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アジアゴルフ紀行
【中国編】中国代表が表彰台に上る日―育つ子どもたち
コロナ禍を発端に、中国では様々な環境の変化がおきている。アジアゴルフ紀行中国編を担当してもらっている日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロ会員で中国在住の森田愁平さんからのレポート。
配信日時:2021年8月30日 08時00分
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東京五輪に郷愁
紆余曲折がありましたが、東京オリンピック2020は、ひとまず開幕し、そして終わりました。読者の多くが画面を通じて、松山英樹、稲見萌寧らの戦いをご覧になったことでしょう。プレーオフを制し、銅メダルに輝いた台湾のC.T.パンも印象に残ったのでは。私事ですが、試合で霞ヶ関を回った自分の記憶も蘇り、感慨深いものがありました。
夏休み、平日午前はジュニアでいっぱい
さて、中国勢最上位は男子ゴルフでは32位の呉阿順、女子はレジェンド、フォン・シャンシャンの8位でした。ですが、私は中国代表が1位の表彰台に上る日はそう遠くないと思っています。というのも、これだけ人口が多く、いろいろ強い競技がある国です。そして、過去の連載でお話ししたように若者たちがゴルフを楽しむようになっています。
この夏、私はまた一つ「中国のゴルフは伸びる!」と思わせる体験をしました。7月下旬の平日午前、上海・太陽広場店の打席は子どもたちで満席。ゴルフの技術面はもちろんのこと、私が調整したクラブを使っていた、ある子は「使いやすいです。ありがとうございました」と礼儀正しく感謝を伝えられる子です。この子たちが10年後、15年後に世界で活躍することは十分に考えられると思っています。
この夏、私はまた一つ「中国のゴルフは伸びる!」と思わせる体験をしました。7月下旬の平日午前、上海・太陽広場店の打席は子どもたちで満席。ゴルフの技術面はもちろんのこと、私が調整したクラブを使っていた、ある子は「使いやすいです。ありがとうございました」と礼儀正しく感謝を伝えられる子です。この子たちが10年後、15年後に世界で活躍することは十分に考えられると思っています。
表彰台の裏から見守りたい
私はもう15年、中国でゴルフ業界を歩んできました。この国でゴルフをもっと盛んにし、世界的な選手を生む役に立てればと思っています。そして、いつの日かコーチであったり、アドバイザーであったり、何らかの形で中国のナショナルチームが「世界のトップ」に立つ瞬間を見届けたいと思うのです。
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