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    カーシェアゴルファーが受けるコストの恩恵【大都市在住ゴルファーへの新提案】

    大都市やその周辺ではあたり前になりつつあるカーシェア。もちろんゴルフライフにもしっかりと活用できる。

    配信日時:2018年5月1日 21時00分

    • ゴルフライフ
    目次 / index
    大都市圏在住ゴルファーのライフスタイルを変えてくれるかもしれないカーシェア。今回はコスト面から、ゴルファーにとってのカーシェアのメリットをタイムズカープラス、オリックスカーシェア(以降タイムズカープラスはタイムズ、オリックスカーシェアはオリックスと表記します)に聞いてみました。

    カーシェアはクルマを所有しない選択
    そうなれば負担はずいぶん減る

    そもそもカーシェアは、365日24時間、短時間から無人で利用できる会員制レンタカーといえます。入会後はスマホなどから簡単に車両の予約ができます。クルマはステーションと呼ばれるパーキングに置かれていて、利用開始時間になれば、会員カードをカードリーダーにかざすだけで解錠、運転できます。

    会員が相互に利用するサービスですから、気になるのはステーションの数と配備台数。タイムズの場合、2018年3月末現在、ステーションの数は10,459ヶ所、配備台数は20,985台(会員数965,924名)。オリックスは2018年3月現在で、ステーションが1,654ヶ所、配備台数は2,703台(会員数193,182名)となっています。

    利用者の実感としては、必ず予約できる保証はないけれど、いつも予約に困るわけでもないといったところでしょうか。そこが気になる向きもあるかもしれません。しかしいつも前日にゴルフの予定が決まるわけではないでしょうし、毎週土日にラウンドするほどの頻度でなければ、そのコストを考えると見方が変わるかもしれません。

    ちなみにJ.D.POWERの「2017年カーシェアリングサービス顧客満足度調査」によれば、カーシェア会員の約3割が複数のカーシェア会員となっています。より自在にカーシェアを利用するには、こうしたスタンスも有効だといえます。
    画像/ゲッティイメージ

    画像/ゲッティイメージ

    具体的な比較に入る前にまずは、カーシェアを使い、自家用車をもたないことを選んだ場合の費用について。当然、クルマを所有するわけではありませんから、クルマの購入費用はかかりません。ステーションもカーシェア会社が用意するわけですから、毎月の駐車場代は不要。保険についても一般的なレンタカーで薦められるレベルの中身が利用料金に含まれます。またガソリン代は、給油自体は利用者が行いますが、金銭負担はゼロ(クルマ備え付けのカーシェア会社のガソリンカードで支払います)。もちろん重量税などの税金や車検の負担もありません。

    自家用車をもつコストと
    カーシェアに要するコストを比較すると

    まず自家用車を所有した場合と2社のカーシェアを利用した場合のコストの試算をしてみます。

    自家用車保有のコスト(3年間保有の場合)

    必要費用金額(円)
    車両代33,333
    保険・税金など17,600
    駐車場代21,000
    ガソリン代1.730
    月額合計73,663


    自家用車はホンダフィット2WD AT、本体価格120万円(税抜き)相当、カタログ燃費26km/Lを3年間所有する設定(オリックス調べ)。

    2社のカーシェア利用の設定は、月に2回のラウンド(距離は往復160km、所要時間は各12時間)、月2回の練習場(距離は往復15km、所要時間は各2.5時間)、それ以外の利用として(距離往復10km、所要時間各2時間)で算出しています。

    タイムズ

    使用用途・回数時間・距離金額予約内容
    コース×2回12時間×2回17,9286時間パック+6時間延長
    160km×2回0
    練習場×2回2.5時間×2回4,120ショート料金
    15km×2回0
    日常使い×2回2時間×2回3,296ショート料金
    10km×2回0
    月額合計25,344

    タイムズの場合、コースに出かけるときのお薦めは6時間パック+必要時間分のショート料金という予約。6時間で4,020円。不足の時間分はショート料金で、15分ごとに206円となります。往復160kmの1ラウンドあたり8,964円。

    ポイントになるのは、6時間パックは距離料金がかからないところ。しかもショート料金の場合、ボクシーのようなワンボックスタイプはプレミアムクラスとされ、15分412円となりますが、パック料金の場合、車種クラスによる料金の違いがありません。すると自家用車所有と比べると、月額48,319円、年額579,825円、3年間では1,739,484円が浮くことになります。※月額基本料金は利用料金と相殺されます。

    オリックス

    使用用途・回数時間・距離金額予約内容
    コース2回12時間×2回9,00012時間パック
    160km×2回4,800
    練習場2回2.5時間×2回4,000通常予約
    15km×2回450
    日常使い2回2時間×2回3,200通常予約
    10km×2回300
    月額合計21,750

    オリックスの場合は、一般的な個人Aプランを前提にします。コースに出かけるときは12時間パックの4,500円。1kmあたり15円の距離料金が加算されます。往復160kmの距離料金は2,400円。ですから1ラウンドあたり6,900円。距離加算はあるものの、コスト的には若干リーズナブルになっています。

    オリックスのシステムは予約時には利用開始、終了時間を予約するのみで、12時間パックをはじめ設定されているプランの中から、もっともお得なセットが選択されて請求されます。自家用車所有と比べると、月額51,913円、年額622,953円、3年間では1,868,868円お得となります。※月額基本料金は利用料金と相殺されます。

    もうひとつ、自家用車をもたないとしたら、レンタカーというチョイスもあります。ただゴルファーニーズを考えると、一般のレンタカーの場合、営業所が閉まっている時間はクルマを借りられません。しかも営業所での手続きの時間も朝は気になります。けれどカーシェアなら24時間対応で運転する直前の手続きもありません。ですからコースの場所やスタート時間をふまえて、早朝から予定通りに利用できます。

    またレンタカーの営業所が駅前などに多いのに比べて、カーシェアのステーションは一般的なパーキングに併設されるため、利用しやすいといえます。このあたりもマイカーが近い感覚です。

    ゴルフライフをベースにコストを比較してみると、カーシェアのメリットが少なくないことがわかります。ここまでに算出した「得した」お金をゴルフに注ぎ込めば、いろいろな楽しみを味わうことができそうです。
    詳しくはタイムズカープラスオリックスカーシェアまで。

    次回は実際にカーシェアを利用する方法と気になるポイントをQ&Aでご紹介します。

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