桐林　なみきちゃんが選んだ黄色とピンクのボールは、発色が良くて膨張して見えるから、ボールが大きく見えて打ちやすいんです。赤のようなハッキリとした色のボールよりも、ボワーンと膨張して見える色のほうが、インパクトゾーンが長くなって、自分のリズムが取りやすくなるんじゃないのかな。

なみき　確かにボールを凝視するよりも、ボワーンと見たほうがいいって言いますよね。それが打ちやすさにつながっているということですか？

桐林　なみきちゃんのように、存在感があると窮屈に感じてしまう人は、ボワーン系の発色のいいボールのほうがいいですね。

なみき　さっきは感覚で黄色を選びましたけど、ちゃんと理由があったんですね。

桐林　黄色ってスナッグゴルフのフラッグにも使われているんですけど、「楽しい」とか「愉快」っていう意味合いもある。だから子供たちをワクワクさせるために黄色をもってきているんです。そういう意味では、黄色いボールは自分が苦手な状況にきても、「よし！ なんとかやってやるぞ」って不安感が消えたり、勇気がもらえる。

あと、好きな色のボールを使うのも、もちろんいいです。安心感につながりますし、それだけで自分のやる気を引き出してくれます。

なみき　だから私は黄色が打ちやすかったんですね。

桐林　私も最近ボールの弾道が見えないから黄色を使っているんです。

なみき　私も弾道が見やすいのは黄色。きょう打ったピンクも、発色が良くて見やすかったですよ。

桐林　黄色が基本で同伴競技者とかぶったときは白を使います。私の知り合いの男性は黄色とオレンジの2色を持っていて、同じ組に黄色を使っている人がいたらオレンジを使う。ボールを確認しやすいですし、そういうことができるとポイントが高いですよね。

なみき　確かにそうですね。そこ大事かも。

桐林　ピンクは気分を上げますよね。調子が悪くても落ち込まずにプレーできます。男性でピンクを選ぶ人はあまりいないと思いますけど、女子にはオススメです。

なみき　メンタルをボールの色で操作できるんですね。それはありかもしれない（笑）。早速、次のゴルフで試してみたいと思います！

ボルビックのカラーボール『VIVID』の購入はこちら

■なみきちゃん
今年開設したYouTubeチャンネル 「なみきゴルフ」はチャンネル登録者数13万人。ゴルフが楽しく上手くなる動画を頻繁に更新している。ゴルフ歴3年でベストスコアは「93」。ゴルフのレベルは「100を切れるか、切れないか」。ドライバーの飛距離は平均すると「150〜160ヤード」。国内男子ツアーの下部、AbemaTVツアーのラウンドレポーターも務めている。

■桐林宏光プロ
きりばやし・ひろみ　ゴルフメンタルトレーナー。 「桐林ゴルフ塾」を主宰し、ゴルフの技術とメンタルを融合した独自のレッスンを展開。19年LPGA AWARDティーチャー・オブ・ザ・イヤー 清元登子賞受賞。スナッグゴルフの普及やジュニアゴルファーの育成にも力を入れている。JLPGAティーチングプロA級や日本スポーツ心理学会認定スポーツメンタルトレーニング指導士の資格も持つ。