第30回 猛暑到来! 男子だって日傘を差して体力温存&集中力アップ【小田美奈のキャディ目線】
かつては専属キャディとして宮里藍を支え、現在は二児の母として家庭を支え、ハウスキャディとして一般ゴルファーも支える小田美奈さんが、ツアーの裏側やゴルフに役立つ情報をお届け!
配信日時:2022年6月28日 03時30分
強い日差しが照り付け、動いてなくても汗が噴き出す猛暑がやってきた。外での活動を控えるようにと言われるが、それでもゴルフをしたいと思うのがゴルファー心理。安全に18ホール回りきるたに暑さ対策は必須になる。宮里藍の専属キャディを経て、現在某ゴルフ場でハウスキャディとして働いている小田美奈さんがおすすめする暑さ対策とは。
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石川遼の雪山合宿を見てクールダウン【写真】
暑い日々がやってきました。「屋外での活動を控えましょう。」 と言われても、ゴルフとなれば「暑い!」 なんて言ってはいられません。急に暑さが増したせいか、私が勤めているゴルフ場でも途中で体調を崩される方が増えています。ときには、救急車にお世話になるような重度な症状になってしまう場合もあります。ゴルフをする上で暑さ対策は、集中力を保つためのものばかりではなくなりました。
暑さ対策と言えば、水分、塩分、日傘、クールスカーフ、うちわ…といったものが思い浮かびますね。氷嚢やハンディ扇風機を持ち歩く人も増えてきました。
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石川遼の雪山合宿を見てクールダウン【写真】
暑い日々がやってきました。「屋外での活動を控えましょう。」 と言われても、ゴルフとなれば「暑い!」 なんて言ってはいられません。急に暑さが増したせいか、私が勤めているゴルフ場でも途中で体調を崩される方が増えています。ときには、救急車にお世話になるような重度な症状になってしまう場合もあります。ゴルフをする上で暑さ対策は、集中力を保つためのものばかりではなくなりました。
暑さ対策と言えば、水分、塩分、日傘、クールスカーフ、うちわ…といったものが思い浮かびますね。氷嚢やハンディ扇風機を持ち歩く人も増えてきました。
ゴルファーにとって、暑い日のラウンド中に気をつけたいことは水分補給。プロもそれは同じで、スタートする前に必ずペットボトルの飲み物をキャディバックに入れています。プロによっては2、3本入れている場合もあります。
ラウンド中の水分補給は、汗によって失われた水分を補うためでもありますが、それによって、呼吸やリズムを整える意味もあります。優勝争いをしているような緊張する場面などで、何かを飲み一呼吸入れるという間をとることで、選手の雰囲気が変わる場合があります。ティイングエリアに立ったら、口に何か含むということをルーティーンに入れてしまえば、自ずと良い集中力を保てる状態を作りやすくなります。
男子プロが日傘を差している姿も、今では当たり前になってきました。日傘の利用は、元々紫外線対策といった意味合いが強かったように思いますが、昨今では少しでも暑さを和らげて無駄な体力消費を避けるためのものとして利用されています。暑い中にずっといれば、体力に自信のある男子プロだって、集中力に精細を欠くもの。最悪、熱中症のようになってしまえば、試合どころではなくなってしまいます。少しでも良いプレーをするための努力のひとつとして、日傘を取り入れているのです。
暑い日のゴルフは、体力温存がとても重要。待っているときは日陰を探し、歩いているときは日傘を差しましょう。
私が勤めているゴルフ場では、茶店に凍ったおしぼりや氷嚢用の氷を用意しています。何も購入しないから茶店を利用するのは申し訳ないとか思わずに、そういったものはどんどん利用していただきたいですね。冷たいお絞りで首周りを拭くだけでも、ずいぶんとすっきりするものです。
■小田美奈/おだみな 元プロキャディ。大学のサークルでゴルフを覚え、トーナメント運営のアルバイトからプロキャディに転身。男子、女子両ツアーで活動し、宮里藍のデビューからアメリカ本格参戦まで専属キャディを務めた。これまでに宮里藍で9勝、今井克宗で2勝の計11勝をサポート。同じプロキャディの小田亨さんと結婚し、現在は二児の母をしながら、近所のゴルフ場でハウスキャディとしてアルバイト中。
ラウンド中の水分補給は、汗によって失われた水分を補うためでもありますが、それによって、呼吸やリズムを整える意味もあります。優勝争いをしているような緊張する場面などで、何かを飲み一呼吸入れるという間をとることで、選手の雰囲気が変わる場合があります。ティイングエリアに立ったら、口に何か含むということをルーティーンに入れてしまえば、自ずと良い集中力を保てる状態を作りやすくなります。
男子プロが日傘を差している姿も、今では当たり前になってきました。日傘の利用は、元々紫外線対策といった意味合いが強かったように思いますが、昨今では少しでも暑さを和らげて無駄な体力消費を避けるためのものとして利用されています。暑い中にずっといれば、体力に自信のある男子プロだって、集中力に精細を欠くもの。最悪、熱中症のようになってしまえば、試合どころではなくなってしまいます。少しでも良いプレーをするための努力のひとつとして、日傘を取り入れているのです。
暑い日のゴルフは、体力温存がとても重要。待っているときは日陰を探し、歩いているときは日傘を差しましょう。
私が勤めているゴルフ場では、茶店に凍ったおしぼりや氷嚢用の氷を用意しています。何も購入しないから茶店を利用するのは申し訳ないとか思わずに、そういったものはどんどん利用していただきたいですね。冷たいお絞りで首周りを拭くだけでも、ずいぶんとすっきりするものです。
■小田美奈/おだみな 元プロキャディ。大学のサークルでゴルフを覚え、トーナメント運営のアルバイトからプロキャディに転身。男子、女子両ツアーで活動し、宮里藍のデビューからアメリカ本格参戦まで専属キャディを務めた。これまでに宮里藍で9勝、今井克宗で2勝の計11勝をサポート。同じプロキャディの小田亨さんと結婚し、現在は二児の母をしながら、近所のゴルフ場でハウスキャディとしてアルバイト中。