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    ゴルフでよく言われるブレない軸って、結局は何だ!?

    今年はギアだけに頼らず、体に変化を起こして飛距離アップを目指しませんか?

    配信日時:2018年4月27日 08時00分

    • ゴルフライフ
    目次 / index
    前回までは飛距離アップに欠かせない、トップの位置を高くするためのしなやかな背骨作りと、肩甲骨の可動域を広げるストレッチを3種類紹介しました。

    今回からはもう一つの飛距離アップに欠かせない、「ブレない軸」を作るストレッチを紹介します。せっかくトップの位置を高くできても、軸がぶれて上半身と下半身の捻転差を作れなければ、ボールにぶつけられるパワーが半減してしまいます。ブレない軸作りのストレッチにもトライしてみてくださいね!

    まずストレッチを紹介する前に、今回はブレない軸とは何かを説明します。

    ブレない軸=固定ではなく、安定!

    突然ですが、皆さんはブレない軸をどのようにとらえていますか? ブレない軸とは動かないように意識する「固定」とは異なります。一言でいうと「安定」であり、可動のバランスで成り立った結果なのです。

    以前もお話しましたが、体の対角軸のエネルギーがプラスとマイナス、それぞれ同じパワーで動いている結果、体の中心が動いていないように見える軸こそ「ブレない軸」なのです。
    対角軸について詳しく説明をすると、アドレスからトップまでは上の赤色の線で結んだ軸と青色の線で結んだ軸がプラスマイナスゼロのパワーで動いている結果、ブレない軸ができている証拠です。

    テークバックのときは、青色の線で結ばれた左上半身と右下半身が近づく(クローズ)パワーと、赤色の線で結ばれた右上半身と左下半身が離れていく(オープン)パワーがプラスマイナスゼロになります。その結果、体の中心軸が動かずにトップを迎えることができます。
    トップからフィニッシュまでは反対で、赤色の線で結ばれた右上半身と左下半身が近づく(クローズ)パワーと、青色の線で結ばれた左上半身と右下半身が離れていく(オープン)パワーがプラスマイナスゼロになります。

    テークバックのときと同じように中心軸がずれないので、結果、アドレスとインパクトで体の中心軸が動かず、捻転差でできたパワーをボールにすべてぶつけることができて、飛距離アップにつながるのです。さらに、軸がブレないことによりクラブのフェースの芯でボールを打つことが可能となり、真っすぐ飛ばすことができます。

    オープンとクローズを意識するだけで自然とブレない軸ができる

    ブレない軸を作るためのトレーニングをすることはもちろん大事ですが、スイング中、対角軸のオープンとクローズの意識をするだけで劇的にスイングが良くなります。

    アドレスからトップでは左上半身と右下半身を近づけてクローズ、右上半身と左下半身は遠ざけてオープンにしていきます。実際に行っていただくとお分かりになると思いますが、オープンとクローズを同じパワーで行うと、上半身が自然と時計回りに縦へねじれるようになります。縦にねじれることで体の中心軸が右に傾くことがなく、結果的にブレない軸が生まれます。
    アドレスからトップは左上半身と右下半身を近づけてクローズ。右上半身と左下半身は遠ざけてオープン。クラブを持たずに動きを体に覚えさせてからスイングをしてみると、自然と振れるようになります。

    アドレスからトップは左上半身と右下半身を近づけてクローズ。右上半身と左下半身は遠ざけてオープン。クラブを持たずに動きを体に覚えさせてからスイングをしてみると、自然と振れるようになります。

    クローズとオープンを意識しないと、テークバックでは右に体が開いてしまい捻転が作れない。

    クローズとオープンを意識しないと、テークバックでは右に体が開いてしまい捻転が作れない。

    トップからフィニッシュまでは右上半身と左下半身を近づけてクローズ、左上半身と右下半身は遠ざけてオープンにしていきます。今度は時計と反対回りに縦にねじれることで体の中心軸が左に傾くことがなく、結果的にブレない軸が生まれます。
    トップからフィニッシュは、右上半身と左下半身を近づけてクローズ。左上半身と右下半身は遠ざけてオープン

    トップからフィニッシュは、右上半身と左下半身を近づけてクローズ。左上半身と右下半身は遠ざけてオープン

    クローズとオープンを意識しないと、トップからフィニッシュでは左に体が開いてしまい捻転が作れない。

    クローズとオープンを意識しないと、トップからフィニッシュでは左に体が開いてしまい捻転が作れない。


    次回は、このオープンとクローズを体に覚えさせるストレッチを紹介します。

    取材協力

    【キックボクシンジム BungelingBay恵比寿】
    恵比寿にあるキックボクシングジム。豊富なクラストレーニングに加え、またパーソナルトレーニングが高い人気を誇り、多くの著名人が通う大人気キックボクシングジム。

    トレーナー
    増木 克存(ますき よしのり)
    パーソナルトレーナーとして、アスリートをはじめ、多くのモデル、芸能人のフィジカルトレーニングを担当している。その一方で、幼児〜80歳以上の方までと幅広い層の方々の身体能力向上、健康増進、機能改善(腰痛・肩こり・膝痛など)やボディメイキングなど、様々なニーズに応じてフィジカルトレーニングを行っている。
    寒川 直喜(さむかわ なおき)
    選手会会長兼トレーナー。M-1ライトヘビー級王者、J-NETWORK ミドル級王者、初代WKOライトヘビー級王者と数々の実績を持つ。2007年からBungelingBay恵比寿の専属トレーナーとして活動。 脚痩せ、ヒップアップなどの女性の身体作りを中心に、月に150本以上のセッションを受け持ち、女性の身体作りに特化したメソッドを提供している。
    阿佐美 ザウルス(あさみ ざうるす)
    元格闘家。現役時代、タイへ修行に行った際にタイ古式マッサージに魅了され、現役選手ながらタイマッサージ店『オーガニック広尾』をオープン。さらに引退後にはバストアップ、ヒップアップなど美姿勢矯正に特化した恵比寿にあるサロン、「Bungeling Bay Beauty」の代表をBungelingBayのインストラクターとして活躍しつつ務めている。

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