ひと昔前は、「プロや上級者は白、カラーボールはアベレージゴルファーが使うもの」というイメージがあった。しかし、8月に行われた国内シニアツアー「ファンケルクラシック」ではカラーボールを使う選手の割合が30％を越えるなど、そのイメージは崩れつつある。

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これから始まる本格ゴルフシーズンを前に、カラーボールの特徴や打ちやすさについて、ゴルフタレントのなみきちゃんに試打を依頼。さらに後半は、JLPGAティーチングプロA級の資格を持ちカラーによるスポーツ心理学にも詳しい桐林宏光（きりばやし・ひろみ）プロにも加わってもらい、カラーボールの色の選び方を聞いた。今回は鮮やかな発色が人気のボール、ボルビック『VIVIDシリーズ』で試打＆検証！

取材協力：足利カントリークラブ 飛駒コース　撮影：田中宏幸
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――きょうはカラーボールを打っていきますけど、なみきちゃんは普段どんなボールを使っていますか？

なみき　白いボールも使いますし、カラーボールも気分によって使い分けていますね。アプローチやパターで止まり方や転がり方を見るのは、白のほうがしっくりくる気はします。ドライバーだとカラーボールのほうが飛んでくれる感じがしていて、距離が長いコースではカラーボールを使うかな。

――なるほど。ではドライバーからお願いします。

なみき　赤やピンクのボールは目に入ってくる色が強い気がしますね。赤は特にそう。顔が早く上がっちゃう癖がある人は、イヤでもボールに意識がいくので顔を残すイメージがしやすいかも。

――黄色やオレンジのボールはどうですか？

なみき　黄色は芝に馴染んでくれるから、そこまで目に強く入ってこない。私は黄色が打ちやすかったです。飛んでいくボールも見やすい。オレンジも黄色と同じで馴染むほうですね。

――確かに黄色は真っすぐ飛びましたけど、赤は左のラフに飛んじゃいましたね。次はラフに行ってみましょう。

なみき　ラフで並べてみると、赤とピンク、意外と黄色も見やすいかも。カラーのほうが自分のボールを見つけやすそう。ラフで見つけやすいのは、黄色が一番、次がピンク。緑は微妙ですけど、曇りの日だったらアリかもしれないです。ボールが目に入ってこないので、素振り感覚で打てますね（笑）。

――アイアンも打ってみましょうか。

なみき　やっぱりラフよりフェアウェイのほうが光が当たるので、今回の蛍光色のボールは見やすいですね。赤は存在感が増しました。黄色はラフでもフェアウェイでもよく見える。緑もフェアウェイなら見やすい気はします。

――アイアンが苦手な女性が多いですけど、なみきちゃんは上手いですよね。

なみき　私も最初は苦手で全然好きになれなくて、3年ゴルフをやってきて、ようやく好きになりました。それまではユーティリティのほうが好きでした。いまは7番アイアンでランが出て110ヤードくらいですかね。

――パターまで打ってみて、なみきちゃんが選ぶなら何色ですか？

なみき　単純に好きな色は「打てそう」って思うから、黄色かな。ピンクも良かったです。

――黄色が好きなんですね。

なみき　マイカラーというか、私は黄色がずっと好きで、自分のYouTubeチャンネル『なみきゴルフ』にもけっこう黄色を入れていますね。好きな色だから「乗せられそう」とか、「寄せられそう」とか思わせてくれるんです。

――ピンクを選んだ理由は？

なみき　ピンクは飛んでくれそうな感じ。打っていてパワーをもらえそうな気がする。赤もそうなんですけど、赤とピンクでどうしてピンクかというと、ピンクの発色が良くて好きだからです。

もし使い分けていいんだったら、最初のドライバーはピンクでエネルギーをもらって、2打目以降は好きな黄色で正確性を出していけたらいいですよね。