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世界一のドラコン王になるために日本一のドラコン王が取り組んだこと
取材・文/舩越園子(ゴルフジャーナリスト) 写真/山上忠
配信日時:2022年7月22日 09時00分
【右手も大切、両手のバランスがカギ】
ゴルフのスイングでは(右利きの場合)「仕事をするのは左手。右手は添えるだけ」と、よく言われる。豊永プロも、そう思っていたという。
「以前から左手1本なら7番アイアンを振って180ヤードぐらい打てましたけど、右手1本だと、ほとんど打てず、でもそれで構わないと思っていました」
しかし、発見は、いわゆる定説を変えてみるところから始まるものである。「右ひじのたたみ方、右手首のアングルの作り方や維持の仕方。いろんなことを意識して練習し、右手1本でも180ヤードぐらい打てるように取り組んでみました。すると、以前は添えるだけだった右手が、クラブをしっかり支え、押し上げ、押し込む右手に変わった。それによってインパクトが強くなり、初速がアップし、飛距離も伸びたんです」
右手首のアングルをキープしながらボールを捉えるためには、パターやウエッジで打つ練習から入っていけばいい。ひとたび動きを覚えた後も、パット練習、アプローチ練習がロングドライブのための練習に応用できると豊永プロは言う。
「以前から左手1本なら7番アイアンを振って180ヤードぐらい打てましたけど、右手1本だと、ほとんど打てず、でもそれで構わないと思っていました」
しかし、発見は、いわゆる定説を変えてみるところから始まるものである。「右ひじのたたみ方、右手首のアングルの作り方や維持の仕方。いろんなことを意識して練習し、右手1本でも180ヤードぐらい打てるように取り組んでみました。すると、以前は添えるだけだった右手が、クラブをしっかり支え、押し上げ、押し込む右手に変わった。それによってインパクトが強くなり、初速がアップし、飛距離も伸びたんです」
右手首のアングルをキープしながらボールを捉えるためには、パターやウエッジで打つ練習から入っていけばいい。ひとたび動きを覚えた後も、パット練習、アプローチ練習がロングドライブのための練習に応用できると豊永プロは言う。
【本当に大事なものを見極める】
「実を言うと、“日本一”はたくさんいるんですよ。所属団体や大会の主催団体によって、それぞれの“日本一”がいます。最終的に誰かが日本一になっても『あいつの方がキャリーでは飛んでいた』なんて声が聞こえてくることもあるんです」
かつての豊永プロは、そういう声が気になって仕方がなかったそうだ。しかし、自分がやるべきことを見つけ、それに取り組み、結果を出し、前進できていることを実感している今は、外野の喧騒が気にならなくなったという。
「努力して、頑張って、世界の舞台で結果を出すことと比べたら、たいていのことは、大したことではないと思えるようになりました。努力にも、ゴルフにも、終わりはない。もっと上へ行くためには、不要なものや余計なものは捨て去り、トライ&エラーによって必要なものを取り入れる。そういう見極めが大事ですし、それが少しだけできるようになってきました」
そうやって、日本一のドラコン王は、世界一のドラコン王を目指し、高く大きく羽ばたこうとしている。
かつての豊永プロは、そういう声が気になって仕方がなかったそうだ。しかし、自分がやるべきことを見つけ、それに取り組み、結果を出し、前進できていることを実感している今は、外野の喧騒が気にならなくなったという。
「努力して、頑張って、世界の舞台で結果を出すことと比べたら、たいていのことは、大したことではないと思えるようになりました。努力にも、ゴルフにも、終わりはない。もっと上へ行くためには、不要なものや余計なものは捨て去り、トライ&エラーによって必要なものを取り入れる。そういう見極めが大事ですし、それが少しだけできるようになってきました」
そうやって、日本一のドラコン王は、世界一のドラコン王を目指し、高く大きく羽ばたこうとしている。
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