1980年にスイスで創業した高級腕時計ブランド。時計業界で初めて高級素材であるゴールドとカジュアルラバーを組み合わせた高級腕時計を発表した。「フュージョン（融合）」と呼ばれる独創的なコンセプトは、当時時計業界に大きな衝撃を与える。

『ウブロ』はフランス語で「舷窓（船の丸窓）」を意味し、デザインでは舷窓同様にビスで留めたベゼルを特徴としている。有名なのは2005年に発表されて以来、現在まで主力モデルである『ビッグ・バン』シリーズ。

時計づくりに関わる幅広い職業と製造技術を網羅しているウブロでは、同じ建物内で伝統的な形式の手作業を行うと同時に、最新素材と製造技法を組み合わせた手法を採用。

さらに、開発には10人以上が携わり、ひとつの時計をデザインするのに2年以上を費やす。ムーブメントの小さい部品製造からケースの組み立てまでを一貫して行うことにより、革新的なデザインや画期的なクリエーションを生み出している。

統合された時計製造ラインが目指す最終目標は、自社工房で製造された専用ムーブメントを時計に搭載すること。時計づくりにおけるウブロの柔軟性は、ウブロが先頭に立って技術を刷新し、最先端のユニークな時計をつくり出す原動力となっている。

マーケティングにおいて「潜在顧客の集まる場所へ」という戦略のもと固定概念を覆し続けるウブロは、ラグジュアリーブランドとして初めてサッカー界に参入。2008年にサッカー欧州選手権EUROのスポンサーと、イングランド・プレミアリーグ『マンチェスター・ユナイテッド』のオフィシャルタイムキーパーに就任する。

さらに、FIFAとのパートナーシップにより2010年の南アフリカ大会、2014年のブラジル大会、そして今年のロシア大会の合わせて3回のワールドカップにて『FIFAオフィシャルウォッチ』および『FIFAオフィシャルタイムキーパー』を務めている。

ピッチ上でレフェリーが着用する時計には特別に開発されたアプリを搭載し、試合開始15分前、イエローおよびレッドカード、選手交代、そしてゴールをリアルタイムで通知。主力モデルである『ビッグ・バン』の形をした目を引くレフェリーボードは、試合時間、選手交代、アディショナルタイムを知らせる役目を担っている。

ウブロは試合中も常に存在感を示しているのだ。

ウブロが追求するのは“成功者の時計”であること。そのイメージを体現する存在として、アスリート達をアンバサダーとして迎えている。しかもウブロの場合、アスリート達が元々ブランドのファンであったり、会長との親交などからアンバサダーに就任するケースが多い。

「コネクションというものは分かち合いに尽きます。分かち合えなければ大切な機会を逸します。幸運に恵まれてきたウブロには、その成功をいくらかでも還元する義務があるのです」という会長の言葉のとおり、ウブロはコミュニケーションの中で生まれる人間関係を大切にしているのだ。

アンバサダーであるアスリート達はとっても豪華な面々。ワールドカップ優勝3回を誇り「サッカーの王様」と呼ばれる、ペレ。アルゼンチン代表で20世紀のサッカー史に名を残すスター選手、ディエゴ・マラドーナ。50戦50勝無敗で史上初めて無敗のまま5階級制覇を達成した最強ボクサー、フロイド・メイウェザー。人類史上最速のスプリンター、ウサイン・ボルト。

また、ニューヨークヤンキースに所属する田中将大や、サッカー日本代表の本田圭佑、レアル・マドリードやチェルシーで監督を務めてきたモウリーニョ、クリケット選手のマイケル・クラーク、NBAバスケットのドウェイン・ウェイドなどがいる。