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    木村和久のおやじゴルフニュース「まだ本気を出してないゴルファー増加中」

    ゴルフはそこそこそのキャリアを積んでいくと、マンネリや金欠、はたまた体の痛みなどさまざまな問題を抱えながら続けてゆくこととなります。そのとき感じているのは、ゴルフ道を極めようとガムシャラに目指していた目標を失う虚無感。ここらでひと息入れてみませんか。コラムニスト木村和久が、エンジョイゴルフの本質と核心、そしてこれからどうやってゴルフ生活を楽しんでいけばいいのかを提案し、マンガ家・かざま鋭二のイラストと共に旬なゴルフ情報をお届けします。

    配信日時:2022年1月18日 03時00分

    • ゴルフライフ
    目次 / index
    • イラスト・かざま鋭二
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    果たして、すべてを犠牲にできるだろうか?

    アマチュアゴルファーとして30年ぐらい生きていると、残りのゴルフ人生がおぼろげに分かってきます。ゴルフを続けてもせいぜい今から10年、長くても20年でしょう。その間に飛距離はますます落ち、フェアウェイキープ率や平均パット数は下がる一方。そこを得意のアプローチでカバーしてボギーオヤジといきますか。

    松山英樹のドライバースイングを見て本気ゴルフを思い出す

    でもなあ、もう70台は出ないだろうな。週3回ぐらい練習して毎週ラウンドしたら、可能かもしれない。そういう観点でいうと「俺はまだ本気を出してないだけなんだ」と、言い訳している人の多いこと。ゴルフはそもそも言い訳のスポーツといわれています。その本気を出せない症候群の人々の理由を覗いてみましょう。

    1)ゴルフはしょせん金と時間の産物
    昔からゴルフは成功者の遊びといわれています。ゴルフに行く金と時間がふんだんにあれば、誰だってシングルになれる。だから腕前の差は体格や運動神経、センスの問題じゃない。そういう経済環境にいないから自分は下手なんだという話です。

    約100年前のイギリスの政治家デビット・ロイド・ジョージは、実にうまいことをいっています。「ハンデ30の人はゴルフをおろそかにする。ハンデ20の人は家庭をおろそかにする。ハンデ10の人は仕事をおろそかにする。ハンデ5以下の人はすべてをおろそかにする」と。いい得て妙ですね。

    すべてをおろそかにということは、すべてを犠牲にすれば誰でもハンデ5の腕前になれるということです。ゴルフは100年前から言い訳文化だったんだ。ロイド・ジョージも本気でやったら、ハンデ5はいけるんだぞといいたかったんですね。
    イラスト・かざま鋭二

    イラスト・かざま鋭二

    2)メンバーだったらなあ
    俺も安くていいから、どこぞのコースのメンバーになって、毎週せっせとコースに通えば、うまくなれるんだが。こういう言い訳が成り立ちますし、実際に言ってる人が多いと思います。これは2割ぐらい当たってますか。毎週練習をして、せっせとコースに通って競技に出れば、多少はうまくなるでしょう。

    私も過去2回、足かけ15年ほどメンバーでした。最高クラブハンデは12、瞬間JGAハンデは9まで行きました。けどテンションが長続きしない。アマチュアのハンデは、たいがい12あたりで止まってしまいます。シングル入りまでは、2回連続競技優勝ぐらいの勢いがないと、ハンディキャップ委員会が認めてくれない。当時のハンディキャップは自動計算じゃなく、成績をもとにハンディキャップ委員会の会議で決めていました。そこでみんな挫折してしまうんですね。しかも、一度大きな競技で優勝したもんだから、燃え尽き症候群になって、ハンデが逆に下がってしまう。やる気が失せました。

    そもそもたいていのゴルフクラブのアクティブメンバーは、1割ほどしかいません。過去に在籍していたコースは、クラブ競技が盛んでした。けど約2300人(36ホールのコース)のメンバーがいても、18ホール50組、200人の競技参加者は集まりませんから。どこのコースも似たようなものです。アクティブメンバー1割説、そしてメンバーライフは7〜10年ぐらいで飽きる説は、あながち嘘じゃないです。

    マンネリといっては変ですが、このコースで何度挑戦しても壁にぶつかる。コースの罠を熟知しているのに、それにまんまとはまる。困ったもんだ。そこでお金持ちは距離の短い、簡単なコースに入り直して、再度ギアを上げて挑戦するのです。だからホームコースをいくつも持っている人が存在します。もし自分が次にメンバーになるなら、距離がさほど長くないコースを選びます。ただ現在は会員権を余裕で買う資金がないだけ。この歳でローンを組みたくないですし、万が一現金で買って家族にバレたら、「老後の生活費どうすんのよ」と、吊るし上げをくらうからです。

    3)ときどき練習してればなぁ
    メンバーになるのは諦めました。じゃ代わりに週1回の練習、それぐらいしていれば、ゴルフの腕前は上達しているはず。けど、それがなかなかおっくうで、重い腰が上がらない。なぜでしょう。

    こんな例があります。同じような腕前の昔からの友達がいます。そいつと一緒にラウンドしました。彼はゴルフが大好きで、トーナメントや最新ギアに詳しく、熱心に練習をしています。そんな熱心君と回って、結果、同じ90のスコアだった。彼は非常に悔しがります。こっちは「いつも練習してんだろ。なのに同じスコアなんてびっくりだよ。つまり俺が練習すれば楽に勝てるってわけ。今後は、ゲームを面白くするために、わざと練習をしないで、それをハンデとするよ」。これだけ言えたら小気味いいですね。

    実はその昔、練習をやりすぎてひどい目にあったことがあります。昔は練習の鬼でした。しかも1日に2回とかね。練習をやりすぎて肩が凝り、ラウンドで自爆したことがあります。そういうのを経験してから、練習しないでゴルフに臨むことが多くなりました。「練習して叩くとショックが大きいので、練習しなければ、叩いても言い訳できる」。なんか目茶苦茶な論理ですねん。

    4)練習しなくても大丈夫な理由
    長年ゴルフをやっていると、スイングが固まりブレなくなります。さほど飛ばないけど、それでいいやってなります。ただコースに行けば、なるべく練習するようにしています。それは勘を取り戻すためです。

    ひと箱打てばだいたいショットの勘は戻ります。あとは今日の球筋、右にふけるとか、引っかけるなとかね。そういうのチェックしておけば、そんなに叩かないです。ティショットの類は、わりと得意です。ティアップしているので、練習とさほど変わらないですから。問題はアプローチです。昔は30ヤード以内だったら、寄せワンを狙ってましたが、今は2パット圏内に寄ればいいやです。この意識の違いはデカいです。 だからお年寄りのうまい人は、アプローチばっかり練習します。寄せワンパーを幾つか取れば、80台が出ますから。これは練習というより、現場力かな。

    「俺もコースで沢山アプローチ練習が出来れば、シングルなんだよ〜」。また言い訳ですね。

    5)ゴルフとエッチは練習しない
    出ました。問題発言。若くて下手なやつに言ってあげましょう。「お前、女性とデートするときに、エッチの練習するか? しないだろ。あれは勝手に身につく素養なんだ。ゴルフも同じで、やってるうちに身につくんだよ。だから練習しない。早くお前もその境地に辿り着けよ」と。

    どうです? カッコいいでしょ。どこがやねん。

    でも妙な説得力があるのも確かです。確かにデートの前に、枕を相手にキスの練習をしませんよね。そんなの中学生まででしょう。デートテクは長い人生で培ったものです。経験がものをいいます。それに裏打ちされたのが自信というわけです。だからゴルフも長年とことんやってきたんだ。あとはプレー前に、その勘をちょこっと取り戻せば問題ないのです。

    そして最後、いつかはやって来る100叩きばかりの日々。そりゃ練習しないのだから、いつかはヘボになってゴルフ人生を終えるでしょう。でもそうなっても、絶えずニコニコ、達観するのが男ってもんです。現実を素直に受け入れ、決してキレないこと。そして、ぼそっといってやりましょう。「俺はまだ本気出してないんだ」と。

    というわけで最後は、豊臣秀吉の辞世の句のパロディで締めくくりたいと思います。

    「露と落ち、露と消えにしボールかな。芝の上のことは夢のまた夢」。

    振り返れば人生もゴルフもあっという間の出来事だった。あれは幻だったのか? 実にはかないです。来世では、ちゃんと本気を出してゴルフに臨みましょうね。
    木村和久
    きむら・かずひさ/1959年生まれ、宮城県出身。世の中のトレンドを追求し、ゴルフや恋愛に関するコラムを多数執筆するほか、マンガ原作も手がける。隔週刊ゴルフ誌「ALBA」ほか、連載多数。

    かざま鋭二
    かざま・えいじ/1947年生まれ、東京都出身。多くのゴルフマンガを執筆。代表作「風の大地」(原作・坂田信弘)では小学館漫画賞を受賞。現在、エイジシュートに挑戦中。
    連載

    木村和久のおやじが気になる旬なゴルフ情報

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