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    ゴルファー目線でチェック! 独VW社の新型「アルテオン」

    2017年に日本に初導入されたドイツ・フォルクスワーゲン社の「アルテオン」がマイナーチェンジして、さらに進化。アグレッシブなワゴンモデル「シューティングブレーク」も追加された。VW日本法人の広報担当曰く、どうやらこのアルテオン、日本初導入時に買った人の大多数を占めたのがゴルファーだったらしい。どんなところがゴルファーに刺さったのか、そしてリニューアル版のポイントはどこか。ゴルファー目線で見ていこう。

    配信日時:2021年7月26日 05時30分

    • ゴルフライフ
    目次 / index
    新型アルテオンシューティングブレーク(左)、ファストバック(右)
    新型アルテオンシューティングブレーク(左)、ファストバック(右)
    • シューティングブレークにはキャディバッグが4本楽に入る
    • キャディバッグを4本積んだ状態でトノカバーもちゃんと閉まる
    • ファストバックにもこの通り、キャディバッグが4本積めた
    この記事の写真 17 枚を見る

    ゴルファーがすべてに妥協せず車選びをした場合の「最終回答」

    2017年に日本に初導入されたドイツ・フォルクスワーゲン社の「アルテオン」がマイナーチェンジして、さらに進化。アグレッシブなワゴンモデル「シューティングブレーク」も追加された。

    VW日本法人の広報担当曰く、どうやらこのアルテオン、日本初導入時に買った人の大多数を占めたのがゴルファーだったらしい。どんなところがゴルファーに刺さったのか、そしてリニューアル版のポイントはどこか。ゴルファー目線で見ていこう。注目すべきは「パッケージ」「運転支援システム」「お値打ち感」だ。

    【パッケージ】グランツーリスモなのにキャディバッグが4本積める

    シューティングブレークにはキャディバッグが4本楽に入る
    キャディバッグを4本積んだ状態でトノカバーもちゃんと閉まる
    ファストバックにもこの通り、キャディバッグが4本積めた
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    シューティングブレークにはキャディバッグが4本楽に入る
    アルテオンは、スポーツカーのデザイン要素を取り入れた流麗なボディラインと大型リヤハッチを持つ、VWのフラッグシップ・グランツーリスモだ。2835mmのホイールベースが生み出すゆとりある室内と最大1557リットル(ファストバック)、1632リットル(シューティングブレーク)のラゲッジスペースが確保されている。

    ゴルファー視点で言うと、このラゲッジスペースにはキャディバッグが4本入り、そのうち3本はそのまま横に積むことができる。最近の輸入車のほとんどがキャディバッグを横に収納できず、ナナメにしか置けないが、これは結局残ったラゲッジスペースを有効活用できない。全幅が1875mmと1900mmを切る幅でありながら横積みを楽々とこなしてしまうのは、アルテオンの大きなアドバンテージだ。

    【写真】アルテオン ファストバック

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    【写真】アルテオン シューティングブレーク

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    しかも、アルテオンは実用性重視のワンボックスでも無骨なSUVでもない、惚れ惚れするようなスタイリングのグランツーリスモなのはご覧の通り。ゴルファーがスタイル・上質さ・そしてラゲッジの容量とすべてに妥協せず車選びをした場合の、最終回答ともいえる一台に仕上がっている。
    パワートレインは272PS/350Nmを発揮する2.0TSIエンジンを搭載。7速DSGとフルタイム4輪駆動の4MOTIONを組み合わせ、力強く伸びやかな加速を実現した。試乗では坂道のワインディングも走ってみたが、力強いトルクとフルタイム4駆は快適そのもの。また、任意に乗り心地の調整が可能なアダプティブシャシーコントロール「DCC」が全車に標準装備されている。

    【運転支援システム】安全性向上と疲労軽減に寄与する「Travel Assist」

    同一車線内全車速運転支援システム「Travel Assist」が全車標準装備

    同一車線内全車速運転支援システム「Travel Assist」が全車標準装備

    長距離ドライブが多いゴルファーにとって、運転支援システムの充実は見逃せないポイントとなる。新型アルテオンでは同一車線内全車速運転支援システム「Travel Assist」が全車に標準装備され、通信モジュール内蔵の純正「インフォテイメントシステム」やデジタルメータークラスター「Digital Cockpit Pro」も全車標準とするなど、コースへの往復での負担を確実に減らしてくれる装備が提供された。

    特筆すべきは「Travel Assist」だ。車速域が0〜210km/hで作動し、ドライバーがあらかじめ設定した車速内において前走車との車間、走行レーンの維持をサポートしてくれる。特に高速道路などでの長距離移動において安全性の向上及び疲労軽減に寄与するという。

    これさえあれば、帰りの渋滞もさほど怖くない。ラウンド後、早めに高速を抜けるためにそそくさとコースを後にする必要もないので、今日のゴルフの反省点をコースの練習場でじっくり反復する、なんてことも気軽にできるだろう。他メーカーならば安い会員権が買えるほどのオプション料金がかかりそうな最新装備が、標準搭載されているのはVW社ならでは。素直にありがたい。

    【お値打ち感】ライバルより200万円は安い!

    前項でもその太っ腹な標準装備について触れたが、このアルテオン、かなりお値打ちだ。はっきり言って、同じ車格の他のドイツ御三家と比較して、200万円は安い。

    勘違いしてはいけないのが、ライバル車に比べて安い作りにしている訳ではない、ということだ。フォルクスワーゲンという社名は、ドイツ語で「国民車」を表す。そもそもの出発点が実用的な車両を国民に広く提供するのが同社の社是であり、その中でこのアルテオンは「スタイル」と「上質さ」を追求し、「華美」を廃したモデルという位置づけ。同社はここ数年販売台数世界一の座をトヨタと分け合っており、傘下にポルシェ・ランボルギーニ・ベントレー・ブガッティ・アウディを抱えている。高級品ならいくらでも作っているし、作れる。フォルクスワーゲンの名を冠するアルテオンだから、お値打ち価格に設定されているのだ。
    アルテオンのインパネ。無駄のない上質感が漂う

    アルテオンのインパネ。無駄のない上質感が漂う

    例えば高級車によくある、ゆっくりと閉まるドアはアルテオンにはない。内装もダッシュパネルの最上部とドアトリムは新たに高級感溢れるレザレットでカバーされるなど上質かつ豪華なインテリアが創出されているものの、そこに無駄なゴージャス感はない。同社の「ビートル」から始まり「ポロ」「ゴルフ」「パサート」に受け継がれてきた質実剛健な、頼れるクルマの哲学を貫きつつ「上質さ」に磨きをかけると、必然的に出来上がるのがこのアルテオンなのだろう。

    【動画】Easy Open機能付パワーテールゲートも標準装備

    【結論】オススメグレードは?

    新型アルテオンの全国希望小売価格は以下の通り。

    ■ファストバック
    TSI 4MOTION R-Line 5,679,000円
    TSI 4MOTION R-Line Advance 6,246,000円
    TSI 4MOTION Elegance 6,246,000円


    ■シューティングブレーク
    TSI 4MOTION R-Line 5,879,000円
    TSI 4MOTION R-Line Advance 6,446,000円
    TSI 4MOTION Elegance 6,446,000円


    ファストバックとシューティングブレークの比較でいえば、ラゲッジスペースが75リットル大きく、フォルムも美しいシューティングブレークに軍配が上がる。その中で「R-Line」「R-Line Advance」「Elegance」のグレード選択は、シートマッサージ機能及び後席左右のシートヒーターが付いている「R-Line Advance」と「Elegance」を推したい。あとはデザインの好み、だろうか。

    アルテオンは、初めて導入されてから、このクルマの真価を見極めた一部のゴルファーに人気が高かった。今回マイナーチェンジを経て、さらにクルマの価値が高まったように感じる。

    知る人ぞ知るこのお買い得車、あなたも一度試乗してみてはいかがだろう。

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