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    第6回 ゴルフですぐ使える、プロキャディの風の読み方【小田美奈のキャディ目線】

    かつては専属キャディとして宮里藍を支え、現在は二児の母として家庭を支え、ハウスキャディとして一般ゴルファーも支える小田美奈さんが、ツアーの裏側やゴルフに役立つ情報をお届け!

    配信日時:2022年3月5日 06時00分

    • ゴルフライフ
    目次 / index
    風の方向を分かりやすく示すものが近くにあるとは限らない
    風の方向を分かりやすく示すものが近くにあるとは限らない (撮影:鈴木祥)
    • 高い所で風になびくものや、低い位置を流れる雲の動きで風向きを判断する
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    朝起きたら天気予報をチェック

    選手たちがショットを打つ前に必ず確認するのは「風」の向き。思い通りのショットが打てても、風を読み間違えばグリーンをオーバーしピンチを迎えることもある。一般ゴルファーだって、練習を重ねて安定したスイングを手に入れるより、風が読み方を知るほうがスコアアップの近道だろう。では、百戦錬磨のプロキャディたちはどうやって風を読んでいるのか。トーナメント運営のアルバイトから宮里藍の専属キャディになった小田美奈さんが、悩んだ末に得たラウンドで使える風の読み方とは?
    __________________________

    プロキャディのヤーデージブックには、謎の記号がびっしり!【写真】

    「風をよむ」と言いますが、この「よむ」がなぜ「読む」と書くのか。「読む」という言葉を辞書で調べてみれば、目の前の事象から起こりうる事象を推察するといった意味があるようです。つまり、「風を読む」ということは、この風によって起こりうる状況を考えるということ。しかし、これが難しい!

    私がまだまだ悩めるキャディだった頃、ジャンボ尾崎プロとその専属キャディ、佐野木計至さんと同組になったことがありました。風を読むことにまだ迷いがあった私の目の前で、ジャンボさんが「おい、佐野木。風はどっちだ?」と聞いたのです。すると佐野木さんは、「関係ねぇ」と一言。か、か、格好良い!それを聞いてニヤリと笑った(ように見えました)。ジャンボさん、こんなの微風だと言わんばかりのナイスショット! 私がお二人に惚れた瞬間でした。そして学んだ、自信を持って風を伝えることの大切さ。キャディが迷えば、選手も迷うのです。

    では、そのためにはどうしたら良いのか。「完璧に読みきるなんて無理」とは今でも思っていますが、そこで諦めてはキャディはやっていけません。少しでも間違わないようにするために、様々なところからヒントをもらいます。大切なのは、色々なところに視点を持っていき、情報を集めることです。

    まず朝起きたら、天気予報をチェック。「当たり前!」なんて言わないでください。これがかなり大事な情報です。晴れか雨かよりも、大切なのは風向きとその強さ、そして時間ごとの変化です。何時ごろにどのように変わるのかある程度知っておくことで、その変化にもすぐに対応できるようにします。

    低い位置を流れる雲の動きや、鳥の飛び方を見る

    高い所で風になびくものや、低い位置を流れる雲の動きで風向きを判断する

    高い所で風になびくものや、低い位置を流れる雲の動きで風向きを判断する (撮影:鈴木祥)

    次にスタート前。まず高い所で風になびくもの、もしくは何にも遮断されていないような場所にあるものを探します。例えばクラブハウスの上にある旗や、雲といったもの。高いところにある雲は、あまり参考にならないのですが、低い位置を流れる雲は大事な情報のひとつ。上空を飛んでいる鳥なども、その飛び方でどちらから風が吹いているのかを知ることができます。高い木の葉の揺れ方も、見逃してはいけません。

    それらの情報をまとめて、まずは基本の風を見つけます。18ホールすべてが描かれたコースマップにそれを書きこみます。コースマップに書き込めば、ショット毎の風の向きが一目瞭然。前のホールと並行だから風は逆と思い込んでいませんか? 打つ場所や狙っていく場所が違えば、風の向きも変わります。球筋によっても、影響のされ方は違ってきます。

    悩ましいのは、地形や時間による風の変化です。打ち上げや打ち下ろしの場合、吹き上げる風がどこまで影響してくるのかといったことも判断の難しいところですが、ライによって打球の高さも変わるため、影響の大きさも変わります。打っていく方向の木々の高さや密度によっては、風の強さや向きが変わってしまうことも。基本の風と違う、「地形による風」を把握できていないと、基本の風さえ見失ってしまうこともあります。基本の風とは違う風を感じる理由、それを見つけることで少しでも迷いを消すことがとても大事です。

    冒頭に書いた通り、「風を読む」とは「風によって起こりうる事象を推察する」ということ。風の方向がわかっても、これから打つ球にどういった影響を及ぼすのか、それによりどういう転がりをしてどういう結果になるのか、1ショットごとに球筋をイメージすることが「風を読む」ということなのだと思います。

    風にイライラしないために、試合中に風に名前をつけたプロがいました。風は人の心に似て、理解しきることなど無理。少しでも仲良くするために、丁寧に読むことを心がけてみてはいかがでしょうか。

    ■小田美奈/おだみな 元プロキャディ。大学のサークルでゴルフを覚え、トーナメント運営のアルバイトからプロキャディに転身。男子、女子両ツアーで活動し、宮里藍のデビューからアメリカ本格参戦まで専属キャディを務めた。これまでに宮里藍で9勝、今井克宗で2勝の計11勝に貢献。同じプロキャディの小田亨さんと結婚し、現在は二児の母をしながら、近所のゴルフ場でハウスキャディとしてアルバイト中。

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