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第40回 打ちたくない方向に行ってしまう理由は、“目線”にある!?【小田美奈のキャディ目線】

第40回 打ちたくない方向に行ってしまう理由は、“目線”にある!?【小田美奈のキャディ目線】

かつては専属キャディとして宮里藍を支え、現在は二児の母として家庭を支え、ハウスキャディとして一般ゴルファーも支える小田美奈さんが、ツアーの裏側やゴルフに役立つ情報をお届け!

配信日時:2022年9月20日 12時30分

ピンの逆サイドに打とうと思っても、目線はピンを見がち(撮影:佐々木啓)
ピンの逆サイドに打とうと思っても、目線はピンを見がち(撮影:佐々木啓)
避けようと思ったはずのバンカーに入る。そんな経験は誰しもあるもの。失敗した理由は様々とはいえ、まずは目線に注意してほしいと元プロキャディは言う。宮里藍の専属キャディの後、ハウスキャディとして働く小田美奈さんに聞いた目線についての話。
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西村優菜の3番ウッドを打つときの目線がナナメ後ろすぎる【写真】

・避けたいはずのバンカーを見ていませんか

ピン方向にあるバンカーを嫌がって、花道のある左方向から攻めようと決めたのに…打った球はバンカー方向へ。なぜだか行きたくない方に行ってしまうということ、ありますよね。その原因として考えられることは様々ありますが、アドレスの取り方に問題がある場合が多いように思います。

そもそも、アドレスがしっかりとターゲットの方向を向いていないという場合、構えた時はターゲットの方向を向けていたのに、足元をもじもじしている間にピン方向を向いてしまうといったことはよくあります。特に、構えたときに目線がターゲットではなく、避けたいと思っているバンカーのあるピン方向であった場合、その傾向は顕著です。
木を越そうと目線を上げたまま構えると、アドレスがずれやすい

木を越そうと目線を上げたまま構えると、アドレスがずれやすい


・見上げると、アドレスもずれがち

目線がアドレスに与える影響は、様々な場面で見られます。木を越さなければならない状況で、高い球を打とうとした時などもそうです。越そうとしている木の上を見上げたままの角度で構えてしまうと、いつもより左肩が上がった状態で構える、もしくはいつもより右足体重になってしまうといったことが起こりがち。目線は、木の上ではなくターゲットの方向にキープすること。それは、いつもと同じアドレスがとれるようにする上で、とても大切なことです。打ち上げのホールも、同様のことが言えます。
プロは打ってから目線を上げるが、アマチュアは早く上げがち(撮影:鈴木祥)

プロは打ってから目線を上げるが、アマチュアは早く上げがち(撮影:鈴木祥)


・ショットだけではなく、パターでも大事な目線

パターでも、スライスラインに対して押し出しがちなのは、カップが見えていることが原因とよく言われます。構えた際に、目線がカップにいきがちだからこそ、左に向ききれない、またはカップを見に行ってしまうといったことが起きやすいようです。ショットやパターをする際、構えた時に自分が打つ直前にどこを見たのか、ちょっとだけ意識してみてはいかがでしょうか。

■小田美奈/おだみな 元プロキャディ。大学のサークルでゴルフを覚え、トーナメント運営のアルバイトからプロキャディに転身。男子、女子両ツアーで活動し、宮里藍のデビューからアメリカ本格参戦まで専属キャディを務めた。これまでに宮里藍で9勝、今井克宗で2勝の計11勝をサポート。同じプロキャディの小田亨さんと結婚し、現在は二児の母をしながら、近所のゴルフ場でハウスキャディとしてアルバイト中。

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