いつも同じメンバーで回っている場合、独自ハンディで集計するのが一番です。オフィシャルハンディを全員が持っていれば一番シンプルですが、なくても過去の平均スコアからハンディを決めれば誰もが納得する結果になると思います。
コンペにおいて初めての参加者が多かったり、お互いよく知らないメンバーがいる場合に一番おすすめな集計方法がダブルぺリア（新ペリア）です。


　ダブルぺリアとは、一般的な場合18ホール（パー72）のうち、12ホール（パー48ホール）のスコアを元にハンディを決める方法です。ハンディを決める12ホールを『隠しホール』と呼び、ゴルフ場が集計時に決めてくれます。もちろん幹事にも隠しホールは分かりません。


　同じグロススコアで回っても、隠しホールのスコアがよければハンディが少なくなって、ネットスコア（ハンディを引いたスコア）は悪くなりますし、逆に隠しホールで叩いた場合はハンディが大きくなって上位になります。


　具体的なハンディの計算方法は、12ホールの隠しホールのオーバー数に1.2を掛けた数値がハンディになります。


　ダブルぺリアはどこかのホールで大叩きをしても上位入賞の可能性があり、発表まで順位がわからないため表彰式が盛り上がるメリットもあります。ただ、隠しホールがはまるかどうかは運が大きく左右する部分ですが、スコアがいい人の方が優位になる計算方法といえます。

　全てのホールを同じスコアで回った場合で比較するとスコアがよかった人が有利になります。

・全ホールパーの場合
グロススコア72　ハンディ0（0×1.2）　ネットスコア72（72-0）

・全ホールボギーの場合
グロススコア90　ハンディ14.4（12×1.2）　ネットスコア75.6（90-14.4）

・全ホールダブルボギーの場合
グロススコア108　ハンディ28.8（24×1.2）　ネットスコア79.2（108-28.8）

　ダブルぺリアの集計をする場合、2つの上限数字があります。この上限によって結果が大きく変わってきますので、コースの担当者に必ず確認しておきましょう。

ホール打数の上限

　隠しホールのスコアをどこまでハンディとして計算するかが「ホール打数の上限」です。トリプルボギーカット、ダブルパーカット、上限なしなどの種類があります。例えばパー3のホールで、トリプルボギーカットの場合は7以上叩いてもハンディは3しか計算されません。しかし、上限が無い場合はスコアが10だとすると、ハンディは7として計算します。上限が厳しいとスコアが悪い人に不利になる傾向があります。


トータルハンディの上限

　集計されたハンディの上限値のことで、一般的に上限36や、男性36・女性48とするのが一般的です。この上限を超えたハンディはカットされてしまうので、上限が低く設定されているとスコアが悪い人には不利になります。逆に上限なしにすると、スコアが悪い人にもチャンスが生まれるルールです。


　元々ダブルペリアはスコアが良い人が有利なうえに、ハンディの上限を厳しくしてしまうと、上位の人はある程度最初から決まってしまいます。逆に上限を無しにすると、すごくスコアが悪い人が優勝してしまうこともあります。参加者のレベルやバラつきによって、上限の数字を決めてみてはいかがでしょう？