いい子になりすぎないボーダーのゴルフポロ選び
ようやく暑さも峠を越えたようで、ゴルファーにとってはベストシーズンである、秋を実感できる日が増えてきました。これからはラウンドする回数も増えてくるはず。ならば新しいポロシャツをゲットして、ポロシャツのローテーションも再編成してコースに臨みたい。現在、店頭に並ぶ秋モデルのポロシャツから何を選ぶか、プロのスタイルを参考にしながら、狙い目を見つけてみる。
配信日時:2018年9月19日 21時00分
ゴルフポロの定番といわれるボーダー。迷ったらボーダーを選べばハズさないという信頼感は頼もしいのですが、一方でコンサバなイメージが強く、面白味に欠けるという見方があるのも事実。とりわけ正統派ボーダーのイメージに近づくほど、おとなしすぎ、フツーすぎと感じるのもうなずけます。定番といわれるだけに古くさくはならないのが特徴ですが、同時にそれをベースにして、新たな魅力がうまれるのもまた定番たる所以。シンプルなよこ縞もアレンジ次第で、新鮮なゴルフポロに生まれ変わります。
パキっとしたよこ縞に頼らなければ個性が生まれる
たとえば上のジェイソン・デイのボーダーポロ。よこ縞はシャープにぱっきりと入るのが定石ですが、よこ縞は細めで、あえてカラーに濃淡をつけてかすれたような効果を狙っています。ボーダーらしさは残していますが、行儀のよすぎる正統派とは違って、モダンでコンサバ感もあまりありません。それに定番のボーダーポロとカブってしまう心配もなさそう。極めつきの鉄板ボーダーは持っていても、まだまだボーダーにこだわる価値はあります。
左は細めのよこ縞ですが、実はラインと文字が組み合わされたデザイン。ボーダーを生かしていますが、単調なイメージにはなりません。ポリエステル100%の素材は薄手でストレッチ性も十分。光沢のある質感と鮮やかな発色の赤、そして襟元にボタンではなくジッパーを用いることでスポーティさを強調しています。右はボーダーに、グラフィックなパターンを組み合わせ、さらに無地の部分も生かしたポロシャツ。ボーダーの水平な直線、胸の部分は斜めに入った直線、さらにそれをとりまくラウンドした切り替えしとデザイン性の高さがポイント。色数を押さえることで、柄同士が巧みに調和しています。ボーダーとはまったく異なる個性のデザインを組み合わせることで、お約束のイメージとは違った新しいボーダーの魅力を見せてくれます。
太めのよこ縞やフロントだけよこ縞でほどよくハズす
ボーダーにはよこ縞が太めという選択肢もあります。ちょっとラグビージャージを思いおこすデザインです。上のダスティン・ジョンソンのように、ラグビージャージのイメージが強いほどスポーティな印象が強まります。また定番の細めでパッキリとしたよこ縞よりも、カジュアルな要素を加えやすく、デザインの遊びも楽しめます。あとボーダーが子供っぽいとか、若すぎると感じるなら、よこ縞が全身ではなく、フロントだけに入ったタイプもあり。胸のあたりでデザインを強調して、無地の部分とボーダーを切り返すのではなく、前身頃、後ろ身頃で切り替えした方がすんなり着こなせるはず。ダスティン・ジョンソンのポロシャツもボーダーはフロントだけにしか入っていません。
左はラグビージャージ風とは少し違いますが、太めのボーダーを大胆に取り入れています。カラーリングはトリコロールで上品なカジュアル感もアピール。素材はポリエステル×コットンで伸縮性も保たれています。色の切り替えしに合わせて、編み方にも変化をつけているところも見逃せません。右は前身頃が細かいボーダー、後ろ身頃はグレー無地の組み合わせ。裾に向かって無地部分が少しフロントまで伸びてきている部分がシャープさを感じさせます。モノトーンで着まわしやすく、見た目のインパクトもあるのが特徴。素材はコットン×ポリエステルで、ナチュラルな風合いを生かした肌さわりも快適です。