2017年10月7〜12日の6日間にわたり行われた「全米ミッドアマチュア選手権」を制したのは米国マサチューセッツ州の消防士、マット・パッツァリ（米国）。

大会2日前（10月5日）、全米ゴルフ協会は全米ミッドアマチュア（男女）と全米ジュニアアマチュアの各優勝者に全米アマチュア、マスターズに加え、全米オープンへの出場権を与えることを発表したため、パッツァリは来年の各大会切符を獲得しました。

「この発表をうれしく思う。知った時は自分が行くなんて想像もつかなかったけど」（パッツァリ）

「全米ミッドアマチュア選手権」はストロークプレーの2日間から始まり、残りの4日間はマッチープレー、最終日のチャンピオンシップマッチは36ホールで争われました。

最終マッチ、8対6でジョシュ・二クラス（米国）を破り優勝を飾ったパッツァリは、幼い頃にテレビで見たタイガー・ウッズ（米国）に憧れてゴルフを始めました。一度プロを目指し、3年間下部ツアーで戦いましたが、満足な結果が得られず就職を決意。父の仕事でもある消防士の道を選び、その傍らアマチュアとして試合に参加していました。

学生のときからの夢であるマスターズ、全米オープンへの出場をかなえたパッツァリ。練習日に誰と回りたいかと聞かれ、迷うことなく「タイガー・ウッズ」と答えたそう。

タイガー・ウッズは10月15日に医者から完全にプレーすることを許されたと発表しました。パッツァリのもう１つの夢が現実になる可能性もあるかもしれません。

by CHIE ANDO