開催コースとヘッドカバーがリンクするものとは
このヘッドカバーを手がけているのは、アメリカ・オレゴンにあるシェイマス ゴルフ。今、アメリカのゴルフアクセサリーでもっとも注目を集めるブランドだ。素材は人工皮革ではなく、最高級のウール。スコットランドやアイルランドから輸入される、由緒正しいタータンチェックを用いたデザインは上品で格調高い。丁寧にハンドメイドで作られる耐久性に優れた高いクオリティでも知られる。従来のヘッドカバーにはないエレガントな魅力はこのブランドならではだ。
今回の全米オープンのオフィシャルヘッドカバーはペンドルトンのウールが使われている。ペンドルトンといえば、赤と黒のチェック柄(バッファローブレイド)のウールシャツで知られる、アメリカのウール製品としてもっとも知られたブランドのひとつで、アメリカらしさが強く感じられる。そしてもうひとつペンドルトンを象徴するアイテムがブランケット。その柄として思い浮かぶのが、ネイティブアメリカンを強く意識したパターンだ。実は今回の全米オープンはネイティブアメリカンと少なからず縁がある。
開催地である、シネコックヒルズゴルフクラブも1891年開場時からネイティブアメリカンをスタッフに雇い、そのコースのロゴにも描かれた、ネイティブアメリカンにゆかりのあるコース。折りしもオフィシャルのヘッドカバーも、ネイティブアメリカンと浅からぬ関係をもっているペンドルトンのウールが用いられている。思いがけないつながりが共有されているようだ。
残念ながら、現在、日本で発売される予定はないが…。