キックボクシングの動きをゴルフに使えば飛距離アップ!
今年はギアだけに頼らず、体に変化を起こして飛距離アップを目指しませんか?
配信日時:2018年3月22日 11時00分
前回、ギアに頼らず自分の体で飛距離アップを目指すには、「筋肉をつける前に肩甲骨を軟らかくすることと、ブレない体の軸を作ること」とお伝えしました。
おさらいすると、飛距離アップには上半身と下半身の捻転差を大きくすることが必要です。そのためにまず、肩甲骨を柔軟にして上半身のねじりを大きくします。さらに、捻転でできたパワーをムダなくインパクトまでにパワーへ変えるためには、ブレない軸が必要なのです。
では、そのためにはどうすればいいのか? ズバリいうと「キックボクシングをすれば両方が手に入る!」です。
ゴルフとは無縁のスポーツに思えますが、冷静に考えてみてください。そうです、パンチ、キックともにゴルフと同じひねり運動であり、その動きを生み出す体の使い方こそが飛距離アップにつながります。
おさらいすると、飛距離アップには上半身と下半身の捻転差を大きくすることが必要です。そのためにまず、肩甲骨を柔軟にして上半身のねじりを大きくします。さらに、捻転でできたパワーをムダなくインパクトまでにパワーへ変えるためには、ブレない軸が必要なのです。
では、そのためにはどうすればいいのか? ズバリいうと「キックボクシングをすれば両方が手に入る!」です。
ゴルフとは無縁のスポーツに思えますが、冷静に考えてみてください。そうです、パンチ、キックともにゴルフと同じひねり運動であり、その動きを生み出す体の使い方こそが飛距離アップにつながります。
キックボクシングってそもそもどんなスポーツ?
キックボクシングは、タイの国技である「ムエタイ」をベースに作られた日本発祥の格闘技。ボクシングは足技が一切禁止されているのに対して、キックボクシングは名前のとおり、足技があります。ローキック、肘打ち、ボディーおよび顔面への膝うちが攻撃として認められています。
手技に加えて足技が入るとハードなイメージを持たれるかもしれませんが、キックボクシングをやるのではなく、あくまでキックボクシングのパンチやキックで必要な体の動きを覚えて、それをゴルフに応用するだけ。
腰痛や膝痛を抱える人たちにもできるエクササイズですので、安心してください。むしろ痛みを軽減するためには、これから紹介するエクササイズやストレッチがピッタリなのです。
第一に、キックボクシングで体を動かすために必要な背骨の柔軟性を高めることができるから。腰痛や膝痛と背骨がどう関係があるの? と思う方もいらっしゃると思いますが、実はすべての痛みの原因は背骨が硬いこと。
人間は本来、背骨のしなりを使い、そのパワーを腰や膝、腕に伝道させて体を動かしています。つまり、腰や膝は背骨からの動きを伝えるジョイント部分。にもかかわらず背骨が硬い故に、自分たちでパワーを作って体を動かしているのです。
具体的にいうと、腰や膝自身が本来よりもたくさんパワーを作りだす必要があるので、痛みを引き起こすのです。
腰痛や膝痛を抱える人たちにもできるエクササイズですので、安心してください。むしろ痛みを軽減するためには、これから紹介するエクササイズやストレッチがピッタリなのです。
第一に、キックボクシングで体を動かすために必要な背骨の柔軟性を高めることができるから。腰痛や膝痛と背骨がどう関係があるの? と思う方もいらっしゃると思いますが、実はすべての痛みの原因は背骨が硬いこと。
人間は本来、背骨のしなりを使い、そのパワーを腰や膝、腕に伝道させて体を動かしています。つまり、腰や膝は背骨からの動きを伝えるジョイント部分。にもかかわらず背骨が硬い故に、自分たちでパワーを作って体を動かしているのです。
具体的にいうと、腰や膝自身が本来よりもたくさんパワーを作りだす必要があるので、痛みを引き起こすのです。
キックボクシングのどの動きが飛距離アップにつながるの?
まず、上半身のねじりを大きくするために肩甲骨の柔軟性を高める動き。
キックボクシングのジャブ(構えた状態から真っすぐ左拳(利き手が右手の場合)を前に突き出す)や、ストレート(構えた状態から左斜め前に右拳(利き手が右手の場合)を突き出す)といったパンチになります。
ただ前に拳を突き出すのではなく、その時に背骨から動かして肩甲骨⇒腕へパワーを伝えて打つことが必要。背骨から動かすことでパワーを肩甲骨から腕に伝え、より強く、長く伸びるパンチを打つことができます。
キックボクシングのジャブ(構えた状態から真っすぐ左拳(利き手が右手の場合)を前に突き出す)や、ストレート(構えた状態から左斜め前に右拳(利き手が右手の場合)を突き出す)といったパンチになります。
ただ前に拳を突き出すのではなく、その時に背骨から動かして肩甲骨⇒腕へパワーを伝えて打つことが必要。背骨から動かすことでパワーを肩甲骨から腕に伝え、より強く、長く伸びるパンチを打つことができます。
ジャブとは、足を肩幅に開いて利き手の反対の足を前に出し、同じく利き手の反対の手で拳を作り、そのままストレートにパンチを小刻みに早く打ちます。
このパンチで相手に大きなダメージを与えるというよりは、相手へ小さいダメージをコツコツ与えたり相手への牽制、さらに様子を伺って強いパンチへ繋げるという、最も使用頻度が高いパンチになります。
このパンチで相手に大きなダメージを与えるというよりは、相手へ小さいダメージをコツコツ与えたり相手への牽制、さらに様子を伺って強いパンチへ繋げるという、最も使用頻度が高いパンチになります。
ストレートは、体の回転をパワーに変えたパンチでジャブよりも威力があり、相手に大きなダメージを与えることができます。
足は肩幅に開き、ジャブと同じく利き手と反対の足を前に出します。そこから利き手の拳を前に出すタイミングで、後ろの足のかかとをひねることで体もひねることができます。
その際、左足はひねった反動でよろけないように壁を作る意識で固定します。
足は肩幅に開き、ジャブと同じく利き手と反対の足を前に出します。そこから利き手の拳を前に出すタイミングで、後ろの足のかかとをひねることで体もひねることができます。
その際、左足はひねった反動でよろけないように壁を作る意識で固定します。
【腕だけの力で打っているパンチ】
腕だけで打っているので、背骨と肩甲骨が回転していません。そのため、パワーのあるパンチを打てません。
腕だけで打っているので、背骨と肩甲骨が回転していません。そのため、パワーのあるパンチを打てません。
【しっかりと背骨から動かして打っているパンチ】
背骨から打ちにいくので、肩甲骨が外旋して腕を長く遠くに出すことができます。さらに背骨から動かすことで、腕力だけでは出せない大きなパワーをパンチで出すことができます。
背骨から打ちにいくので、肩甲骨が外旋して腕を長く遠くに出すことができます。さらに背骨から動かすことで、腕力だけでは出せない大きなパワーをパンチで出すことができます。
パンチがしっかりと背骨から打てるようになると、パワーを作りだせるだけでなく肩甲骨の柔軟性が高まります。これをゴルフに応用すると柔軟性が高まり、テークバック時に今以上に上半身をひねることができて、キックボクシングのように作り出したパワーをインパクトでパワーに変えることができるというわけです。
肩甲骨はパンチの他にもキックボクシングジムで行われている柔軟性を高めるストレッチがあるので、そちらも合わせて行っていきましょう。
次に上半身をねじっている時に下半身を動かさず、かつ捻転差によってできたパワーを無駄なくボールに向かわせることできるために必要な、ブレない軸。そもそもこのブレない軸とは、体を固定して動かしていないからできる軸ではなくて、体の対角軸が実はプラスとマイナスのエネルギーが同じだけ動いている結果のことで、見た目は動いていないように見える軸なのです。
この軸はキックボクシングの左右対称の動きをすることで養うことができます。パンチやキックのパワーをより強くするために、キックボクシングは例えばストレートを打つときに右手は前で左手は後ろのまま、一方で足はその反対で左足は前にして右足は後ろにする、体の左右対称の動き、つまり体の対角線が同じ動きをすることによってできた体のねじりの反動を使います。
肩甲骨はパンチの他にもキックボクシングジムで行われている柔軟性を高めるストレッチがあるので、そちらも合わせて行っていきましょう。
次に上半身をねじっている時に下半身を動かさず、かつ捻転差によってできたパワーを無駄なくボールに向かわせることできるために必要な、ブレない軸。そもそもこのブレない軸とは、体を固定して動かしていないからできる軸ではなくて、体の対角軸が実はプラスとマイナスのエネルギーが同じだけ動いている結果のことで、見た目は動いていないように見える軸なのです。
この軸はキックボクシングの左右対称の動きをすることで養うことができます。パンチやキックのパワーをより強くするために、キックボクシングは例えばストレートを打つときに右手は前で左手は後ろのまま、一方で足はその反対で左足は前にして右足は後ろにする、体の左右対称の動き、つまり体の対角線が同じ動きをすることによってできた体のねじりの反動を使います。
このとき、ねじりながらパンチを打つパワーと、打った後に体を安定させるパワーの双方が、必ずプラスマイナスゼロになることから体がよろめくことなく安定させることができるのです。
その結果、軸を動かさないようにと意識していなくても、体がブレずに軸ができているというわけです。
これをゴルフに応用すると、トップまでに体をひねってもインパクトまでにブレることがありません。かつ、インパクト後のフォロースルーも自分の捻転差で作ったパワーに負けずに左足がよろめくことなく、フィニッシュを迎えることができます。
その結果、軸を動かさないようにと意識していなくても、体がブレずに軸ができているというわけです。
これをゴルフに応用すると、トップまでに体をひねってもインパクトまでにブレることがありません。かつ、インパクト後のフォロースルーも自分の捻転差で作ったパワーに負けずに左足がよろめくことなく、フィニッシュを迎えることができます。
キックボクシングの基本的な動作で、飛距離アップに必要な肩甲骨の柔軟性と意識しなくてもブレない軸を作ることができます。
ゴルフになるとなかなか意識してもできないことが、キックボクシングでは簡単にできるようになるのです。一見、まったく似ていないスポーツのように思えますが、まさにキックボクシングはゴルフであるといっても過言ではないかもしれません。
次回からはキックボクシングジムでも行われている、背骨を柔らかくして肩甲骨の柔軟性を高める実践トレーニングを紹介します。まずは上半身のねじりの角度を大きくできるようにしましょう。
ゴルフになるとなかなか意識してもできないことが、キックボクシングでは簡単にできるようになるのです。一見、まったく似ていないスポーツのように思えますが、まさにキックボクシングはゴルフであるといっても過言ではないかもしれません。
次回からはキックボクシングジムでも行われている、背骨を柔らかくして肩甲骨の柔軟性を高める実践トレーニングを紹介します。まずは上半身のねじりの角度を大きくできるようにしましょう。
取材協力
【キックボクシンジム BungelingBay恵比寿】
恵比寿にあるキックボクシングジム。豊富なクラストレーニングに加え、またパーソナルトレーニングが高い人気を誇り、多くの著名人が通う大人気キックボクシングジム。
トレーナー
恵比寿にあるキックボクシングジム。豊富なクラストレーニングに加え、またパーソナルトレーニングが高い人気を誇り、多くの著名人が通う大人気キックボクシングジム。
トレーナー
増木 克存(ますき よしのり)
パーソナルトレーナーとして、アスリートをはじめ、多くのモデル、芸能人のフィジカルトレーニングを担当している。その一方で、幼児〜80歳以上の方までと幅広い層の方々の身体能力向上、健康増進、機能改善(腰痛・肩こり・膝痛など)やボディメイキングなど、様々なニーズに応じてフィジカルトレーニングを行っている。
パーソナルトレーナーとして、アスリートをはじめ、多くのモデル、芸能人のフィジカルトレーニングを担当している。その一方で、幼児〜80歳以上の方までと幅広い層の方々の身体能力向上、健康増進、機能改善(腰痛・肩こり・膝痛など)やボディメイキングなど、様々なニーズに応じてフィジカルトレーニングを行っている。
寒川 直喜(さむかわ なおき)
選手会会長兼トレーナー。M-1ライトヘビー級王者、J-NETWORK ミドル級王者、初代WKOライトヘビー級王者と数々の実績を持つ。2007年からBungelingBay恵比寿の専属トレーナーとして活動。 脚痩せ、ヒップアップなどの女性の身体作りを中心に、月に150本以上のセッションを受け持ち、女性の身体作りに特化したメソッド を提供している。
選手会会長兼トレーナー。M-1ライトヘビー級王者、J-NETWORK ミドル級王者、初代WKOライトヘビー級王者と数々の実績を持つ。2007年からBungelingBay恵比寿の専属トレーナーとして活動。 脚痩せ、ヒップアップなどの女性の身体作りを中心に、月に150本以上のセッションを受け持ち、女性の身体作りに特化した
阿佐美 ザウルス(あさみ ざうるす)
元格闘家。現役時代、タイへ修行に行った際にタイ古式マッサージに魅了され、現役選手ながらタイマッサージ店『オーガニック広尾』をオープン。さらに引退後にはバストアップ、ヒップアップなど美姿勢矯正に特化した恵比寿にあるサロン、「Bungeling Bay Beauty」の代表をBungelingBayのインストラクターとして活躍しつつ務めている。
元格闘家。現役時代、タイへ修行に行った際にタイ古式マッサージに魅了され、現役選手ながらタイマッサージ店『オーガニック広尾』をオープン。さらに引退後にはバストアップ、ヒップアップなど美姿勢矯正に特化した恵比寿にあるサロン、「Bungeling Bay Beauty」の代表をBungelingBayのインストラクターとして活躍しつつ務めている。