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    おやじゴルフニュース「うぇ〜ん、バックティ怖いよ〜」

    ゴルフはそこそこそのキャリアを積んでいくと、マンネリや金欠、はたまた体の痛みなどさまざまな問題を抱えながら続けてゆくこととなります。そのとき感じているのは、ゴルフ道を極めようとガムシャラに目指していた目標を失う虚無感。ここらでひと息入れてみませんか。コラムニスト木村和久が、エンジョイゴルフの本質と核心、そしてこれからどうやってゴルフ生活を楽しんでいけばいいのかを提案し、マンガ家・とがしやすたかのイラストと共に旬なゴルフ情報をお届けします。

    配信日時:2022年10月6日 08時30分

    • ゴルフライフ
    イラスト・とがしやすたか
    イラスト・とがしやすたか
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    そろそろバックティで打つのはしんどくないですか? 昔は平気でしたけど、ジジイになってからはとんとねえ。だからわざと「バックティ怖いよ〜」とみんなに言ったら周りが面白がって、頻繁にバックティのラウンドを誘って来ます。こりゃたまらん。

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    なかには「プレー代をタダにするからバックティで打ってみろ」というやつも出て来ました。「そりゃタダなら、仕方ない打ちましょう」とラウンドしたら、思いのほかよくて80台で回っちゃいました。

    友だち連中は「お前バックティ怖くないじゃん、本当はタダで回りたいから、怖いって言ったんだろう」と、詰め寄りました。そこで知らぬ存ぜぬと言ってたら、ほかの友だちが「分かった、じゃ本当に怖いもの言ってみろ、用意してやるから」というので、「実は本当に怖いのはゴルフ会員権だ」と言ったそうな……。

    おあとがよろしいようで。落語の「まんじゅうこわい」のまんまパクリやん。

    というわけでバックティはなぜ怖いか、そしてなぜ叩くのかを解説しましょう。単に距離が長いで済まされない理由が、そこにあるんですよ〜。

    1)視覚的に怖い
    普段見慣れているレギュラーティの景色と違って、バックティは比較的高い位置にあることが多いです。バックティは高台にあるから、はるか彼方のピンフラッグの先まで見えたりして。だから途方もなく長い距離を打つように感じるのです。

    例えるならアニメ「ジャングル大帝」のオープニングシーンでしょうか。白いライオンのレオが、アフリカのコンゴ川みたいな大河を、高台から見下ろしている。BGMは富田勲ですから、実に壮大ですなあ〜。

    とまあバックティラウンドは、見慣れない光景に戸惑うから怖いのです。そして「こりゃ大変だ、思い切り振れ」と脳が体に指令を出します。その結果、こうなります。

    2)マン振りでスイングが乱れる。
    そりゃ400ヤード以上のミドルホールなんか見ちゃうと、自分の実力じゃ絶対パーオンしない。心は諦めてますが、体は戦闘態勢になります。アドレナリン出まくりで普段より強めに振ってしまうのです。

    挙げ句、普段はひょろひょろの190ヤードショットが、もろ引っかけの150ヤードショットに大変身。当然左の林にボールはあり、そこから横に出すのが精一杯。なんとパー4を4オン。ダボ確定となりました。

    このマン振りは多くのホールで行われ、本来のフォームを忘れてブレブレになります。ますます飛ばないので体重移動を余分にやり「スエー」して、さらに「手打ち」「ヘッドアップ」と負の連鎖は続きます。

    じゃどうすればいいのか? 普段と同じゴルフをすればいいのです。

    3)残り50ヤードの寄せが……
    例えば380ヤードのミドルホールがあるとしますよね。普段はドライバーと7番ウッドでしのぎ、グリーン手前20〜30ヤードの所に落とすでしょう。どうせパーオンしないのだから刻みの精神を発揮です。

    けどバックティとなると、例えば380ヤードが30ヤード増えて410ヤードになってしまいます。冷静に考えれば、レギュラーティ同様に刻み、グリーン手前50〜60ヤードの所に置いて、乗せればいいだけです。

    けど実際はどこかで寄り道をして、2回打ってもグリーン手前150ヤードに残ってしまうとかね。おかしいなあ? どこで計算が狂ったんだと、ため息ばかりです。

    ため息ついでに申し上げておきますと、バックティを誘ってくる人間の甘い囁きにも要注意です。

    4)甘い囁きには気をつけろ
    常日頃、レギュラーティで打ってる人間が、自らバックティで打ちたいと言うわけがありません。周囲にバックティで打ちたい人間がおり、その人が勧めて来るのです。

    「たまにはバックティでやらないか」とか「ゴルフってえのは、バックティで打たないと設計者の意図がわからない」と、わけの分からないことを言って来ます。そして最後に「コースレート」を引き合いに出します。例えばこんな風にです。「このコースはレギュラーティでコースレートが70、バックティで72だ。つまりバックティでラウンドしても、2打しか違わないんだよ」とまくし立てるのです。

    果たしてアベレージの人がレギュラーティで90のスコアなら、バックティは92で収まるのか? それはちょっと怪しいです。

    実は説得してるほうの人間も、仕組みをよく理解していないのです。90前後で回っているアベレージの人は、バックティで回ると98〜100ぐらいのスコアになります。その仕組みを今から説明します。

    5)コースレートの仕組み
    コースレートは、ハンデゼロのスクラッチプレーヤーが、どれぐらいのスコアで回るかの指標です。コースレート72はハンデゼロの人が、バックティでラウンドして72を出しますよ〜と言ってるだけです。つまりコースレートは、うまい人向けの指標といえます。

    実は過去にコースレートの査定委員と査定ラウンドの取材をしたことがあります。そのときはハンデ5以下のほぼスクラッチプレーヤードがふたり、ハンデ7〜8のシングルプレーヤーがふたりいました。その4人が資料を見ながら、このホールは難しいとか簡単とかやって、ラウンドしていました。

    だからバックティのコースレートを、アベレージゴルファーにあてはめても、難易度の指標としては、さほど参考になりません。アベレージゴルファー(スコア90前後の人)が、参考にすべきは「スロープレーティング」という指標です。

    「スロープレーティング」は、アベレージゴルファーがラウンドするときに113という数字を基準に、難易度(55から155の間、数値が大きいほど難しい)を表してくれます。

    ゴルフの予約サイトなどでも、シングルやアベレージなどのクラスに分けて、おおよその平均スコアを出しているところがあります。それがスロープレーティングの考えを具現化したものです。参考にしてみてください。

    話を戻しますと、バックティラウンドを誘うのは飛ばし屋が多いです。飛ばし屋はティショットで優位性を示したいとか、競技のときにバックティで回っているから、練習がてらバックティで回りたいと思っているのです。

    要するに自分の都合でバックティラウンドをしたいだけです。もちろん、レギュラーティで打ちたい人も自分の都合ですがね。けど常識的には、飛ばない人の都合を考慮すべきでしょう。ゴルフは上手くて飛ぶ人の発言権が強い風潮があります。そこらへんの意識改革は今後大事だと思います。

    6)結局、バックティは慣れ
    バックティは苦手と書いてますが、実は過去においてバックティ競技で優勝しています。やるときはやりますよ〜。

    じゃバックティラウンドの攻略法はあるのか? 実はあります。答えは慣れです。いきなり「バックティだ、距離が長い」となるからパニックになるのです。2〜3回同じコースをバックティでラウンドすれば、飛ばなくても攻略方法を見つけて、さほど叩かなくなります。

    でも我々ビジターがバックティで打つために、何回か通いますか? そんなことはしないでしょう。だからビジター同士でラウンドするときは、飛ばない人に合わせて仲よくレギュラーティで、ラウンドをすればいいのです。

    そしてホームコースの競技に出る人は、メンバーさんたちとバックティで修練すればいいだけの話です。私も昔はホームコース(コースレート73)のバックティラウンドで80を出しました。よくまあそんな立派なスコアが出たものだと、今更ながら感心しています。若いってほんと素晴らしいです。

    そんなわけで、最近の心境を言えば「老兵はレギュラーティで打つのみ」という感じでしょうか。振り向けばシニアティ、さすがにそこではまだ打ちたくないですがね。

    ■プロフィール■
    木村和久
    きむら・かずひさ/1959年生まれ、宮城県出身。世の中のトレンドを追求し、ゴルフや恋愛に関するコラムを多数執筆するほか、マンガ原作も手がける。隔週刊ゴルフ誌「ALBA」ほか、連載多数。

    とがしやすたか
    1959年生まれ。東京都出身。「青春くん」などで知られる4コマ漫画家。ゴルフ好きが高じて雑誌でラウンドレポートなども展開。

    ※前回までイラストを担当してくださっていたかざま鋭二氏は膵臓ガンのため永眠されました。抗がん剤治療で闘病中も執筆してくださったことを感謝し、心からご冥福をお祈りいたします。今回よりとがしやすたか氏がイラストを担当いたします。
    連載

    木村和久のおやじが気になる旬なゴルフ情報

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