朝露・西日・影…、早朝・薄暮プレーの落とし穴
早朝・薄暮のプレーは猛暑から逃げられて、しかもリーズナブル。とはいえいつものラウンドとは景色が違う。そこで注意すべきポイントとは?
配信日時:2021年8月10日 03時00分
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いつもと違う時間帯のコースはトリックだらけ
早朝・薄暮の魅力はずばり涼しく快適にプレーできる点。日中に比べて気温もぐっと下がり、日の位置も変わるため、日陰ができて涼みやすくなる。また、手頃な値段でまわれるのも魅力。例えば、鳴沢GCは夏のビジター料金がキャディ付きで平日1R25,400円なのに対し、薄暮ハーフはセルフとはいえ半額を大幅に下回る6,650円と破格だ。一方で、「日中のラウンドと違い、日の位置や朝露などでプレーに影響が出ます」と話すのは、18年プロテスト合格、新人戦3位の菅原和穗。かつてキャディをしながら、早朝・薄暮で鍛錬を積んできた。そこでスコアを崩さずラウンドするための注意点を聞いた。
攻略1/グリーン上に日なたと日陰があるときは、日なたのラインを念入りに読む
攻略1/グリーン上に日なたと日陰があるときは、日なたのラインを念入りに読む
よほど暗くない限り、日陰はラインを読みやすい。一方、日なたは芝目が見えにくい。グリーン面が単調に見えて微妙な傾斜を見落としやすいので、カップ周辺までしっかりチェックをしておく。
攻略2/逆光のときはアドレスが決まるまで目を防御する
攻略2/逆光のときはアドレスが決まるまで目を防御する
サングラスがあればいいのだが、ないときは目がくらまないようにすることをまず考える。目がくらむことでアドレスは狂う。左手で光を遮り、右手一本でアドレスするとフェース面も合わせやすい。
攻略3/日陰や逆光は距離感が狂いやすいので計測器でしっかり測る
攻略3/日陰や逆光は距離感が狂いやすいので計測器でしっかり測る
たとえ30ヤード程度でも、距離計で必ず確認。勘に頼って無意識に手元が緩んだり、強く入りすぎたりするのを防ぐことができる。
左は昼間、右は夕方の同じ3打目地点。林の影がかかるとウソみたいに近く見える。プロの目でも、左はぱっと見100ヤード、右85ヤード。実際に測ってみたら94ヤードだった。
攻略4/朝露がついたらボールだけでなく、クラブのフェースも拭く
攻略4/朝露がついたらボールだけでなく、クラブのフェースも拭く
朝露や夜露でボールが濡れて細かい砂がつく。この1滴、ひと粒が軌道を大きく乱すことにつながる。ボールだけでなくフェースについた水や砂も忘れずに拭いておく。
文・構成/滝田真理 撮影/山上 忠、加藤 晶 取材協力/千葉国際カントリークラブ、株式会社リンクス
ALBA 824号より加筆・転載
文・構成/滝田真理 撮影/山上 忠、加藤 晶 取材協力/千葉国際カントリークラブ、株式会社リンクス
ALBA 824号より加筆・転載