今回のトピックスとなるのはふたつ。13年ぶりにコマンダーが再上陸したことと、グランドチェロキーに2列シートのショートボディが追加されたことだ。ジープにはふたつのラインがあって、ヘッドライトの形で見分けることができる。具体的には細長い切れ目と丸目で、今回はどちらも前者。伝統と先進性を兼ね備えたラインとなる。発表会が行われたのは東京・上野にある国立科学博物館。ジープの持つ世界観と展示をうまく組み合わせたもので、天井には化石がぶら下がっていて、ワイルドというか、インディージョーンズ的な雰囲気のなか、アメリカからも駆けつけたスタッフからプレゼンテーションを聞くという、貴重な機会となった。

まずはコマンダーから紹介すると、位置づけとしてはアッパーミドルクラス的なポジションとなる。フラッグシップであるグランドチェロキーのイメージをうまく引き継いで、アメリカンSUVらしい重厚感あふれるモデルだ。内容的なトピックスとしては、3列シートを採用して最大で7人が乗れることと、力強さにあふれるディーゼルエンジンを搭載していること。SUVの3列シートは得てして3列目が狭かったりするが、コマンダーに関してはキッチリと座ることができて、ミニバン的な使い方ができるのもうれしい。

ハイブリッドや電気自動車もエコで先進的で否定はしない。それでもやっぱりエンジンならではの力強さや躍動感は捨てがたいものがあって、今回のコマンダーも例外ではない。ディーゼルならではの低速からもモリモリと力が出て発進は快適で、高速道路もゆったりと走りことができて、どこまでも走っていけそうだ。もちろん経済性にも優れているのはありがたいところ。

ジープのフラッグシップモデルとなるのがグランドチェロキーだ。日本でもお馴染みのチェロキーの兄貴分として、堂々たる存在感が漂ってくるモデルとなっている。2022年2月にロングボディが発売されていて、グランドチェロキーLとして人気を博してきた。今回はボディを短くして2列シートにしたリミテッドを新たに追加した。ボディが短くなった分、取り回しもよくなり、ラゲッジもしっかりと使えるようになっていて、より身近な存在になったと言っていい。また、グランドチェロキーとしては初めてのプラグインハイブリッドも加わっていて、先進性の点でも抜かりなしと言っていいだろう。

JEEP COMMANDER LIMITED
◆全長_全幅_全高：4770×1860×1730mm ◆車両重量：1870kg ◆エンジン形式：直4DOHCディーゼルターボ ◆総排気量：1956cc ◆最高出力：125kW（170ps）/3750rpm ◆最大トルク：350N・m（35.7kg-m）/1750-2500rpm ◆ミッション：9速AT ◆WLTCモード燃費：13.9km/ℓ ◆定員：7人 ◆価格：597万円

JEEP GRAND CHEROKEE LIMITED
◆全長_全幅_全高：4900×1980×1810mm ◆車両重量：2070kg ◆エンジン形式：直4DOHCターボ ◆総排気量：1995cc ◆最高出力：200kW（272psps）/5250rpm ◆最大トルク：400N・m（40.8kg-m）/3000rpm ◆ミッション：8速AT ◆WLTCモード燃費：—km/ℓ ◆定員：5人 ◆価格：892万円


お問い合わせ
ジープフリーコール　➿0120-712-812
https://www.jeep-japan.com/