今回も前回に続いて、カーシェアをゴルフライフに活用するための気になるところと、ゴルファーにはうれしいサービスについて紹介します（以降タイムズカープラスはタイムズ、オリックスカーシェアはオリックスと表記します）。

もしカーシェアのクルマでコースにでかけるとしたら、意外と気になるところがその車種の問題。クラブハウスのエントランスに乗りつけるときは、ある程度イバリが効くクルマでなければ…と思っている向きには、コンパクトカーが中心のカーシェアには二の足を踏んでしまうかもしれません。けれどそんな状況にもピッタリのクルマがあります。配備されているステーションは限られますが、タイムズの場合、BMW MINI One、MINI One CROSSOVER、Audi A1、TOYOTA VOXYといった車種がスタンバイしています。

これらの車種はプレミアムクラスとされ、ショート利用の場合の料金も412円／15分と、一般的なベーシッククラスに比べて高く設定されていますが、パックメニューはベーシッククラスと同額です。コースへ出かけるときのタイムズのお薦めの設定として紹介した6時間パック＋必要時間分のショート料金ならば、6時間パック分はベーシッククラスと同じ料金で利用できます。

また仲間と一緒に出かけるとき向けには、ワンボックスやミニバンは、タイムズ、オリックスともに用意されており、オリックスではHONDA ヴェゼルハイブリッド（スタンダードクラス）、NISSAN エクストレイル（デラックスクラス）を、2017年から一部拠点で導入しています。

また東京、神奈川、埼玉にステーションが多いカレコ・カーシェアリングクラブには、メルセデスのGLC、GLA、CLAクーペ、A-Class、B-Class、Audi A3やレクサスCTなどを配備したステーションもあります。

車種の話題でもうひとつ。カーシェアのクルマは当然、禁煙車です。愛煙家ゴルファーもこの時代の趨勢は受け入れざるを得ません。ところがオリックスには都内60ヶ所のステーションに、加熱式タバコの「IQOS」がOKのクルマがあります。コースまで1時間以上の移動時間がかかる、大都市在住愛煙家ゴルファーには吉報です。

コースに出かけるときに、カーシェアと鉄道を組み合わせるという利用方法もアリ。たとえば都内在住だとしたら、帰りの高速道路の渋滞ポイントは都内近くとある程度予測できます。であれば渋滞を避けるために、カーシェアの利用を自宅近くからではなく、渋滞予想ポイントよりも先の、埼玉、千葉、神奈川などの主要駅近くとして、そこまでは鉄道で移動。その駅近くのステーションからスタートすれば、行き帰りの渋滞のストレスはかなり軽減されるはずです。またカーシェアの利用時間や走行距離を抑えることにもなります。

タイムズはとりわけ鉄道とのアクセスを重視していて、神奈川、埼玉、千葉エリアの駅近くのステーションはかなりの充実ぶり。さらに東海道、山陽新幹線全駅の駅近くにステーションを設けています。そして小田急、西鉄、福岡市交通局や仙台市交通局に乗車して、続けてカーシェアを使うと、カーシェアの利用料金の優待が受けられます（利用履歴が残った交通系ICカードが必要）。

さらにゴルファーに特化したサービスも用意されています。タイムズでは提携したショートコースや練習場の割引利用、オリックスでは提携コースの割引利用やソフトドリンクの無料サービスなどを展開しています。

ここまで大都市圏在住ゴルファーを中心に、ゴルフライフにカーシェアを取り入れるメリットをタイムズ、オリックスから話しを聞きながら紹介してきました。それぞれにサービスの違いもありますが、ゴルファーにも十分メリットがあるといえます。

そのカーシェアを、まさにマイカーのように利用するためには、自宅近くにステーションがあり、予想できない混雑にそなえて、場合によって2社の会員になるのが賢明な選択かもしれません。その先にはこれまでとは違ったゴルフライフが待っているはずです。

詳しくはタイムズカープラス、オリックスカーシェアまで。