ゴルフ場予約サイトというお仕事
ゴルフを満喫できるのは、夢中でプレーしている私たちからは見えないところで働いている人たちがいてくれるからこそ。最高のゴルフの休日を陰からサポートしてくれるそのお仕事とは?
配信日時:2018年9月6日 21時00分
ネット社会がゴルフライフに与えた、大きなメリットのひとつがゴルフ場の予約かもしれません。それを象徴する存在がゴルフ場予約のポータルサイトです。端末さえあれば、さまざまなコースを、いつでも、どこからでも予約ができるようになったことは、コース予約の煩わしさを確実になくしてくれました。2000年代前半に登場したゴルフ場予約のポータルサイトですが、その送客数は現在まで右肩上がりで増えているのはその証です。ゴルフに行こうと決めたら、すぐ予約。ゴルフの段取りにすっかり根づいたゴルフ場予約サイトのお仕事の中身とは?
お話をお聞きしたのはクロスプラネット(株)で、ALBA.Netのゴルフ場予約サイトの営業を担当する、佐川健児さん(33歳)。前職は北海道で、ホテル予約などを行う大手旅行サイトの営業担当。ホテルとゴルフ場は違いますが、同じ期日限定の予約に携わる仕事だからと飛び込みました。しかしそれまで、ゴルフは月に1回程度コースに出かける、ごく一般的なゴルフ好き。そのためコースでは7〜8分間隔でスタートするといった、業界の常識的なことがわからず、営業先のゴルフ場でも用件以外に会話が広がらず苦労したそう。現在は営業スタッフを束ねる、いわばプレイングマネージャー的な立場です。
希望日にプレーできるゴルフ場が画面に並ぶ仕組みとは
ネットでのゴルフ場予約はよく利用していても、その仕組みまではわからないのがフツー。そこでまずゴルフ場予約サイトの仕組みについて、佐川さんに教えてもらいました。
ゴルフ場の予約がはじまるプレー日の3ヵ月前に合わせて、INスタートの8時台といった「枠」を、契約しているゴルフ場から商品としてもらいます。その「枠」をサイトで販売していくというのが基本的な構造。ゴルフ場の多くはまずメンバーに「枠」を売り、その残りの一部をALBA.Netのようなゴルフ場予約サイトに託すカタチとなります。
このところゴルフ場基幹システムというオンラインシステムが普及して、これを通してやりとりすることが増えています。簡単に説明するとゴルフ場、予約サイトがこのシステムと連動しています。たとえばAカントリークラブから複数の予約サイトに、ある「枠」が出たとします。どこかのサイトからその「枠」に予約が入れば、各サイト、ゴルフ場に「枠」が埋まった情報が伝わり、それぞれサイトにもその旨が表示されるようになっています。
ですが、このシステムを利用していないゴルフ場も稀にあります。そのときには予約が入ると、ゴルフ場に「枠」が残っていることを確認して、予約確定を伝えることになり、タイムラグが生まれてしまうのが、ユーザーには難点。また予約が確定するごとに、サイトの表示を修正しなくてはなりません。また規模の大きいコンペやキャディ付きの予約には、このシステムを対応させていないコースもあります。大きいコンペは人数が多いからですが、キャディ付きが対応できないのは、あらかじめキャディを確保できるかわからないからです。
ですから同じゴルフ場でも、価格やプレー日、スタート時間帯の違いで、ゴルフ場予約サイト同士が競い合うことになります。しかも取り扱う商品は日時が限定。その日までに売れなければマイナスになってしまうというシビアな現場です。
ゴルフ場の予約がはじまるプレー日の3ヵ月前に合わせて、INスタートの8時台といった「枠」を、契約しているゴルフ場から商品としてもらいます。その「枠」をサイトで販売していくというのが基本的な構造。ゴルフ場の多くはまずメンバーに「枠」を売り、その残りの一部をALBA.Netのようなゴルフ場予約サイトに託すカタチとなります。
このところゴルフ場基幹システムというオンラインシステムが普及して、これを通してやりとりすることが増えています。簡単に説明するとゴルフ場、予約サイトがこのシステムと連動しています。たとえばAカントリークラブから複数の予約サイトに、ある「枠」が出たとします。どこかのサイトからその「枠」に予約が入れば、各サイト、ゴルフ場に「枠」が埋まった情報が伝わり、それぞれサイトにもその旨が表示されるようになっています。
ですが、このシステムを利用していないゴルフ場も稀にあります。そのときには予約が入ると、ゴルフ場に「枠」が残っていることを確認して、予約確定を伝えることになり、タイムラグが生まれてしまうのが、ユーザーには難点。また予約が確定するごとに、サイトの表示を修正しなくてはなりません。また規模の大きいコンペやキャディ付きの予約には、このシステムを対応させていないコースもあります。大きいコンペは人数が多いからですが、キャディ付きが対応できないのは、あらかじめキャディを確保できるかわからないからです。
ですから同じゴルフ場でも、価格やプレー日、スタート時間帯の違いで、ゴルフ場予約サイト同士が競い合うことになります。しかも取り扱う商品は日時が限定。その日までに売れなければマイナスになってしまうというシビアな現場です。
価格、日時、コース、他で見つからない商品を提案するために
Q そうした限られたパイを競い合う現場でどんな工夫をしているのですか?
A 私たちのALBA.Netでしか予約できないプランを用意することに尽きますね。同じコース、同じ日、同じ時間帯が、複数の予約サイトに出ていることを想定しなくてはならいわけですから。もちろん価格を安く設定できるかも重要ですし、みなさんも目にする機会が多いかと思いますが、ツーサム保証やワンドリンクやボール付きといったサービスも、この一環になります。とはいえ魅力的で目を引くプランは簡単に作れるものでありません。ネーミングしたのがゴルフ場なのか、予約サイトなのかはわかりませんが、急に大きなキャンセルが出たのか、かつて「助けてくださいプラン」として、その枠を販売している商品もありました。どこの予約サイトも頭を悩ませているはずです。
そもそもゴルフ場が予約サイトを利用する理由は、いうまでもなくコースの稼働率を上げるためです。たとえばトップシーズンの休日とか、8時〜9時スタートといった、誰しもが望むような条件の「枠」は、私たちの力がなくても埋まりますから、簡単に託してはもらえません。一方で、予約サイトでもいちばん求められているのは、当然こうした「枠」になるわけです。
Q そうなるとゴルフ場とのやりとりが重要になるわけですね?
A 1日単位でゴルフ場の売り上げが伸びることを前提に提案を考えます。たとえばもっとも人気のある時間帯からはずれている「枠」で、リーズナブルな価格のプランを検討してもらいます。予約が入らない可能性のある時間帯がとりあえず埋まれば、確実に売れるであろう時間帯の価格をコントロールしてもらうことで、ゴルフ場は1日の売り上げを早い段階で確保できるわけです。
また日ごろからゴルフ場とコミュニケートしながら、集客について困っていることを聞き出すことも心がけています。もし直近で予約が入らない日があれば、サイトで目立つようなカタチで「直前割引」として販売に協力します。こうしたゴルフ場への貢献の積み重ねもALBA.Net独自のプランが生まれることにつながります。
A 私たちのALBA.Netでしか予約できないプランを用意することに尽きますね。同じコース、同じ日、同じ時間帯が、複数の予約サイトに出ていることを想定しなくてはならいわけですから。もちろん価格を安く設定できるかも重要ですし、みなさんも目にする機会が多いかと思いますが、ツーサム保証やワンドリンクやボール付きといったサービスも、この一環になります。とはいえ魅力的で目を引くプランは簡単に作れるものでありません。ネーミングしたのがゴルフ場なのか、予約サイトなのかはわかりませんが、急に大きなキャンセルが出たのか、かつて「助けてくださいプラン」として、その枠を販売している商品もありました。どこの予約サイトも頭を悩ませているはずです。
そもそもゴルフ場が予約サイトを利用する理由は、いうまでもなくコースの稼働率を上げるためです。たとえばトップシーズンの休日とか、8時〜9時スタートといった、誰しもが望むような条件の「枠」は、私たちの力がなくても埋まりますから、簡単に託してはもらえません。一方で、予約サイトでもいちばん求められているのは、当然こうした「枠」になるわけです。
Q そうなるとゴルフ場とのやりとりが重要になるわけですね?
A 1日単位でゴルフ場の売り上げが伸びることを前提に提案を考えます。たとえばもっとも人気のある時間帯からはずれている「枠」で、リーズナブルな価格のプランを検討してもらいます。予約が入らない可能性のある時間帯がとりあえず埋まれば、確実に売れるであろう時間帯の価格をコントロールしてもらうことで、ゴルフ場は1日の売り上げを早い段階で確保できるわけです。
また日ごろからゴルフ場とコミュニケートしながら、集客について困っていることを聞き出すことも心がけています。もし直近で予約が入らない日があれば、サイトで目立つようなカタチで「直前割引」として販売に協力します。こうしたゴルフ場への貢献の積み重ねもALBA.Net独自のプランが生まれることにつながります。
Q ゴルフ場とのコミュニケーションは普段どのようにしていますか?
A もちろん電話やメールなどのやりとりは密にとるようにしています。プッシュしたプランの予約が芳しくない結果になったとしても、報告は素早く行うようにします。気持ちはヘコんでいますが、原因を分析、改善した新たなプランの提案もセットです。
たとえば「今日はどのくらい予約が入りましたか」といった会話でも、ゴルフ場に出かけて、担当者と直接話すことが大切だとは思っています。とはいえ私が担当するのは群馬と埼玉で、すでに契約しているところで約100コース、新規に契約を目指しているところも100コース近くあります。どんなにうまく道順を考えても1日に回れるのは4〜5コースが限界です。しかもこうした営業活動に割けるのは週に1〜2日くらい。ここがジレンマになっていますね。
Q ゴルフ場とやりとり以外で欠かせないお仕事は?
A 自分が担当しているゴルフ場を中心に、ほかのゴルフ場予約サイトの料金とか、いつもチェックしていますね。そこで「なぜこの値段で出ている?」と、頭を抱えることもあります。競合サイトの担当営業の顔が頭に浮かぶこともありますね。
あとこれはゴルフ場の人と同じですが、天気予報は欠かさず見ています。台風などの荒天の予報がでていれば、キャンセルが予想できます。ならば価格を下げるとかプランの変更をすばやく対応すれば、ダメージは軽減できますから。それからツアー情報もプレーへの意欲に直結すると思うので気にかけています。私も松山英樹のメジャー制覇を心待ちにしているひとりです。
Q サイトでのユーザーの反応、ご自身が多くのコースをまわってみて、ゴルフ場の良し悪しの基準はなんですか?
A ひとつはアクセスです。自宅からの距離、最寄りのICからの距離。そして料金。もちろん安いのはうれしいのですが、額面だけではかるのではなく適正価格感ですね。そしてコースのグレード。この3つを満たしたゴルフ場がいいコースなのだと思います。自分が担当するゴルフ場でも2割くらいはこれに該当すると思います。自分の感覚ですが、意外に多いなぁと思いますね。
ゴルフ場の予約を手早く、容易にしてくれたのは予約サイトのおかげ。その一端を担ってきた佐川さんが最後に、「9月の土曜日にすべて予約を入れて、キャンセルリミットの間際で3回分の予約を外す。こうしたゴルファーにとっては便利な予約の仕方を、気兼ねなくできるのは予約サイトのメリットですが、できればプレーの1か月前にはフィックスしてほしいなぁ」とポツリ。私たちはスケジュールを合わせているタイミングですが、予約サイトにとってはつらいところのようです。
ゴルフ場や日時、価格など私たちのリクエストへの答えを画面の中に揃えて、その場で予約までできるゴルフ場予約サイト。私たちのゴルフの1日は、ここからはじまるともいえるほど、ゴルフライフには欠かせない存在です。
ALBA.Net ゴルフ場予約はこのページの上にある「ゴルフ場予約」をクリックすればOK。
http://club.alba.co.jp/
A もちろん電話やメールなどのやりとりは密にとるようにしています。プッシュしたプランの予約が芳しくない結果になったとしても、報告は素早く行うようにします。気持ちはヘコんでいますが、原因を分析、改善した新たなプランの提案もセットです。
たとえば「今日はどのくらい予約が入りましたか」といった会話でも、ゴルフ場に出かけて、担当者と直接話すことが大切だとは思っています。とはいえ私が担当するのは群馬と埼玉で、すでに契約しているところで約100コース、新規に契約を目指しているところも100コース近くあります。どんなにうまく道順を考えても1日に回れるのは4〜5コースが限界です。しかもこうした営業活動に割けるのは週に1〜2日くらい。ここがジレンマになっていますね。
Q ゴルフ場とやりとり以外で欠かせないお仕事は?
A 自分が担当しているゴルフ場を中心に、ほかのゴルフ場予約サイトの料金とか、いつもチェックしていますね。そこで「なぜこの値段で出ている?」と、頭を抱えることもあります。競合サイトの担当営業の顔が頭に浮かぶこともありますね。
あとこれはゴルフ場の人と同じですが、天気予報は欠かさず見ています。台風などの荒天の予報がでていれば、キャンセルが予想できます。ならば価格を下げるとかプランの変更をすばやく対応すれば、ダメージは軽減できますから。それからツアー情報もプレーへの意欲に直結すると思うので気にかけています。私も松山英樹のメジャー制覇を心待ちにしているひとりです。
Q サイトでのユーザーの反応、ご自身が多くのコースをまわってみて、ゴルフ場の良し悪しの基準はなんですか?
A ひとつはアクセスです。自宅からの距離、最寄りのICからの距離。そして料金。もちろん安いのはうれしいのですが、額面だけではかるのではなく適正価格感ですね。そしてコースのグレード。この3つを満たしたゴルフ場がいいコースなのだと思います。自分が担当するゴルフ場でも2割くらいはこれに該当すると思います。自分の感覚ですが、意外に多いなぁと思いますね。
ゴルフ場の予約を手早く、容易にしてくれたのは予約サイトのおかげ。その一端を担ってきた佐川さんが最後に、「9月の土曜日にすべて予約を入れて、キャンセルリミットの間際で3回分の予約を外す。こうしたゴルファーにとっては便利な予約の仕方を、気兼ねなくできるのは予約サイトのメリットですが、できればプレーの1か月前にはフィックスしてほしいなぁ」とポツリ。私たちはスケジュールを合わせているタイミングですが、予約サイトにとってはつらいところのようです。
ゴルフ場や日時、価格など私たちのリクエストへの答えを画面の中に揃えて、その場で予約までできるゴルフ場予約サイト。私たちのゴルフの1日は、ここからはじまるともいえるほど、ゴルフライフには欠かせない存在です。
ALBA.Net ゴルフ場予約はこのページの上にある「ゴルフ場予約」をクリックすればOK。
http://club.alba.co.jp/