ゴルフポロは襟で違いを見せることができます
もうすぐゴルファーにとってはベストシーズンである秋。ラウンドする回数も増えてくるはず。そこで新しいポロシャツをゲットして、さらに気分をアゲてコースに臨みたい。現在、店頭に並ぶ秋モデルのポロシャツから何を選ぶか、プロのスタイルを参考にしながら、狙い目を見つけてみる。
配信日時:2018年9月5日 21時00分
襟付きのシャツの着用が必須のドレスコードであるゴルフスタイル。ポロシャツがゴルフに欠かせないのは、襟があればこそともいえます。また襟があるおかげで、丸首のTシャツのようにルーズにならず、立体的な襟の存在感によって、着こなしにもメリハリがつきます。色柄、機能性など見極めポイントはありますが、襟はゴルフポロで違いを見せる重要なパーツ。今回はそんな襟に注目してみます。
見慣れた襟の形とは違うけれど、意外にアスリートライク
ここ数年、気になるのがフツーのゴルフポロの襟とは違い、高さがなく平面的で、ラウンド感のあるショールカラー(ヘチマ襟ともいいますが)。タイガーやマキロイなどがツアーで着ていたシーンを覚えている人も多いのでは。このショールカラーは本来ならドレッシーでクラシックなイメージをもつ襟の形とされています。ところがゴルフポロに取り入れられるとフィット感が効果的で、シャープでスポーティな雰囲気を見せてくれます。
とはいえショールカラーはゴルフポロではまだ少数派、ちょっとクセのある襟の形です。ですからビビッドなカラーで尖るよりも、落ち着いたカラーの方が攻略しやすい。左は肩から襟にかけてカラーを切り替えてショールカラーを強調。襟にも伸縮性をもたせてフィット感を高めています。素材はポリエステルらしく薄手でソフト。ストレッチ、吸汗速乾、UVケアといった機能も備えています。右は襟にハリがあり、やや直線的に作られているため、襟にボリューム感をもたせたアレンジができます。後ろ襟には小さな穴があり、首周りの通気性も高めるアイデアもプラス。アームホールに縫い目のない、スイングしやすいカッティングも特徴です。
襟を立てることを想定したゴルフポロ
襟からゴルフポロを考えるなら、襟を立てて着こなすテクニックも忘れるわけにはいきません。日焼け対策という理由もありますが、さりげなく襟を立てればおしゃれ感もアップできますし、ノーマルに襟を寝かせて着るよりもアクティブさをアピールできます。
左はマスターバニーエディションが得意とする、後ろ襟の2ヶ所に芯のようなものが入る構造になっています。これによって襟を立てやすく、その形がキープしやすいという工夫です。素材もポリエステルとコットンの混紡でハリがあり、襟を立てない状態でも、一般的な襟よりも開きが広いワイドカラーがスマートに決まります。左はショールカラーが折り返しになった作り。もちろん襟を立てるのにも役立ちます。ただ襟に立体感がなく、首の周りが少し心もとない印象になるのがショールカラーの弱点。この襟を折り返すタイプなら、ショールカラーにボリューム感が生まれ、見た目のバランスもよくなります。ポリエステル100%ですが、テロテロしない鹿の子のような質感もデザインとマッチ。定番の白の無地系にはショールカラーが効果的なアクセントになってくれるはずです。
無理をせずに襟でアピールする手もある
ショールカラーは遊びが強すぎるし、襟を立てるのはラフに見えてちょっと…、という正統派ゴルフポロを尊重するアナタでも、襟でアピールできるゴルフポロのセレクトはできます。プロが試合で着るポロシャツには、胸や袖口だけでなく、襟にもスポンサーのロゴマークや名前が入っています。つまりポロシャツの中で目にとまるポイントであるということ。個性的な襟の形や着方をアレンジしなくても、きちんと襟がポイントになります。ただし襟以外の部分がデザイン過多になってしまうと、埋もれてしまうので、シンプルなゴルフポロをベースに選ぶのが賢明です。
ショップで目にするゴルフポロで、襟にあえてデザインを加えているものはそれほど多くはありません。左は後ろ襟に白黒ラインを入れたのみですが、胸のワンポイントのみのすっきりとしたデザインのため、襟のさりげないラインが印象的に映えます。伸縮性に優れ、吸汗速乾、UVケアにも対応した機能的な素材を用いています。右は襟にブランドロゴの刺繍入り。フットジョイの定番ゴルフポロによく見られるデザインです。こちらもデザインはあくまでシンプルなので、襟のポイントがグッと引き立ちます。素材はドライ性能やストレッチ性を備えています。いずれも素材は薄手でソフトなのですが、襟部分だけはかっちりと仕上げていたり、ボタンダウンにすることで、襟の形が崩れにくくしているのも特徴です。