くひくものの、頭痛と倦怠感は1週間程度長びく人も少なくないという。
Q)接種後の腕の痛みはスイングできないくらい?
接種部の疼痛も個人差が大きく、その期間も1日程度で治まる人もいれば、1週間ほど続く場合もある。まだ痛みが残っているうちは、打ちっぱなしなどは控えて、練習するならパットやアプローチ、ショートゲームに限定しよう。
「1回目も2回目も、接種した部分に筋肉痛のような痛みが出て、約1日間続きました。パットはできるけど、ショットするとき、フォローでクラブを振り上げるのは大変という感じ。2回目の後は熱も出ましたが、2日程度で治まりました」。(石井妙美さん/36歳)
Q)ワクチンを打ったあとのラウンドでは半袖にならないほうがいい?
接種後のラウンドで接種部分の日焼けを気にする必要はない。それよりも接種部分は清潔に保ち、強くこすらないように注意したい。また、接種当日の激しい運動は控えることが大切だ。
Q)接種後のラウンドでいつもより疲れを感じた。副反応の心配は?
接種後、体内では未知のウイルスの免疫を獲得しようとするため、発熱や倦怠感が出たりする。その影響で個人差はあるが、「疲れやすくなった」と感じることも考えられる。だが、これは抗体獲得のための正常な体の反応だ。病的なものではないので、接種後数日内に回復すれば、心配する必要はない。
厚生労働省によると、ワクチン接種後の副反応は、50%以上の割合で接種部分の痛みや疲労、頭痛などの症状、また10〜50%で筋肉痛や悪寒、関節痛に発熱などが現れるという。
接種当日は激しい運動は控えるべきで、その後も自分の体と相談しながらプレーの予定を入れたほうがいい。1回目よりも2回目の接種後のほうが、副反応が現れやすいことも頭に入れておきたい。症状が落ち着くまでに個人差はあるものの、接種後に安心してプレーするなら、1週間程度は時間をとるのが良さそうだ。
解説してくれたのは、杉村浩美先生
東商ビル診療所所長で、耳鼻咽喉科領域、企業産業医として従事。大学時代はゴルフ部に所属。コロナ禍でクラブを握る機会が激減したが、厳しい時もゴルフのイメトレで英気を養う医師ゴルファーだ。
ALBA 823号より加筆・転載
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Q)右利きならどっちの腕に打つほうがいい?
原則として利き腕とは反対の腕に打つことが推奨されている。日常生活への支障を抑えるためで、何気ない動作でも利き腕を使っていることが多いからだ。右利きで右打ちならスイング時には左腕が軸になるのだが…。痛みが出た時のことを考えて、ここは日常生活を優先して利き腕とは反対に打ちたい。
「利き腕とは反対に接種しましたが、痛みが出て、左腕が肩よりも上に上がりませんでした。3日ほどで痛みは引きましたが、日常生活を考えると、やっぱり利き腕とは反対側に打ったほうが影響は少なそうです」。(新井美佐子さん/68歳)
Q)ワクチン接種の次の日にプレーしてもいいの?
快適にラウンドしたいのであれば、接種後1週間はプレーの予定を入れないほうが安心だろう。ワクチン接種の副反応(発熱、頭痛、倦怠感など)は個人差が大きいものの、若年層や女性に出やすい。また1回目よりも2回目の接種後のほうが発生しやすくなる。発熱はわりと早くひくものの、頭痛と倦怠感は1週間程度長びく人も少なくないという。
Q)接種後の腕の痛みはスイングできないくらい?
接種部の疼痛も個人差が大きく、その期間も1日程度で治まる人もいれば、1週間ほど続く場合もある。まだ痛みが残っているうちは、打ちっぱなしなどは控えて、練習するならパットやアプローチ、ショートゲームに限定しよう。
「1回目も2回目も、接種した部分に筋肉痛のような痛みが出て、約1日間続きました。パットはできるけど、ショットするとき、フォローでクラブを振り上げるのは大変という感じ。2回目の後は熱も出ましたが、2日程度で治まりました」。(石井妙美さん/36歳)
Q)ワクチンを打ったあとのラウンドでは半袖にならないほうがいい?
接種後のラウンドで接種部分の日焼けを気にする必要はない。それよりも接種部分は清潔に保ち、強くこすらないように注意したい。また、接種当日の激しい運動は控えることが大切だ。
Q)接種後のラウンドでいつもより疲れを感じた。副反応の心配は?
接種後、体内では未知のウイルスの免疫を獲得しようとするため、発熱や倦怠感が出たりする。その影響で個人差はあるが、「疲れやすくなった」と感じることも考えられる。だが、これは抗体獲得のための正常な体の反応だ。病的なものではないので、接種後数日内に回復すれば、心配する必要はない。
厚生労働省によると、ワクチン接種後の副反応は、50%以上の割合で接種部分の痛みや疲労、頭痛などの症状、また10〜50%で筋肉痛や悪寒、関節痛に発熱などが現れるという。
接種当日は激しい運動は控えるべきで、その後も自分の体と相談しながらプレーの予定を入れたほうがいい。1回目よりも2回目の接種後のほうが、副反応が現れやすいことも頭に入れておきたい。症状が落ち着くまでに個人差はあるものの、接種後に安心してプレーするなら、1週間程度は時間をとるのが良さそうだ。
解説してくれたのは、杉村浩美先生
東商ビル診療所所長で、耳鼻咽喉科領域、企業産業医として従事。大学時代はゴルフ部に所属。コロナ禍でクラブを握る機会が激減したが、厳しい時もゴルフのイメトレで英気を養う医師ゴルファーだ。
ALBA 823号より加筆・転載