おやじゴルフニュース「かざま流リゾートゴルフの過ごし方」
ゴルフはそこそこそのキャリアを積んでいくと、マンネリや金欠、はたまた体の痛みなどさまざまな問題を抱えながら続けてゆくこととなります。そのとき感じているのは、ゴルフ道を極めようとガムシャラに目指していた目標を失う虚無感。ここらでひと息入れてみませんか。コラムニスト木村和久が、エンジョイゴルフの本質と核心、そしてこれからどうやってゴルフ生活を楽しんでいけばいいのかを提案し、マンガ家・とがしやすたかのイラストと共に旬なゴルフ情報をお届けします。
配信日時:2022年12月6日 04時00分
この記事でイラストを担当してくれた、かざま鋭二先生が亡くなられてからはやひと月。未だに喪失感が漂ってます。
ゴルフ漫画の巨星逝く かざま鋭二氏が膵臓ガンのため他界
くよくよしてても始まりません。我々だけで出来る、送る会みたいなのはできないだろうか。かざま先生の心の故郷的なゴルフ場は漫画「風の大地」の舞台となった、鹿沼カントリー倶楽部です。でもそこはすでに聖地化されてて、沢山の関係資料が陳列されています。「風の会」という、かざま先生を偲ぶ会のコンペ会場にも決定していますしね。
ゴルフ漫画の巨星逝く かざま鋭二氏が膵臓ガンのため他界
くよくよしてても始まりません。我々だけで出来る、送る会みたいなのはできないだろうか。かざま先生の心の故郷的なゴルフ場は漫画「風の大地」の舞台となった、鹿沼カントリー倶楽部です。でもそこはすでに聖地化されてて、沢山の関係資料が陳列されています。「風の会」という、かざま先生を偲ぶ会のコンペ会場にも決定していますしね。
そういえばここ数年、かざま先生と一緒に行ってたのは沖縄のカヌチャリゾートだったなと思い出したりして。じゃあ有志をつのり、かざま先生の思い出ツアーをやりましょうとなった次第です。
というわけで在りし日のかざま先生とのゴルフを思い出しながら、かざま流リゾートライフを考えたいと思います。
1)アクセス
本州方面から沖縄などの南国リゾートに向かうスケジュールを組むと、早朝便でぎりぎりその日のスタートに間に合います。羽田なら朝7時台のフライトで、10時ごろ那覇空港に到着。そこからレンタカー屋に行ってクルマに乗れば、昼頃リゾートに着き、午後からのスルーラウンドが出来ます。
若いときはこの1泊2ラウンドに挑んでいましたが、マジ疲れます。スケジュールが分刻みで、少しでも何かトラブルがあると、スタートが間に合わなくなる可能性があるからです。だから、今はやりません。
そもそもかざま先生は朝が弱いタイプでした。深夜まで漫画を書き、それから仕事終わりでナイトキャップをするから、明け方に寝るのが習慣。そんな人に明け方に起きろなんて言えませんよね。
我々も無理の利かない年齢になったので、ここ10年は前乗りで沖縄に行っています。つまり正午ごろの羽田発のフライトで、午後3時過ぎに那覇空港着、そこからクルマに1時間半乗り、カヌチャリゾート到着というわけです。
2)前乗りのメリット
いよいよ2泊3日2ラウンド、沖縄リゾートツアーの始まりです。初日は何もすることがないので、夕方6時ごろに和食レストランの「神着」(カヌチャ)で食事をして、そのまま2次会のバーへなだれ込み、夜遅くまでお酒を飲みます。
1)アクセス
本州方面から沖縄などの南国リゾートに向かうスケジュールを組むと、早朝便でぎりぎりその日のスタートに間に合います。羽田なら朝7時台のフライトで、10時ごろ那覇空港に到着。そこからレンタカー屋に行ってクルマに乗れば、昼頃リゾートに着き、午後からのスルーラウンドが出来ます。
若いときはこの1泊2ラウンドに挑んでいましたが、マジ疲れます。スケジュールが分刻みで、少しでも何かトラブルがあると、スタートが間に合わなくなる可能性があるからです。だから、今はやりません。
そもそもかざま先生は朝が弱いタイプでした。深夜まで漫画を書き、それから仕事終わりでナイトキャップをするから、明け方に寝るのが習慣。そんな人に明け方に起きろなんて言えませんよね。
我々も無理の利かない年齢になったので、ここ10年は前乗りで沖縄に行っています。つまり正午ごろの羽田発のフライトで、午後3時過ぎに那覇空港着、そこからクルマに1時間半乗り、カヌチャリゾート到着というわけです。
2)前乗りのメリット
いよいよ2泊3日2ラウンド、沖縄リゾートツアーの始まりです。初日は何もすることがないので、夕方6時ごろに和食レストランの「神着」(カヌチャ)で食事をして、そのまま2次会のバーへなだれ込み、夜遅くまでお酒を飲みます。
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かざま先生はアグー豚のシャブシャブがお気に入りだった(2021年撮影) (撮影:ALBA)
戦国時代、豊臣秀吉は戦の前に酒盛りをして、先にご褒美をあげる作戦をやって士気を高めました。我々もゴルフの前に士気を高める決起集会を行うのです。単なるいい訳にも聞こえますが……。
沖縄で食べる料理はアグー豚のシャブシャブ、ラフティ、ジーマミ豆腐、海ぶどう、島らっきょう、ゴーヤチャンプルーなど、お約束メニューが勢ぞろい。ちなみにかざま先生はビールよりハイボール派、そういえば通風をいつも気にしてたなあ、薬も常備して万全の態勢で飲んでいました。
食事の後は夜風に吹かれながらプールサイドのバーへ。ここは下の階にあるイタリアンからピザの出前が取れて、さっきたらふく食べたのに、またピザをペロリ。これがまたいいんだわな。
沖縄で食べる料理はアグー豚のシャブシャブ、ラフティ、ジーマミ豆腐、海ぶどう、島らっきょう、ゴーヤチャンプルーなど、お約束メニューが勢ぞろい。ちなみにかざま先生はビールよりハイボール派、そういえば通風をいつも気にしてたなあ、薬も常備して万全の態勢で飲んでいました。
食事の後は夜風に吹かれながらプールサイドのバーへ。ここは下の階にあるイタリアンからピザの出前が取れて、さっきたらふく食べたのに、またピザをペロリ。これがまたいいんだわな。
かくして沖縄の夜は更けて行くのですが、リゾート内にコースがあるから大丈夫、安心して飲みまくるのでした。
3)ロケーション
かざま先生がいつも感心していたのは、カヌチャリゾートのロケーションのよさです。広大な敷地にの中にホテル棟、コテージなどが点在し、その周りをゴルフコースがぐるりと囲んでいるのです。だからベランダに出ると目の前がコースゆえ、ラウンドしているプレーヤーを見ることが出来る、そういう客室もあります。
そうなると、もしベランダ近くにボールを打って拾いに行ったとき、突如女性がネグリジェ姿で出て来たらどうしよう。小沢真珠風の美魔女がワインを飲みながら「このボールあなたのかしら?」と聞いてくる。ドキドキしますね。
3)ロケーション
かざま先生がいつも感心していたのは、カヌチャリゾートのロケーションのよさです。広大な敷地にの中にホテル棟、コテージなどが点在し、その周りをゴルフコースがぐるりと囲んでいるのです。だからベランダに出ると目の前がコースゆえ、ラウンドしているプレーヤーを見ることが出来る、そういう客室もあります。
そうなると、もしベランダ近くにボールを打って拾いに行ったとき、突如女性がネグリジェ姿で出て来たらどうしよう。小沢真珠風の美魔女がワインを飲みながら「このボールあなたのかしら?」と聞いてくる。ドキドキしますね。
そうやってアホな冗談を言うと、かざま先生は大笑いしてくれました。そういえばかざま先生の描く、清楚なお嬢さんの姿は自分の理想像に近かったなあ。
このリゾートはあまりにも広いので、乗用カートに乗ってエリア内を移動します。ゴルフ場の中に客室棟があり、かつプライベートビーチまで用意してあるなんて、ハワイの複合リゾートみたい。日本ではほんと貴重なロケーションです。
このリゾートはあまりにも広いので、乗用カートに乗ってエリア内を移動します。ゴルフ場の中に客室棟があり、かつプライベートビーチまで用意してあるなんて、ハワイの複合リゾートみたい。日本ではほんと貴重なロケーションです。
かざま先生と何度か来たカヌチャですが、最初は上層階の海とゴルフコースの両方が見える客室に案内されて感激しますが、そこはあまりにも立派すぎて男ひとりの宿泊だと淋しいのです。
何度か泊まっていると、今度は眼下にプールを眺める部屋を案内されました。その部屋の窓から、楽しそうな声がかすかに聞こえ、リゾート盛り上がってる感を肌で感ずることが出来るんですね。そんなわけで寝る前に、かざま先生が好んでいた客室に滞在し、ベランダにあるジャグジーに浸かりながら、ひとり献杯したのでした。
4)いよいよラウンド
リゾートゴルフで便利なのは客室で着替えて、そのまま食事して、スタート出来ることです。もちろんクラブハウスに、ロッカーもお風呂もありますが、部屋から移動して、またクラブハウスで着替えるのは面倒臭いでしょ。
部屋で着替えてから、夜に食事した和食レストランの「神着」に朝7時ぐらいに到着。朝に行くと眺めが素晴らしいのにびっくり、太平洋が一望に見渡せます。そのとき、「あ〜、沖縄に来たんだな」としみじみ感じます。食事をする前に、まず写真というお客さんが結構いますね。
朝食は夕食並みに豪華で、鍋までついてます。しかも、ごはんは土窯で炊いているから目茶苦茶美味しい、だからついおかわりしてしまうんですね。
食後はカートで移動し、2分ほどでクラブハウス到着です。このラウンドの導線が素晴らしいのです。かざま先生は、いつも遅めに起きて、朝食抜きでスタートしていました。コースの売店には食べ物がどっさりあり、軽くつまみながらのラウンドが可能。いやあ、アメリカンですなあ。
5)スループレーの魅力
カヌチャリゾートの売店の充実さは、目を見張るものがあります。特に1番と4番ホールがクロスするスタート売店には、関東風のおでんが鍋に入れて置いてあります。なんで沖縄におでんと思いつつも、いざ食べて見ると大根に出汁が染みてうまいんだわ。ほかスパムおにぎりはお約束、疲れを癒すチョコレートも必需品ですか。ここでかざま先生は、出遅れた朝食を食べ、予備におにぎりを持ってスタートしていました。
何度か泊まっていると、今度は眼下にプールを眺める部屋を案内されました。その部屋の窓から、楽しそうな声がかすかに聞こえ、リゾート盛り上がってる感を肌で感ずることが出来るんですね。そんなわけで寝る前に、かざま先生が好んでいた客室に滞在し、ベランダにあるジャグジーに浸かりながら、ひとり献杯したのでした。
4)いよいよラウンド
リゾートゴルフで便利なのは客室で着替えて、そのまま食事して、スタート出来ることです。もちろんクラブハウスに、ロッカーもお風呂もありますが、部屋から移動して、またクラブハウスで着替えるのは面倒臭いでしょ。
部屋で着替えてから、夜に食事した和食レストランの「神着」に朝7時ぐらいに到着。朝に行くと眺めが素晴らしいのにびっくり、太平洋が一望に見渡せます。そのとき、「あ〜、沖縄に来たんだな」としみじみ感じます。食事をする前に、まず写真というお客さんが結構いますね。
朝食は夕食並みに豪華で、鍋までついてます。しかも、ごはんは土窯で炊いているから目茶苦茶美味しい、だからついおかわりしてしまうんですね。
食後はカートで移動し、2分ほどでクラブハウス到着です。このラウンドの導線が素晴らしいのです。かざま先生は、いつも遅めに起きて、朝食抜きでスタートしていました。コースの売店には食べ物がどっさりあり、軽くつまみながらのラウンドが可能。いやあ、アメリカンですなあ。
5)スループレーの魅力
カヌチャリゾートの売店の充実さは、目を見張るものがあります。特に1番と4番ホールがクロスするスタート売店には、関東風のおでんが鍋に入れて置いてあります。なんで沖縄におでんと思いつつも、いざ食べて見ると大根に出汁が染みてうまいんだわ。ほかスパムおにぎりはお約束、疲れを癒すチョコレートも必需品ですか。ここでかざま先生は、出遅れた朝食を食べ、予備におにぎりを持ってスタートしていました。
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コース内売店で関東風のおでんを (撮影:ALBA)
コースは沖縄特有の粘っこい芝に最初面食らいますが、これは慣れです。リゾートコースゆえOBは一切なし。すべて赤杭なのが嬉しいです。
そしてカヌチャの見どころは、インスタ映えするビュースポットが幾つもあるところ。2番パー3は池絡みで、雰囲気が落ち着いててよろしい。8番ロングはセカンド地点から豪快なやんばるの谷越え。今回は1勝1敗、つまり1回だけ谷越えに成功しました。
さらに13番パー3は、沖縄本島をデザインをしたグリーンにめがけて、130ヤードほどを打ちます。改修工事も終わり、実に美しい。うっとりします。さらに17番は右側が海で、手前には谷、がぜん挑戦意欲が沸きます。綺麗なホールにはトゲがある。まあ〜、たいがい叩くので打つ前に必ず写真を撮っておきましょう。
そしてカヌチャの見どころは、インスタ映えするビュースポットが幾つもあるところ。2番パー3は池絡みで、雰囲気が落ち着いててよろしい。8番ロングはセカンド地点から豪快なやんばるの谷越え。今回は1勝1敗、つまり1回だけ谷越えに成功しました。
さらに13番パー3は、沖縄本島をデザインをしたグリーンにめがけて、130ヤードほどを打ちます。改修工事も終わり、実に美しい。うっとりします。さらに17番は右側が海で、手前には谷、がぜん挑戦意欲が沸きます。綺麗なホールにはトゲがある。まあ〜、たいがい叩くので打つ前に必ず写真を撮っておきましょう。
というわけでスループレーはお昼休みがないので、4時間ちょいほどでラウンド終了、時間を有効に使えました。
6)ラウンドを終えて
ラウンド終わりは13時ごろとなり、そのままクラブハウスにある中華レストラン「龍宮」で食事となります。疲れているので汁物が欲しくなり、まずはビールを飲んでラーメンをすすり、そこから半チャーハン、餃子などをつまみます。
6)ラウンドを終えて
ラウンド終わりは13時ごろとなり、そのままクラブハウスにある中華レストラン「龍宮」で食事となります。疲れているので汁物が欲しくなり、まずはビールを飲んでラーメンをすすり、そこから半チャーハン、餃子などをつまみます。
物凄い疲労感と満足感がダブルで襲って来て、3時前に部屋に戻り、シャワーを浴びてそこから昼寝、また夜の宴会に備えますって、ただ遊んでるだけの報告やん。でもねリゾートは遊ぶところですから、これでいいんですよ。
カヌチャリゾートに行くたんび、ジャグジーに浸かりながら「俺もここまで頑張ってきたな〜」と妙な満足感&充実感に浸れますしね。さあ、かざま先生のぶんも生きて、残りの人生を全うしないと。来年またカヌチャに行く予定です。かざま先生、温かく見守っててください。
カヌチャリゾートに行くたんび、ジャグジーに浸かりながら「俺もここまで頑張ってきたな〜」と妙な満足感&充実感に浸れますしね。さあ、かざま先生のぶんも生きて、残りの人生を全うしないと。来年またカヌチャに行く予定です。かざま先生、温かく見守っててください。
■プロフィール■
木村和久
きむら・かずひさ/1959年生まれ、宮城県出身。世の中のトレンドを追求し、ゴルフや恋愛に関するコラムを多数執筆するほか、マンガ原作も手がける。隔週刊ゴルフ誌「ALBA」ほか、連載多数。
とがしやすたか
1959年生まれ。東京都出身。「青春くん」などで知られる4コマ漫画家。ゴルフ好きが高じて雑誌でラウンドレポートなども展開。
木村和久
きむら・かずひさ/1959年生まれ、宮城県出身。世の中のトレンドを追求し、ゴルフや恋愛に関するコラムを多数執筆するほか、マンガ原作も手がける。隔週刊ゴルフ誌「ALBA」ほか、連載多数。
とがしやすたか
1959年生まれ。東京都出身。「青春くん」などで知られる4コマ漫画家。ゴルフ好きが高じて雑誌でラウンドレポートなども展開。
連載
木村和久のおやじが気になる旬なゴルフ情報