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時計の精度は『クォーツ式>機械式』というのは本当?その仕組みについて解説します!

時計の精度は『クォーツ式>機械式』というのは本当?その仕組みについて解説します!

一般的にクォーツの方が精度が高いと言われますが、その精度の高さはどんな仕組みで出来ているのでしょうか?クォーツ式時計のスポーツモデルも発見。

配信日時:2018年5月22日 03時00分

クォーツ式っていったいどんな時計?
クォーツ式っていったいどんな時計?

腕時計は『機械式』と『クォーツ式』に分類される

前々回のコラムで記載したとおり、機械式時計はシンプルな時計でも約30点の金属部品で構成されている。

一方、クォーツ式時計は「電池」を動力にして「回路」が正確な時刻をコントロールしている。針や歯車などのアナログ部品は最低限使用されているが、正確に時刻を表示させるという時計の最も重要な役割は電子部品である回路が担っている。重要な役割を回路に集約しているため部品点数が少なく、構成されている部品もプラスチックや樹脂などの非金属であることも多い。

重要なのは“振動数”

時計の精度は振動数によって決定される。振動数とは時間単位で往復できる回数を表しており、単位はヘルツ(Hz)。

◆一般的な機械式時計・・・5〜10振動を採用

◆クォーツ式時計・・・クォーツ(水晶)に一定の電圧を加えると毎秒32,768振動するため、その振動を増幅・調整して一秒周期の規則的な電流に変換し、歯車を回す仕組み


この振動数がクォーツ式時計の精度を構成している。精度が高いクォーツ式でも0.5秒/日(月間で15〜20秒程度)の誤差は生じるが、機械式時計3〜10秒/日(月間で1分〜5分程度)に比べると高い精度と言える。

※正確な基準を決めている原子時計は約90億Hz(9,192,631,770Hz)で10万年に1秒の誤差

クォーツ式の電子回路はどうなっているの?

クォーツの電子回路。上部にある銀色の筒の中に水晶振動子が入っている。

クォーツの電子回路。上部にある銀色の筒の中に水晶振動子が入っている。

クォーツ式時計はクォーツの結晶を振動させることで一定の進度を保っているが、その振動を調整している部品が『電子回路』だ。先程のクォーツ式時計の精度は新品の段階のもので、電子回路は電化製品にあたるため、経年劣化が生じる。使用しているうちに誤差も大きくなるため、10年〜15年を目安に電子回路の交換を行うのがおススメ。
電子回路の故障は、経年劣化により引き起こされる場合が多い。

電子回路の故障は、経年劣化により引き起こされる場合が多い。

クォーツ式は従来の機械式に比べ精度が高く、維持管理が簡単というのが特徴。しかしその一方で定期的に必要となる電池交換や、磁気帯や電池の液漏れによる電子回路が劣化・破損恐れがある。
電池が液漏れした状態。

電池が液漏れした状態。

電池交換の際に、専門店で電子回路の点検をしてもらうことで故障を未然に防ぐことに繋がる。高精度で自分にとって思い入れのある大切なクォーツ式時計を長く使っていくためには、定期的なメンテナンスが必要なのである。




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