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世界一のドラコン王になるために日本一のドラコン王が取り組んだこと
取材・文/舩越園子(ゴルフジャーナリスト) 写真/山上忠
配信日時:2022年7月22日 09時00分
日本一のドラコン王になり、世界一のドラコン王を目指す豊永プロ。今年5月に米ネバダ州メスキートで開催された世界大会の予選を1位で通過し、現在は10月の決勝に向けて日々邁進している。
世界一を目指す上での考え方や姿勢、メンタル面の変化などについては、すでに前編でご紹介したが、今回は技術面の具体的な変化や取り組みを尋ねてみた。
↓前編の内容はコチラ!
https://www.alba.co.jp/trend/column/article?title_id=150&id=19521
世界一を目指す上での考え方や姿勢、メンタル面の変化などについては、すでに前編でご紹介したが、今回は技術面の具体的な変化や取り組みを尋ねてみた。
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【飛ばしたければ、「スロー・テークバック」】
「飛ばすためには、とにかくクラブを速く速く振らなきゃいけないと思っていましたが、そう思えば思うほど、体がロックしちゃうんですよね」
昨夏以降、試行錯誤を繰り返しているときに、そう気が付いた豊永プロは、以後、テークバックを意図的にゆっくり引くようにしたという。
「ゆっくりテークバックして、リラックスしてトップへ持っていくことで運動エネルギーを貯めることができる。そして、素早く切り返し、シャフトのしなりを利用してエネルギーをリリースしていく。重要なのはテークバックと切り返し、それぞれのスピードとタイミングです。それがうまくできるようになれば、もっと飛距離は伸びます」
昨夏以降、試行錯誤を繰り返しているときに、そう気が付いた豊永プロは、以後、テークバックを意図的にゆっくり引くようにしたという。
「ゆっくりテークバックして、リラックスしてトップへ持っていくことで運動エネルギーを貯めることができる。そして、素早く切り返し、シャフトのしなりを利用してエネルギーをリリースしていく。重要なのはテークバックと切り返し、それぞれのスピードとタイミングです。それがうまくできるようになれば、もっと飛距離は伸びます」
【閃いた「飛ばしのフットワーク」】
テクニカル面における大発見もあったと豊永プロは振り返った。
「両足の使い方を覚えました」
以前は、飛ばすためには体をしっかり支えようと考えていたのか、「ほぼ、べた足のままでした」しかし、昨夏以降は「テークバックでは右足かかとを少し上げ、切り返しのタイミングに合わせて、上げていた右足かかとを下げ、地面を踏むと同時にウエイトを左足側へシフトしていく。そして、インパクト、フォローにかけて、ウエイトを左足の左サイドに乗せきっていく感じのフットワークを身に付けました」。
このフットワークなら、ウエイトシフトがスムーズにできるのみならず、システマチックな動きを意識することで、さまざまなタイミングも得やすくなる。「テレビでプロ野球ニュースを見ていたとき、巨人の翁田大勢投手が投球フォームのことを話しているのを聞いて、ひらめいたんです。海外のドラコン選手たちも同じような動きをしていることに気が付きました。それで自分も取り入れてみたら、すぐに10〜15ヤード、飛距離が伸びました」
新しい動きを見よう見まねで覚え、あっという間に自分のモノにできるのは「昔からモノマネが得意だったおかげです」と、豊永プロは照れ笑いしていたが、得意なモノマネがプロとしての仕事に活かせれば、言うことなしである。
「このフットワークを取り入れたら、日本の大会では401ヤードの記録を出すことができました。上に行くためには、頼れる人には頼り、使えるものは使い、要らないものは捨てる。そういう図太さや割り切りが大切なのだと思えるようになりました」
「両足の使い方を覚えました」
以前は、飛ばすためには体をしっかり支えようと考えていたのか、「ほぼ、べた足のままでした」しかし、昨夏以降は「テークバックでは右足かかとを少し上げ、切り返しのタイミングに合わせて、上げていた右足かかとを下げ、地面を踏むと同時にウエイトを左足側へシフトしていく。そして、インパクト、フォローにかけて、ウエイトを左足の左サイドに乗せきっていく感じのフットワークを身に付けました」。
このフットワークなら、ウエイトシフトがスムーズにできるのみならず、システマチックな動きを意識することで、さまざまなタイミングも得やすくなる。「テレビでプロ野球ニュースを見ていたとき、巨人の翁田大勢投手が投球フォームのことを話しているのを聞いて、ひらめいたんです。海外のドラコン選手たちも同じような動きをしていることに気が付きました。それで自分も取り入れてみたら、すぐに10〜15ヤード、飛距離が伸びました」
新しい動きを見よう見まねで覚え、あっという間に自分のモノにできるのは「昔からモノマネが得意だったおかげです」と、豊永プロは照れ笑いしていたが、得意なモノマネがプロとしての仕事に活かせれば、言うことなしである。
「このフットワークを取り入れたら、日本の大会では401ヤードの記録を出すことができました。上に行くためには、頼れる人には頼り、使えるものは使い、要らないものは捨てる。そういう図太さや割り切りが大切なのだと思えるようになりました」
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